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2026年10月の読書メーターまとめ

万鈴那
読んだ本
11冊
読んだページ
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感想・レビュー
11件
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2026年10月に読んだ本
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2026年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

万鈴那
ネタバレ 運命を共にする少女の絆は、吉屋信子『花物語』などでも、少女特有の価値観として扱われている。少女らは酔いしれたように言い放つのだ。 「一緒に死にましょうよ」「ええ、いつまでも一緒よ」  本作中のお千花、お紋、おツルもまた、そうした幸福感に包まれていた。汚らしい欲情のまま女を利用した男どもは責められず、穢された女ばかりが侮蔑される。これが世の常識なのだ。 「どうか女を蔑ろにする男たちの、大事なところがもげますように」 というお照の祈りが叶うのを楽しみに読み進めたのに、モゲたやつがいなかったのは残念である。
が「ナイス!」と言っています。

2026年10月の感想・レビュー一覧
11

万鈴那
ネタバレ 運命を共にする少女の絆は、吉屋信子『花物語』などでも、少女特有の価値観として扱われている。少女らは酔いしれたように言い放つのだ。 「一緒に死にましょうよ」「ええ、いつまでも一緒よ」  本作中のお千花、お紋、おツルもまた、そうした幸福感に包まれていた。汚らしい欲情のまま女を利用した男どもは責められず、穢された女ばかりが侮蔑される。これが世の常識なのだ。 「どうか女を蔑ろにする男たちの、大事なところがもげますように」 というお照の祈りが叶うのを楽しみに読み進めたのに、モゲたやつがいなかったのは残念である。
が「ナイス!」と言っています。
万鈴那
ネタバレ 女髪結いご法度の世、ひそかな髪結い稼業のお照が、岡っ引きもどきを引き受けるはめになった。奉行遠山金四郎の意図だったのだが、若年時代の遠山やお照の亡父との関係からすると、そう突飛な経緯ではない。融通の利かない世情知らずな政道、女髪結いに対する理不尽な仕打ち、権力を笠に着る下卑た小者、なにより私利私欲、愛欲に溺れて堕落し、外道に落ちた町人が容赦なく描かれている。臨場感があり、読みやすい。  髪結いおけいの裏梅簪や、芸者みやびの間夫、椿屋若旦那の草履(鼻緒が細二石の印伝)の下りなど、伏線も見事だと思う。
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万鈴那
 20歳の独身女が縁結びを商売にしている。依頼人の好みや条件だけで相手を見繕っては失敗する。顧客の個性を理解してくれそうな人を紹介すべきを、考慮していない。人生経験が浅いせいもあろうが、そもそもそんな世間知らずが「他人の幸せを見るのが好き」というだけで看板を揚げているのが不自然だ。周囲はお結に好意的、協力で、依頼人も皆お結に敬意を払う。こんな小娘が頼りなるものかと毒づく人は誰もいない。あまりにも都合が良すぎる。  最終場面で、善吉がお結の両親の三回忌に参加したがるのは、妻問いの伏線と思われる。
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万鈴那
ネタバレ 村の郷学教授、梶与五郎が、花巻農学校教諭時代の宮沢賢治を彷彿とさせる。師弟愛や学友の絆をくぐるように、利権まみれの上役どもが暗躍する。立ち向かう若い侍筒井恭平とその幼馴染みたちが、脂ぎった欲望や陰謀で踏みにじられる。泣き寝入りせずに立ち向かう若者たちの存在は、いつの時代においても、希望のともしびに違いない。ところで、梶与五郎(清助)の外道異母兄が殺されたのは自業自得で大いに結構だが、清助やその生母吉乃を不幸のどん底に叩き落とした腐敗父、永井兵部も死ねばよかったのに。生き延びるとは図々しい。元凶のくせに。
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万鈴那
ネタバレ 賢しらに迷信を押し付け女を侮辱する連中と、それらに振り回される女の不幸、さらに他人の弱みに付け込んで暴利を貪る外道どもがいる。生活の知恵や礼儀から生まれた迷信ならばともかく、人を貶める妄信に存在価値があろうか。そんなものに惑わされないよう、しかと学べというのが趣旨なのだろう。  ところで、かなり具体的に盛り上がったお涼の不本意な縁談については、何の対策も解決も出ていない。蓬莱堂の慎助との仲も中途半端だ。これでは完結編とは言えまい。しかし、3巻目の発行から既に17年経つ。残念だが、続巻は出ないのだろう。
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万鈴那
ネタバレ お鈴と佐竹の仲を勘繰るお美和が、気もそぞろとなる。感情を抑えられず、濡れた目つきで佐竹にまとわりつくので、あられもない噂が広まり、姉たちが迷惑を被る。  結局お鈴は、父と兄の仇、畑山紀三郎を自身の手で打ち取ることはできず、大阪奉行の内々の手を借りて捉えてもらう。作中の人々は皆、お鈴の仇討ち失敗を喜んだだが、読んでいるこちらは肩透かしを食らった。  さて、お涼を取り巻く話が、前巻より増えたのは良いが、お涼自身は理不尽な思いばかり強いられている。作者はお美和を甘やかす一方で、お涼には冷淡だとさえ思う。
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万鈴那
ネタバレ 寺子屋を運営する若い三姉妹(お香、お涼、お美和)のうち、次女のお涼が気に入っている。もっとお涼を目立たせてほしいと思うが、少なくともこの巻では、三女のお美和が主人公格のようだ。  16歳のお美和が、頼りになる若い浪人、佐竹佐十郎に憧れるのはありがちである。話が進むにつれ、その感情が発展するのもありがちだ。お美和の心理、行動描写が、往年の少女漫画ふうになってきた。このまま巻を重ねると、作品全体がお美和の恋愛沙汰で埋まりかねない。  次女お涼とその周辺を多く取り上げることで、この恋愛劇を薄めてほしい。  
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万鈴那
ネタバレ 静原夢幻が「動き」だすと、突如ファンタジー展開になるには、辟易する。  「親友」だったおとよの妬みや裏切りを知ったときの、花恵の様子が冷静過ぎる。裏切られた悲嘆立腹より、相手に対する同情を前面に出すのは不自然に思う。このヒロインには、いろんな意味で共感しづらい。  個人的に、作中で一番魅力を感じるのは、お貞さんである。頼りになる姐御ふう、かつ親しみやすい。とはいえ、お貞さんをわざわざオカマにする必要はあったのだろうか。  全3巻のうち1巻目を読み終わったところだが、続巻も読みたいとはあまり思わない。
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万鈴那
ネタバレ いかにもといった歴史人物臭がないのがよかった。  作中、近松に対して虎彦が「人の不幸を材料に戯作する」ことを詰っているが、戯作者(現代の放送劇作家)は、世相に敏く、それらをもとに人間模様を描くのが仕事である。近松一人に文句を言っても、そういう生業があるのは止めようがない。確かに、ネタにされた人が不快な場合はあろうが。 現代の作家(漫画家、落語家も含め)も、実在の事件をもとに創作をしている。たいていは当事者を傷つけないよう配慮はしているらしい。倫理上というより、非難や人気失墜を恐れてのことかもしれないが。
万鈴那
ネタバレ 自立した女が織りなす悲喜交々と、成熟した女ならではの洞察力や行動力を楽しみにしていた。しかし、期待値が高すぎたようだ。おはつもおもんも、まるで現代女子学生の交友関係と変わらない。たちまちにして意気投合、親友、何でも話せる、分かり合える、と舞い上がり、お決まりの仲違い。しかも男絡みだ。その生々しい性描写も気持ち悪い。臭ってきそうな愛欲沙汰を気にしないとしても、ありふれた成り行きと、中途半端な終わり方には不満が残る。
が「ナイス!」と言っています。
万鈴那
ネタバレなんとしてでもシーボルトを悪者にしない筋書きに思える。日本に住み、日本人と付き合い、日本人との間に子まで儲けておいて、やっていることは情報窃盗、侵略行為である。それを「自分の役目を果たしただけ」と、日本人が納得しているのだ。そういえば、現代にもそういう日本人はいる。公平ぶった偽善に感じる。とても共感できない。 「鳴滝塾」を開き、多くの日本人を育て、日本に親しみながら、実は騙していたのだ。にもかかわらず、当事者たちは良い子ぶった児童のように冷静だ。この小説に限らず、日本人のシーボルト贔屓はよく見かける。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2026/10/10(26日経過)
記録初日
2026/08/01(96日経過)
読んだ本
19冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
5444ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
19件(投稿率100.0%)
本棚
1棚
自己紹介

実は、長文感想文を書きたい人間です。
肝心の読書感想文が最大255文字しか記述できないのに、なにゆえ自己紹介文は10240文字も書けるのだ? ぜひとも逆にしてほしい。

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