直接関係ないように思える分岐点っていくつもあって、でも実際は気づかないからそのまま過ごしてしまうけど、実際にそれが明確にわかってしまったら耐え難いものになるのかも。平野さんの本って読んでるときはすっかり取り込まれているのだけれども、読み終わって人に説明するのはとても難しい。ストーリーだけじゃなくてその世界全体に意味があるからか。映画「本心」を観て、違うと思ってたのもそのせい。余談だけど。写真＝Yulia SKOGOREVA "Hagoromo" 装幀＝新潮社装幀室 見返しや扉のざらりとした紙はなんだろ？

直接関係ないように思える分岐点っていくつもあって、でも実際は気づかないからそのまま過ごしてしまうけど、実際にそれが明確にわかってしまったら耐え難いものになるのかも。平野さんの本って読んでるときはすっかり取り込まれているのだけれども、読み終わって人に説明するのはとても難しい。ストーリーだけじゃなくてその世界全体に意味があるからか。映画「本心」を観て、違うと思ってたのもそのせい。余談だけど。写真＝Yulia SKOGOREVA "Hagoromo" 装幀＝新潮社装幀室 見返しや扉のざらりとした紙はなんだろ？

初・朝井リョウ、にこれを選んだのは間違いだったような…。「世にも奇妙な物語」のコンセプトはわかるのだけど、最初の話があまりに不快すぎて。小説のネタにするのは悪いわけではないが、こんなふうな軽い扱いにしていいテーマではないような。2つめ以降はそこまで不快じゃないけれども、最初の印象が悪すぎて引きずってしまう。やはり素直に『桐島〜』から詠むべきだったかな。

若い頃はわかりあえる友達はきっとどこかにいると、そういう人を求めていたけれども、ある程度の歳になると人間の想像力なんてたいしたことない、本当にわかりあえることなんてないと気づいてしまうから、まだ若いなあと思いながら読んでしまう。そして現実はこのラストにはならないよね。装画＝根本有華、装丁＝池田進吾（67）