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2025年2月の読書メーターまとめ

ハワイ猫
読んだ本
9
読んだページ
2333ページ
感想・レビュー
9
ナイス
130ナイス

2025年2月に読んだ本
9

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ハワイ猫
ネタバレ最後不安感を残す終わりが作者らしい。普通に考えたら、幸子によって過去を見つめ直し昔の境遇と決別し、光子に教わったあれこれでまっとうに生き直して幸せな人生を送る物語を期待する、読み手は。でも、人生はそんなに綺麗じゃないし、おそらくまた天使の家族はたかってくるだろう、何度でも。暗い場所は何度も誘ってくるだろう。どこまで自分を保てるのか。とってしまったあのお金が重しになるか、暗い道への布石になるか。そこは読み手に託される。私が主人公なら使わないだろう、その塊根と共に生きて同じような若い子に知恵と共に託すだろう。
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
9

ハワイ猫
図書館本。お話としてはとてもよかった。お話としては、というのは実際のところは私はわからないので、あくまでも作品としての感想になってしまうのですが。後半に犯罪者が家族にいる難しさなどにも触れていますが、丁寧に描かれ全般的に優しいです。井の中の蛙大海を知らずされど空の青さを知る、一つのことをまず頑張ってみる、というのは情報がたくさんあるなかで立ちすくんでしまいそうになるので、わかりやすいと思う。まず一つ。
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ハワイ猫
ネタバレ図書館本。復讐なんかじゃなかったと思う。多分、精一杯笑い飛ばしたかったんだと思う。一緒に。中年女性あるある、なのかな。「現実は強い」には納得。白木蓮の散り際は確かに汚い。だとしても生きていかねばならない。大学生の子との関わりがもう少しあったらな。すてきな三人ぐみはあの絵本でしょう。盗みを働いていた盗人三人ぐみが、みなしごたちを救って街を作るお話。だとしたら、復讐なんかじゃなかったし、なにかの望みをかけたのだと思う。笑って解決できないこともやり過ごしたあの同級生三人組に。もう少し寄せて欲しかった。
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ハワイ猫
ああーすごく好きなお話だった。納得感が強い。漫画「マダムたちのルームシェア」を彷彿としますが小説という形態の分、主人公の悩みや迷いに寄り添い真理をついている。それまで社会でも家庭でも「こうあるべき」という属性と奮闘し還暦を迎えた女性たち。急に属性から放たれて個となったときどう生きるのか。その結論の一つになりそうな一冊。まさかの懐かしいタイトルが沢山出てきて、最後は嵐のような展開で三人は好きの高みに手に手を取り合い、新たな人間関係を構築していく。ヤギを連れた中学生詠人、昭和の桜井が良い味を出している。愛よ。
ハワイ猫
2025/02/18 11:42

「人でも動物でもそれ以外でも、大切なものと心の結びつきがあれば、人は幸せに生きられるのだ」、そうだと思う。もしかしたら生き物じゃなくて、編み物だったり草木だったり、本だったりもするかも。大切なものがあれば、そこに向き合う世界があれば。同じでなくてもその大切なものを持っている人なんだ、と周りを見ることができたら。もっと優しく平和な世界になると思う。愛って使い古された言葉だけど、この本を読んですごくいい言葉だなと思った。誰かにジャッジされたりしない、大切にしたいと思う気持ち全般。

が「ナイス!」と言っています。
ハワイ猫
ネタバレ前巻からずっとなんだか面白くなりそうな気配はあるんだけどなあ、となりながら下巻に入る。前巻の流れはそのまま。伊賀と甲賀の戦いと大奥と西の丸の戦いがリンクするのか田沼意次がジョーカーになるのか...と読むも、面白くなりそうな要素が噛み合わないまま、え?という展開。終わり方もわかるようなわからないような。つまり、忍びは忍びとしてやっていくということだったけど、家基様に尽くすという弥九郎の判断はなんだったのか、という気もする。占いの力がやや都合よく使われたのも気になった。
が「ナイス!」と言っています。
ハワイ猫
感想はまとめて下巻で
が「ナイス!」と言っています。
ハワイ猫
ネタバレ最後不安感を残す終わりが作者らしい。普通に考えたら、幸子によって過去を見つめ直し昔の境遇と決別し、光子に教わったあれこれでまっとうに生き直して幸せな人生を送る物語を期待する、読み手は。でも、人生はそんなに綺麗じゃないし、おそらくまた天使の家族はたかってくるだろう、何度でも。暗い場所は何度も誘ってくるだろう。どこまで自分を保てるのか。とってしまったあのお金が重しになるか、暗い道への布石になるか。そこは読み手に託される。私が主人公なら使わないだろう、その塊根と共に生きて同じような若い子に知恵と共に託すだろう。
が「ナイス!」と言っています。
ハワイ猫
確か以前途中まで読んでこんなにうまく行くわけないじゃん!とやめたことを思い出しました。青春がちょっとまぶしすぎるのです。なんだかいろいろみんな少しだけ気を遣っていて、そんなところも良い子たちすぎな気がして。でも後半読み進めていったら、森沢さんの良さはここなんだよなあ、と。優しい語り口でスルスル読めるからしんどいことも大事なことも、すーっと入ってくる。読むぞ!と気合いをいれなくとも。逆境からが生まれ変わるチャンス、なかなかそう捉えることは難しいけれど、今辛い子たちにそういう言葉が届いたらいいなあ。
が「ナイス!」と言っています。
ハワイ猫
ぶたぶたがパティシエ!面白かった。どの短編もいいけど、うっすら恋愛になりそうで気づいていない「帰ってきた夏」のくすぐったい感じと高校生3人の「たからもの」がよかった。「たからもの」はぶたぶたの小学1年生の次女ちゃんの存在が良かった。いままでぶたぶたさんがメインだったけど、良い意味でぶたぶたさんの能力?を引き継いでそうで今後も出番があるといいなあ。高校生3人の夏。夢に向かってああでもないこうでもないと努力する日々は本当に「たからもの」なんだと思う。結果はともかく、かけがえのないモノをすでに手にしていると思う
が「ナイス!」と言っています。
ハワイ猫
個人的に好きな作家さんです。出口春菜さんの絵も素晴らしい。少し不思議で文章が美しい。ときどき少し怖い。安房直子さんを彷彿とさせるような。「すみれの指の魔法」が一番好きだけど(すみれの石鹸いいなあ)、お話の完成度としては表題作だと思う。欲をかくとどうなるか昔話もよく伝えてきたこと。「リルムラルム」は安房直子さんっぽい。「王さまと虹」は少し大人っぽい。読むと頭の中で映像化されます。一番「すみれの指の魔法」が映像で流れてきました。街の様子が。たくさん作品を書いて欲しいな。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/12/01(4858日経過)
記録初日
2011/11/29(4860日経過)
読んだ本
3581冊(1日平均0.74冊)
読んだページ
607219ページ(1日平均124ページ)
感想・レビュー
3575件(投稿率99.8%)
本棚
24棚
自己紹介

2018/12/31プロフィール写真変更

いつかハワイで猫とのんびりしたいと思うハワイ猫と申します。
読書ノートをつけるようになって、あまりの乱文乱筆ぶりにまとめ的にこちらをつけ始めました。読書は非常に個人的な作業なのに、良い本に出会うと話したくなります。本を読み終わって心がしんとする時間が好きです。好きな本は武田百合子さんの富士日記、保坂和志さんの季節の記憶です。

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