滋賀の大津市を舞台にして、ここまで魅力的な主人公を生み出したことが素晴らしい。読み進める事にだんだんと成瀬の行動に夢中になっている自分がいた。途中で挟まるおじさんたちの話が必要だけれども、ちょっと物語のリズム的になんかよく分からない話が急に来たぞとなったのはうーんとはなった。

滋賀の大津市を舞台にして、ここまで魅力的な主人公を生み出したことが素晴らしい。読み進める事にだんだんと成瀬の行動に夢中になっている自分がいた。途中で挟まるおじさんたちの話が必要だけれども、ちょっと物語のリズム的になんかよく分からない話が急に来たぞとなったのはうーんとはなった。

正に名作！ ヴィクトリア朝京都なんていう奇天烈な世界観設定からこういう展開を産むとは誰も思わなかっただろう。また、シャーロック・ホームズとワトソンのバディはシャーロック・ホームズを取り扱う作品として重要なポイントになってくるが、この作品では更にワトソンの奥さん、メアリも絡んでより人間味溢れる人間関係が展開されている。物語のクライマックスからの急転直下の展開からのラストの〆の温かさがほんと森見登美彦という感じでとても好きな作品になった。