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2025年1月の読書メーターまとめ

Mentyu
読んだ本
16
読んだページ
4140ページ
感想・レビュー
16
ナイス
64ナイス

2025年1月に読んだ本
16

2025年1月のお気に入り登録
1

  • ステビア

2025年1月のお気に入られ登録
1

  • ステビア

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Mentyu
生まれつき全盲の写真家と美術館を回る。それも、「さわる展示」ではなく、普通の展示で!目の見えない白鳥さんは、美術作品のマジメな音声解説を求めるのではなく、同伴者の会話や、その場の雰囲気を全身で体感するという鑑賞方法で作品を見る。そして、現代アートのような、即座に理解のできない作品をこよなく愛する。そこには分からないこと自体を楽しむという、四角四面な展覧会鑑賞とは異なるベクトルが存在する。いわゆるユニバーサル・ミュージアムと違う方向性で、あらゆる人々に開かれたミュージアムの可能性が本書にはある。
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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

Mentyu

2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:3976ページ ナイス数:100ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/195076/summary/monthly/2024/12

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2025年1月の感想・レビュー一覧
16

Mentyu
ざっと目を通す。これは四季報を読みながら読む本だった。
Mentyu
小学生時代に日本語版を読んで以来なので、20年ぶりくらいの再読になるのかもしれない。大人になった今見ると、風俗の考証を相当やっていたんだなと驚く。あと、日本の近代化と戦後の発展スピードも、改めて視覚化されると異常だなと思う。最後は世界第2位の経済面大国ニッポンとして、原爆から完全に復興した広島上空で終わり、次のページ(時代)への期待が示される。それこそがまさに、終わらない不景気の時代というのが悲しい現実ではあるが…。
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Mentyu
実は、著者に直接復元庭園を案内していただく機会があったものの、前もって予習していなかったことで、だいぶ色々なものを見落としていたのだなと読みながら反省していた。庭園と会所に客人が向かう際の動線と、庭園が会所からしか見えない(そして館のプライベート空間も客人からは見えない)ようにする板塀配置の説明には感動した。周辺地形の長年の調査で、中世の景観が判明しているのもすごい。
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Mentyu
石に穿たれた浅くて丸い穴、盃状穴。その正体を考古学と民俗学の見地から考察した論考をまとめている。石に穴を穿つという行為は、人間の加工活動としてあまりに単純なので、世界中で時代に関係なく痕跡が見受けられることになる。本書では、特に考古学愛好家の立場から、人類の意識として共通する性的シンボル論が出てくるが、正直なところ説得力に欠ける。むしろ、近代以降の民俗例を地道に収集することが本筋だろう。
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Mentyu
視覚障害のある方にとって、近年のICT化は "I can not touch" だという指摘にギクリとする。なにしろ、自分は3D展示を押し進める研究を学芸員時代からやっているので、この問題は強烈に刺さるのだ。前近代の、目に見えないものを察知する文化の復権という話も興味深い。新興宗教や霊感の話が出ていたが、これは結界や禁足地における身体感覚の問題とも通じているものだろう。
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Mentyu
生まれつき全盲の写真家と美術館を回る。それも、「さわる展示」ではなく、普通の展示で!目の見えない白鳥さんは、美術作品のマジメな音声解説を求めるのではなく、同伴者の会話や、その場の雰囲気を全身で体感するという鑑賞方法で作品を見る。そして、現代アートのような、即座に理解のできない作品をこよなく愛する。そこには分からないこと自体を楽しむという、四角四面な展覧会鑑賞とは異なるベクトルが存在する。いわゆるユニバーサル・ミュージアムと違う方向性で、あらゆる人々に開かれたミュージアムの可能性が本書にはある。
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Mentyu
日本の能面とは全く違う方向性の仮面たちにギョッとする。それにも関わらず、仮面を着用している劇の写真を見ると、非人間的なグロテスクさが、人情味のある滑稽さに変わるのだ。これはロボット設計などにも応用できる、重要かつすごいことだと思う。朝鮮半島のある地域では、葬式の時に仮面をつけた人々が登場して、死者の生前の悪行を告発し、一通り話し終わったら、仮面はまとめて焼いてしまう儀式があるという。これも心に残る話だ。
