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2024年3月の読書メーターまとめ

テツ
読んだ本
12
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3089ページ
感想・レビュー
12
ナイス
324ナイス

2024年3月に読んだ本
12

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • 細魚
  • おぴぱん

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

テツ
前作がとても良かったので続刊も購入。強く賢い主人公成瀬あかりが我が道を歩む過程で多くの他者と交わり影響を与えていく。読みやすい文章と、良い意味で全くひねくれず裏がない物語に安心できる。少年少女は勿論だけれど、ある種昔懐かしい正しいライトノベル的なお話に同年代の方々も入り込めると思う。地域密着のご当地愛が溢れまくっていて滋賀県にも琵琶湖にも行ってみたくなりますね。まだまだいくらでも広がっていける成瀬あかりとその周囲の世界なので、続きを楽しみにしております。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

テツ

再来週、トーダイホウ、ワセダセイケイ×2、ケーオウケイザイの優秀な子たちと呑み予定があるんですが、最近の若い子たちは賢いし見た目はシュッとしているし礼儀正しいし素晴らしいなと接する度に感じます。若い子たちにダメ出しばかりするオッサンにはなりたくねえよな。君らは確実にうちらより素晴らしい。立派に正しく育つがいい。……君らが偉くなってから俺がパクられたら連絡するわ笑

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2024年3月の感想・レビュー一覧
12

テツ
能動的に手に入れた自由な孤独は楽しく満ち足りた贅沢なものだけれど、望まない孤独は容易に人間を蝕む。公衆衛生の専門家が語る孤独の危険さについて。独りになってしまう方々には(言い方は悪いし本人では解決できないのかもしれないが)何かしらの原因があって、それをまず自覚するところから始めないと、他人や群れとアクセスすることはできないし、つながりが維持強化されることはないよな。互助以外では人と人とはつながらない。もちつもたれつの状態になるためにはまず自らが手を差し伸べて歩み出すしかないのだ。
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テツ
ナチズム研究者であり大学でファシズム体験授業を行う著者が説くファシズムに浸ることへの安心感と快感。ぼくはかなり個人主義寄りな人間だという自覚があるし一人行動するのが楽しいタイプではあるのだけれど、それでも群れの一員として何かしらの目的を掲げ一丸となり活動することの魅力と、それに酔ってしまう気持ちはとてもよく理解できる。人間は大義名分を背負ってみなで行動することがきもちいいのだ。そうなると繊細な精神や思考など忘れてしまうのだ。自分自身もそうなんだということを決して忘れてはならない。次やらかすのは自分かもよ。
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テツ
社会人類学者インゴルドのエッセイ。内側と外側との間に広がる絶望的な隔たりに気づきそれを常に意識して、真の意味では絶対に届かないやりとりを繰り返すこと『応答、しつづけること』によってのみ、自分自身の輪郭は明確になっていく。あたりまえなことなんだけれど、この世界に自分自身しか存在しなければ自分という存在を意識することはできない。自分以外の全てに対しての対峙の仕方がこの世界における自分の存在の本質となっていく。生の実感とかもきっとそこから生じるんだよな。良い本でした。
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テツ
前作がとても良かったので続刊も購入。強く賢い主人公成瀬あかりが我が道を歩む過程で多くの他者と交わり影響を与えていく。読みやすい文章と、良い意味で全くひねくれず裏がない物語に安心できる。少年少女は勿論だけれど、ある種昔懐かしい正しいライトノベル的なお話に同年代の方々も入り込めると思う。地域密着のご当地愛が溢れまくっていて滋賀県にも琵琶湖にも行ってみたくなりますね。まだまだいくらでも広がっていける成瀬あかりとその周囲の世界なので、続きを楽しみにしております。
が「ナイス!」と言っています。
テツ
ぼくたちにとって「あんなクソにはならねえぞ」というのは一生ついてまわるテーマではあるのだけれど、そもそもモデルとなる親がクソすぎて身近にいなかったぼくの方が、毎日毎日目の前で異常な言動を繰り返される中で成長し生き延びた子たちよりは気楽なんだろうなとは思う。大人になっても道徳観とか正義感とかはかなり薄いけれど、それとは乖離した部分での「ああはなりたくねえ」という自分に芽生えた原初の蔑みって、上手く利用すれば生きていくための指針にもエネルギーにもなるよな。どうせなら使ってやろうぜ。なくならねえんだから。
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テツ
アハ体験的な快感と、その快感に酔わず留まらない姿勢を構築する(ために創り出されたわけではないし、そう言ってはならないのだけれど)公案。自らの内側に構築された価値観や物の見方から一度抜け出して白紙の状態で思考することは禅問答に限らず大切だよな。公案を読み、そのシチュエーションに、登場する人間の発言に違和感を抱いてしまう時点で、問いに対して正面から向き合っていないということだもんな。まっさらな状態から何の先入観もなくモノゴトと対峙する。口にするのは簡単だけれど至難の業だ。
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テツ
家族の縁が薄いので、親子や兄弟関係にドロドロモヤモヤを抱えながらも「家族だから断ち切れない」という苦しみが昔からいまいち想像も理解もできない。嫌ならつきあいをやめればいいのにという全ての他人に対するスタンダードな考え方も何故か家族には無効になりがちなのだ。どんな関係性であれ他人には変わらないのだから期待だの執着だのを必要以上に抱かない方がいいということも同じ。ぼくはおそらく『家族』というものの良さも悪さも全く理解していないのだろうし、それを理解することもないのだろうなと、読み終えて疎外感を抱く。
masa
2024/03/16 21:00

