非正規雇用のリキ。貧困、格差など負のループの中でもがき、元の不倫相手や自称セラピストとの関係も絶たない。そんなリキに危うさと不快感があった。そこは、桐野作品だなぁと思った。代理出産、不妊治療、知らないことがたくさん。それを否定するつもりは全くない。ぐらだけ連れて行くリキ。書類の愛蘑の名前に二重線を引いて訂正印。そこがまた、グロテスク。「女同士で生きていこう」と言うが、やっぱり、「子どもは誰のため？」と思ってしまう。

非正規雇用のリキ。貧困、格差など負のループの中でもがき、元の不倫相手や自称セラピストとの関係も絶たない。そんなリキに危うさと不快感があった。そこは、桐野作品だなぁと思った。代理出産、不妊治療、知らないことがたくさん。それを否定するつもりは全くない。ぐらだけ連れて行くリキ。書類の愛蘑の名前に二重線を引いて訂正印。そこがまた、グロテスク。「女同士で生きていこう」と言うが、やっぱり、「子どもは誰のため？」と思ってしまう。

最愛の息子が見知らぬ男を刺殺した。パニックに陥るジェン。訳がわからないまま眠りにつき、目が覚めると、そこは事件の前日だった。そして、ジェンはどんどん月日を遡る。遡る意味とは？、そして、息子を守れるのか？夫の秘密を知るにつれ、ジェンと共に心が揺れた。知らなかったことを知る意味があるのかと思ったが、でも、これは、シンプルに愛の物語だった。過去は過去、遡りたい気持ちはないが、愛がある生き方は素敵だと思う。C12H18N2O2様のレビューを拝見し、興味を持ち読みました。