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Mentyu
猿が人になったという進化論が受容されているらしいので、多分ダーウィンはいる世界なのでしょう。
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動物と怪奇現象の第3巻。ヤバそうなタイミングでポンペイに来てしまったプリニウス一行であった。
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Mentyu
美術館や博物館での視覚の特権制を打ち崩せ!!本当のユニバーサル・ミュージアムなら、文字通り全ての人が楽しめるユニバーサルさがなくてはならない。「さわる展示」を「さわれる展示」と理解されてしまう落差の問題。僕は展覧会には行けなかったけど、図録だけでも本当に勉強になりました。
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Mentyu
完全無欠を目指さない。自分の弱さを認めて、周りに頼ってみる。そんな弱者の戦略について、著者の半生と、これまで作ってきた「弱いロボット」を参考に考えていく。みんながみんな完璧ではない。でも、強みもある。それを認めて協業関係を作っていくと、より良いチームワークができあがる。つまるところ、自立とは、依存先の多さなのだ。
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Mentyu
戦後すぐに刊行された小中学生向けの宇宙解説本。人工衛星も電波望遠鏡もないが、相対性理論は登場しているという時代に、どのように天文学者が宇宙を捉えていたのかが分かりおもしろい。ぼんやりとした像しか結ばない光学望遠鏡の時代なので、火星には運河があることになっている(!)。一方で、軌道計算などの宇宙物理学に関する部分は、基本が数学ということもあり、解説によると今ともあまり変わっていないらしい。
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Mentyu
独創性で社会変革をする人を天才と定義づけた上で、事例分析をした講義録。社会的インパクトの大きさ、特にその天才の出現によって世の中が変わってしまうということを重視しているため、すでにある規範やルールの中で高いパフォーマンスを出す人たち(トップアスリート・トップチェスプレイヤー・サヴァン・神童)は天才に含まれてない。ここにあるすれ違いは面白くて、世間一般で天才とみなされる人たちは、そのほとんどが脱落して、歴史に名が残る人たちしか天才として認められない。一方で、天才の評価は時代に左右されることも触れる。
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Mentyu
縄文時代から近代にわたる、筆者による研究成果のオムニバス本。一般向けの書籍のため、刊行済みの論文を読みやすく再編成している。著者は赤松啓介の教え子であり、藤森栄一も好きであるらしい。各論考は、考古学的な痕跡を人間の行動の結果として理解し、民俗学的な知見も援用してその背後を推理するという構成が多く、非常に面白い内容となっている。
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Mentyu
とにかく世間の波に乗って、金持ち目指して生きていこう。社会に問題意識を持ったりする奴は貧乏人になってしまうぞ!そして、金持ちは若いオンナにモテるぞ!という、昭和的というか、バブル的な価値観に貫かれている本。肉体関係の記述については、今だったら身の破滅だろうという酷いものが多い。貧乏人の事例であっても、妻子持ちマイカーマイホームというところに、野原ひろしを標準とした平成初頭にも通づる豊かさの断絶を感じる。こんな価値観を持った世代が社会を牛耳っていれば、バブル後の失われた30年も必然的に起きるよなと納得する。
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Mentyu
1984年10月から1985年9月にかけて掲載された時世批評の集成。いかに軽薄に生きるか、どれだけ物事を軽くあしらい笑って流すかという若者文化を、ニュースや流行から浮き彫りにしている。こうした風潮は新人類という言葉でも説明されるが、著者は先だって女子大生ウイルスという造語を持ち出し、女子大生の文化?に起因したものとして説明していることが興味深い。全共闘世代との断絶が毛髪の短さに現れる話も面白い。流行が多様化して追えなくなってきているという後書きも、後のニューメディア時代の前段階として注目される。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/07(4731日経過)
記録初日
2009/12/12(5547日経過)
読んだ本
1475冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
338583ページ(1日平均61ページ)
感想・レビュー
1365件(投稿率92.5%)
本棚
52棚
性別
年齢
31歳
血液型
O型
職業
専門職
現住所
愛知県
外部サイト
自己紹介

美術館で学芸員をしていた歴史家兼考古学者。現在は大学で教えています。

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