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2025年2月の読書メーターまとめ

billybat
読んだ本
2
読んだページ
360ページ
感想・レビュー
2
ナイス
32ナイス

2025年2月に読んだ本
2

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

billybat
ネタバレ多動的な散漫さと感じるか、ポリフォニックなテーマ展開と感じるかで評価が分かれそうだが、個人的には違和感なく楽しく読めた。昭和世代なら「ちょっと落ち着け」と言いたくなりそうだが、SNSで雑多な情報を脈絡なく次々と見ることに慣れている現代人にはハマる。語り手のモモがトラッカーに徹していて、タヒチに至るまでの変遷が「色々あった」で済まされているのは物足りない。Mr.東京に至るまでのキースの変遷も然り。前作同様、複合マイノリティが一つのテーマだが、ポリネシアで核実験を繰り返したフランスの責任問題が特に刺さった。
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
2

billybat
昨今珍しい教養主義、ペダントリー小説でかえって新鮮だった。23歳とは思えない老成ぶりで、若い作家には懊悩や社会への問題意識を存分に語ってほしくはあるけれど、欧米文学の教養をベースにした日本文学の系譜を継ぐ者の出現に頼しさも感じる。陰翳がなさ過ぎて「今時こんな健全なクリスチャン家庭ある?」とも思ったが、統一の落ち着いた語り口に不思議な没入感があった。名前は東西統一から来てると早合点したがインタビューの質問者は別の解釈。芸亭、徳歌など変わった名前はゲーテを散りばめたものとの種明かし。芸が細かい。
billybat
2025/02/24 15:39

作者は研究者になるほど頭は良くないが、文学研究を続けながら小説を書きたいと語っており、紙屋綴喜に自身を重ねているようだ。

が「ナイス!」と言っています。
billybat
ネタバレ多動的な散漫さと感じるか、ポリフォニックなテーマ展開と感じるかで評価が分かれそうだが、個人的には違和感なく楽しく読めた。昭和世代なら「ちょっと落ち着け」と言いたくなりそうだが、SNSで雑多な情報を脈絡なく次々と見ることに慣れている現代人にはハマる。語り手のモモがトラッカーに徹していて、タヒチに至るまでの変遷が「色々あった」で済まされているのは物足りない。Mr.東京に至るまでのキースの変遷も然り。前作同様、複合マイノリティが一つのテーマだが、ポリネシアで核実験を繰り返したフランスの責任問題が特に刺さった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/03/22(5824日経過)
記録初日
2009/03/22(5824日経過)
読んだ本
183冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
51432ページ(1日平均8ページ)
感想・レビュー
182件(投稿率99.5%)
本棚
0棚
性別
職業
IT関係
現住所
東京都
自己紹介

なんちゃってハルキスト。周辺国事情にも興味あり。

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