読書メーター KADOKAWA Group

2024年12月の読書メーターまとめ

八神きみどり
読んだ本
9
読んだページ
3196ページ
感想・レビュー
9
ナイス
45ナイス

2024年12月に読んだ本
9

2024年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

八神きみどり
面白いとわかっている作家の本を敬遠する悪癖があり、発刊直後に買って積み続けていたが、終末世界モノはこうじゃねぇ!という読書体験にモヤモヤしていたので寝る前に読み始めたら一章で区切らないというアクロバティックさに翻弄されてあとはもうリニアだった。ここ最近の読書体験の中で最高の鮮烈さだったし著者の上手さと多芸さに惚れ惚れする。終章開始からわかり切ってるラストに鳥肌が止まらず、今は心地よい余韻とやるせなさと秀作に触れたとき特有の現実感の薄さに包まれている。こんなにもやるせないのに、彼ら彼女らがあまりにも眩しい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年12月の感想・レビュー一覧
9

八神きみどり
たぶん古典だからってことではないと思うんだけど、面白さを感じ取れなくて流しで読み終えた。古い翻訳特有の気取りまくった、あぁ言えばこう言うの応酬で進む会話文に辟易したし、極めて一人称モノローグ寄りの地の文のせいで情報の確度が低すぎて「何かを説明しなきゃいけない類のSF小説なのにこんなに主観的で良いんだっけ?」と思い続けて何にもこころが動かされなかった。もっと俯瞰的に描くとか登場人物の専門家性に箔をつけるとか色々できるのでは?『渚にて』を引き合いに出してSFを語る姿勢もどうかと思いましたね。
八神きみどり
面白いとわかっている作家の本を敬遠する悪癖があり、発刊直後に買って積み続けていたが、終末世界モノはこうじゃねぇ!という読書体験にモヤモヤしていたので寝る前に読み始めたら一章で区切らないというアクロバティックさに翻弄されてあとはもうリニアだった。ここ最近の読書体験の中で最高の鮮烈さだったし著者の上手さと多芸さに惚れ惚れする。終章開始からわかり切ってるラストに鳥肌が止まらず、今は心地よい余韻とやるせなさと秀作に触れたとき特有の現実感の薄さに包まれている。こんなにもやるせないのに、彼ら彼女らがあまりにも眩しい。
が「ナイス!」と言っています。
八神きみどり
これはツイートだけど、終末世界放浪記的なラノベって興味を引かれるけど『旅に出よう 滅びゆく世界の果てまで。』の思い出補正がすごすぎるよね。マンガだけど『少女終末旅行』を超える作品もそうそう出てこなさそう。ここからは感想だけど、ガッツリSFがやりたいのにキャラを幼稚園児にするのはラノベのこと舐め腐ってると思われそうだしやめた方がよさそう。旅の目的感もあるようでなさそうだし深刻さもあまり感じず、目新しい世界観でもないのに解像度が低くて入り込めなかった。全ての要素が目減りするだけのラストに徒労感だけを感じた。
八神きみどり
いやぁ面白い。いくらでも拡張できる世界観で特定の人物にピックアップしたりその周辺のひとを描いたり、語り手ごとの事実や虚構を好き勝手やりまくるうえに基本的にはガイドブックの体裁をとっているとかいう他人に勧めたりあらすじを書いたりする取っ掛かりが何もない小説群なのにめちゃくちゃ面白かった。『ジェイム・オーブラック』はもちろんのこと、『伝言の運び手/足の速い放浪者』『死せる塔/ガラス』あたりの詳細が語られない、でも明らかにキーとなっていそうな中編が特に好き。プリーストの本は沢山積んでいるので徐々に読んでいく。
が「ナイス!」と言っています。
八神きみどり
相変わらず派手さはないが考えさせられるテーマで何より小説が上手すぎるし読みやすい。『息吹』読み始めた瞬間の違和感が別の宇宙を形作りいつの間にか自分自身が観測者になっている構成に息を飲む。『予期された未来』今まで読んだ中でもっとも完成された掌編かもしれない。『偽りのない事実~』記憶を外部装置に頼る世界は、齟齬も過ちも認めず自分にもそれを強要される恐ろしい世界ではなかろうか。『不安は自由のめまい』チャンの描く世界って基本的には物凄く悲観的な世界だよね。。第3短編集、生きている内に読みたいよね。頼んだぞチャン。
が「ナイス!」と言っています。
八神きみどり
面白かった……といえば面白かったけど、どうでも良い記述に文量使う割には場面転換がテキトーだしベージュ系うんたらみたいなのがくどすぎるし描写は走ってるんだけど常に一定の速度で走ってるからメリもハリもないしでBPM180くらいの電子メトロノームを聞かせ続けられてるみたいな気持ちで読みながら気持ちがずっとザワザワしていた。今は続編買ってあるけど続きはどうしよう……みたいな気持ちになっている。見慣れた地名がいっぱい出てきたのは面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
八神きみどり
これは学園ラブコメです。本当ですか???メタフィクションを取り扱った作品は何作か触れたことがあるが、ここまでぶっ壊した作品は読んだことがないので今回も作者の特異性に驚かされた。小説は何をやっても良いんだという気持ちにさせられたが、何をやっても良いわけじゃないことには留意したい(何を言っているんだ??)。SF描写だけやたら活き活きしていたのは面白かったし、ガガガ文庫で実験的な小説をやるのも良かったですね。積んでる本に作者の単著はないが、また読んでいきたい。
が「ナイス!」と言っています。
八神きみどり
7割くらい読んでほったらかしにしていたがようやく再読。あまり著者の本は読めていないが、読んだ中では一番活き活きした作品に思える。デビュー作からの理解を拒む情報量と言葉遊びの応酬はむしろ最高潮という感じで、でもそれを読み解くことが想定された楽しみ方ではなく(理解した方がもっと楽しいんだろうが)、やはりいかにこのグルーブ感にノれるかが重要なんだろうと思う。『Ground 256』『Tome』『Yedo』あたりの酒飲んで爆笑しながら書かれたみたいな短編が特に好き。『エピローグ』『プロローグ』あたりも読まなきゃ。
が「ナイス!」と言っています。
八神きみどり
めちゃくちゃ良い。気に入ったのは2編。『魔術師』この短編自体が魔術じみている。タネも仕掛けもよくわからんまま読後感まで誘われるのが気持ち良すぎる。『嘘と正典』めちゃくちゃ良質なソ連サスペンスを読んでいたと思ったらSF要素が生えてきて完全によくあるSF小説として終わって呆気にとられる暇もなく苦い読後を押し付けられる。なかなか他では味わえない読書体験だった。『最後の不良』なんかチョケすぎだしバリエーションが豊富な作家で噛めば噛むほど味が出る。積んでる『ゲームの王国』も早いところ読みたいですね。。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/22(4704日経過)
記録初日
2012/02/22(4704日経過)
読んだ本
1341冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
338802ページ(1日平均72ページ)
感想・レビュー
166件(投稿率12.4%)
本棚
0棚
外部サイト
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう