「耳触り」の許容や「敷居が高い」の用法の拡大など、かつての誤用が一般化していく流れがどんどん加速してる気がする昨今。担当記者によってムラはあるものの、いろいろ興味深いネタ満載で面白かった。でも、こんなふうにきちんと校閲が機能してるのって、いまや紙媒体限定なのかも。ネットのこたつ記事は言わずもがな、近年はNHKのニュース原稿のクォリティ劣化も目に余るもんがある。それにしても、ドラマ版の校閲ガールってもう８年前なのね。うひぃ。

家族構成が似てるせいか、大昔（自分が幼かった頃）の日常的な景色をぼんやり思い出しながら読了。うちは両親のみならず姉も逝ってしまったから、後半の対談のように思い出を共有できる相手がもういないのはけっこう寂しい。ちなみに、ちょろちょろ誤植が目についたので、「最高峰」の句はホントに「海市の辺より」で正しいのかね？と疑ってみたり。

中高生向けだけど、外国語は苦手だし不要と思い込んじゃった大人にも効きそうな良著。そして1979年に書かれた巻末の「岩波ジュニア新書の発足に際して」が、たいへん岩波的で素敵。（DAISY校正本）

「耳触り」の許容や「敷居が高い」の用法の拡大など、かつての誤用が一般化していく流れがどんどん加速してる気がする昨今。担当記者によってムラはあるものの、いろいろ興味深いネタ満載で面白かった。でも、こんなふうにきちんと校閲が機能してるのって、いまや紙媒体限定なのかも。ネットのこたつ記事は言わずもがな、近年はNHKのニュース原稿のクォリティ劣化も目に余るもんがある。それにしても、ドラマ版の校閲ガールってもう８年前なのね。うひぃ。