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2025年12月の読書メーターまとめ

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2025年12月に読んだ本
16

2025年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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あまりにもおもしろいので、全人類におススメできる。人類史上、最も難しく、最も奇妙で、最もうす汚れた試験。イカレている、だが事実。人を統べんと欲せば、人知を超えるしかない。ヒエラルキーをつくる単なる能力主義であればまだましであるくらい、出生の差、貧富の差とつてがモノを言う、抗いがたい貴族ファースト社会。もはや誰にも開かれていない。形骸化された儀礼的試験と教育の無力化、その破綻と趨勢がうかがえる。
が「ナイス!」と言っています。

2025年12月の感想・レビュー一覧
16

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絶好のルネサンス解説書。ゴシック期から土壌は形成されていた。力をもった商人、アルテ、ギルドによる共和政をめざす理由で、古代の文献や資料に倣うことから人文主義が発生する流れがわかりやすい。プラトンの形而上学のイデアから、アルベルティが「自然から、美を断片的に抽出し構成していく」とし、見える自然はミメーシスなのか神が創りし完全無欠なのか曖昧だったが、ようは自らの思考のうちにイデアのミメーシスが篩にかけられ判別、抽出する、又はせいぜい現実で認識できる範囲の美を自らの理想とし再現するに努める、といったスタンスか。
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翻って、相対化された日本語の枠組み、考え方の型というものを考えさせられる。とてもおもしろい。
が「ナイス!」と言っています。
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バロック入門名著再読。ヴェルフリンの様式論を基に、バロックの情感に訴えかける躍動、キアロスクーロ、劇的な構図、古典の調和から離れ、意図的な歪みや誇張を伴うマニエラ、自然の表現の探究。科学、合理主義の発展から、「ありのまま」の真実、現実への視座が開け、風景画、静物画が描かれるようになった(ネーデルラントはプロテスタントの地であるからだが)。全体の、空間の創出に奉仕する個々の連結する動的なうねり。陰影の見え隠れを巧みに操作する、彫塑的な視覚のダイナミズム。紋切り型主題から造形的価値、イメージに主題が移る。
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2025/12/30 21:40

絵画も純粋な平面ではなく、アイライン、GLを低く設定し仰ぎみる構図にすることで、その躍動が額縁を超えて別の造形と組織で結びつき、観者の動きが誘発され、空間の構成を経験することができる舞台装置として機能する。これも総合的芸術としての側面として言い得るかな。

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特徴や傾向は誰にしもあり同一線上で捉える発達の枠組みがベース。強弱があるだけである。臨床的な知見が蓄積することで、DSM-5、ICDー10では実質、広汎性と特異性の枠組みから発達の枠組みに変更され、細かい下位分類も設定され、杓子定規で分類することが困難であることがわかってきている。「神経発達症とは、神経多様性を脱病理化し、定型発達者とを対比する概念ではなく、神経発達症者から定型発達者までを連続的に含む概念である」。臨床として重要なのは、主体性を引き出す問題と解決の共通言語を共に創る伝達だろうか。
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「多様性」を使うとき、それは、不可侵の防御であり、議論放棄の方便であり、壁をつくり相手をけん制する手段であり、独善の強要であり、肯定的価値の強迫であり、主語によってはマイノリティの枠組みを作成し歪みを生む、言葉となってしまっている場合がある。多様性は、その言葉自体にいい意味も悪い意味もない。ただ多様である。そして、差異をただ認めることと、共感することは全く異なる。”認めてあげている””つぶさに””管理”の意味が混じると途端に変貌する。殊更に差異を称揚し囃し立てるまでもない。はじめからいずれも差異しかない。
キャラ
2025/12/26 02:39

多様性の包摂、じゃなくて、多様への包摂性なのだろうか。多様であることに、はじめから何らかの性質の考えや主観らがある前提の議論であるべきなのかどうか。多様性を認めるだと、何か一つの状態を指すでもなく、ほんとうに多種多様な言葉のママを想定したうえで、主観の保持というか、自我は保存されたまま、自分の中に相手をどう位置づけようとしているか、といったニュアンスが知らず知らずある気がする。許可であり、消極的な受容。自身もマイノリティであるという自覚から、主体の融解があってもいい。積極的な喪失。