すごくわかります。家族の呪縛ってなんだそれ?ってなってしまう。

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テツ
フランクルが強制収容所から生還し『夜と霧』を記したのと同じように、あの時代あの場所を生き抜いた人間はその記憶を紡ぎ、そこからしか熟成されることのない価値観を提示してくれる。人間はどうふるまえるか。追い詰められた場面で正義だの道徳だのといった日常的に大切に抱えている諸々をどこまで捨て去らないでいられるのか。捨てられる人間と捨てられない人間の違いは何か。安心安全な場所で美しいことを並び立てるなんて誰にでもできる。そうではない場所に立ったとき自分はどう在るのか。不安になるよな。
が「ナイス!」と言っています。
テツ
日本でも2019年に発売されてベストセラーとなった『FACTFULNESS』の著者による自伝。恥ずかしながら既に亡くなっていたことを存じなかった。主観ではなくデータを確認しながら世界を眺めることの大切さと、それを放棄しての思い込みによりいかに世界が歪んでしまうのかという怖さを伝えてくれた方の半生。世界全体の進むべき方向なんていう大袈裟なものではなく、もっと小さな分野でだってそれに気をつけていないとな。ぼくの認知は歪んでいる。自覚しながら正しいデータを用いて歪みを正していく癖をつけていきたい。
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テツ
孤立はともかく孤独に対してネガティブな印象が全くないので孤独死が増えたことについての問題提起にはいまいちついていけないのだけれど、そのあたりがきちんと分けられていてとてもよかった。御自身の性質による問題で他人に避けられて望まないまま孤立するケースがほとんどなのだろうけれど、言い方は悪いが自らのそうした部分を矯正しようと考えることなく生きてきたのなら、誇らしく孤立を受け入れてしまえばいいだけな気もする。好き勝手にやるけれど他人に受け入れて欲しいだなんて欲求は乳幼児にしか許されないよな。
が「ナイス!」と言っています。
テツ
誰でも頑張ればできるなんていう言葉が嘘八百なのはある程度生きていればみんな解っている。それが遺伝的なものなのか、環境により構築されたものなのかは知らないが、できる個体とできない個体は確実に存在する。差別意識とは別の部別でまずその事実を受け入れないとな。明らかに思考する能力が劣る人間、自制と自戒ができない人間に一人で生きる術を身につけさせなければ、いつかやらかすに決まっているし、それはその方にとっても社会にとっても不孝だと思うのだ。遺伝子情報による違いを認めた上でないと存在する場所を見出すことができない。
が「ナイス!」と言っています。
テツ
ジャイナ教で学び脱退後に思想家となった著者の半生。そこで育まれた思想。強く成長し続けることは大切だし、群れにとってはそれを目指し続ける推進力は必要だ。文明も科学もありがたい。ぼくはそれを否定も拒絶もすることを考えられないし、快適な文明社会の中で生きていたい。ただ個人が生きる上でその人生の推進力となるものは、群れにとってのそれとはまた違うんだろうなとは感じる。同じものによって異なる二つを成り立たせようとする齟齬は多くの人間を不孝にしている気がするな。シンプルな「あなたは何をしてどう生きたいのか」という問い。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/12/18(4516日経過)
記録初日
2011/12/01(4533日経過)
読んだ本
4703冊(1日平均1.04冊)
読んだページ
1346131ページ(1日平均296ページ)
感想・レビュー
4699件(投稿率99.9%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
職業
営業・企画系
現住所
東京都
自己紹介

宮沢賢治と梨木香歩が好きです。ジャンルは気にせず何でも読みます。
オススメがあればメッセージ等で教えて頂けたら嬉しいです。日記はnoteに書いてます。https://note.com/tetsu_akari

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