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すまん、みんな。これで有馬、勝ち申したわ。抜け駆けでな。
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正義棒叩きに慣れたTwitter民にはきつい提言。ドゥルーズに倣えば、彼らは一般の善悪の仮面を借りて、自分が気持ちよくなれるよう、適宜都合のいい尺度に乗っかっている。独善的なよい、単一の事象それだけで糾弾される悪というものはない。他、潜在意識、枠組みの強制をこえてゆく女性性。モナドの微細で流動的なネットワーク。菌糸組織、個と他者を超えた利害と依存、共生のリゾーム。完結した点の個があるのではなく、時々に出力されるダイアグラムが描出する線の浮き上がりにより、異なる自己と世界のつながり、襞が見え隠れするらしい。
が「ナイス!」と言っています。
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あまりにもおもしろいので、全人類におススメできる。人類史上、最も難しく、最も奇妙で、最もうす汚れた試験。イカレている、だが事実。人を統べんと欲せば、人知を超えるしかない。ヒエラルキーをつくる単なる能力主義であればまだましであるくらい、出生の差、貧富の差とつてがモノを言う、抗いがたい貴族ファースト社会。もはや誰にも開かれていない。形骸化された儀礼的試験と教育の無力化、その破綻と趨勢がうかがえる。
が「ナイス!」と言っています。
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見るという行為のうちに、網膜の情報から、肉が像を形成し、次の行動の準備とイメージを把持する先駆がある。物それ自体を見ているようで、次の可能態 → 現実態をみていることだってある。みるってのは、そういった目と身体の間を駆動させるプロセスそのもの、動態みたいな感じか。予期、虚の透明性。認知と認識のズレは常に生じているみたいな。日本語の「~みる」の補助動詞的な、目から動への即時はわりかし腑に落ちる。あとこれ読んで、透視図法の絶対的で静的な主体性を、古典、君主性と安易に結びつけないようにしないといけないね。
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ウッチェロ《サン・ロマーノの戦い》、ウエスト《ウルフ将軍の死》、ドラクロワ《キオス島の虐殺》、ナッシュ《私たちは新しい世界をつくっている》、ヴァロッドン《ヴェルダン》、鶴田吾郎《神兵パレンバンに下す》、藤田嗣治《シンガポール最後の日(ブキ・テマ高地)》
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2025/12/16 17:21

許してクレメンスの”クレメンス”ってそういえば、clēmēns(クレーメーンス)の寛恕が語源だったことを、ラテン語のクレメンティア(Clementia)から思い出させられたのなんか複雑。

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発達障害じゃないんだよね。グレーゾーンとも言わない。傾向といえば、誰にだってASっぽさやADHDっぽさはあるんだし、それだとみんなグレーゾーンになってしまうからね。また、ASDやADHDと名称から入ってしまうと枠組みが広すぎて何が問題かわかりづらく、よく書籍にされている内容は結構限定的なASDだったり、症状を極端に言ってしまっていることがある。〇〇〇ができない、〇〇〇で困っている、その特徴からただはじめる。そして問題の隣接や、併存の可能性を合理的に認めていく。ASDやADHDの意義や枠組みが解けていく。
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MoMAをつくりし男。モダン・ムーブメントを、収集・展示をし、文脈を形成することで足場を築き、語ることでつくり出す。バウハウスからキュビズム、抽象表現主義に至るまで、20世紀美術の動向を一望する視座を彼自身が切り開き、MoMAに近代美術のアーカイブとして定着させた。「モダン」という意味は、美術史によって意図的に形成することができるのだ、といわんばかり。
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生きることは越境し、枠組みを解放する(広げる)こと。何事も、関係であり、相対化であり、差異の現象であり、自我の中に入り込んだ他者であり、他者の中で立ち上がった自我。構造の強度により、関係の語られ方と質が変わる。今日では、自由であること、個が個であることが何よりも優先される体質的?が強いように感じる。自由が保障されるだけの他者がいればいいし、むしろ居なくてもいい。抽象世界でルールや功利関係を済ませ、圏も共同体、核となる家族もなく、多様に向き合う気力もなく、自分だけの世界を楽しむ。社会の中心の喪失のような。
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神話なり、古来からフィクションをつくり出してきた、情感に生きることが本質の人間にとって、文学が役に立つかどうかはさもありなん、ではある(教育する必要があるか?なら少しわかるが、そもそもここに疑義を呈する人はいるかどうか……)。では、生きる上で文学がどう俎上に乗るのか、なぜ生きることをフィクションで投影することをやめられないのか、あらためて考えさせられる。
が「ナイス!」と言っています。
キャラ
自分の世界の語り方で突き抜けてるから、ある意味批評としてはおもしろい。結局は二項対立に回収されるという話はままある。実体としての建築の成立を述べない以上、言葉だけではトートロジーの暗礁に乗り上げてしまいそうな予感が自分もしている。建築を語る上で、出来上がったものだけを語っても、という考えを自分ももたねば。

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読書データ

プロフィール

登録日
2025/01/29(361日経過)
記録初日
2025/01/29(361日経過)
読んだ本
203冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
60091ページ(1日平均166ページ)
感想・レビュー
203件(投稿率100.0%)
本棚
1棚
自己紹介

つらつらとクソみてーな読書日記つけてます。
・西洋美術
・建築史
・西洋哲学
・猫🐱
・考古学
・競馬
・発達障害
・小説、ノンフィクション
・ゲーム
・国語

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