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6月の読書メーターまとめ

wassermusik
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6月のトップ感想・レビュー!

wassermusik
高校時代に読み(江口清訳)その後も何度か読んだ(生島遼一訳)が、未読作の気がして、読了が惜しく思えたのと、読み終えた疲労感(充実感もあるのになぜか悲しい)で一杯になった。この三角関係において、マオが一番苦しいけれど、マオこそが一番大きく自分の感情を育て上げ、自分自身の力で行動し生きたことに感動した。フランソワもアンヌも恋愛関係で得たものはマオに比べて貧しいし、情ない。男たち、しっかり行動せよ!と言いたい。作者の観察力、描写力、構成力総てに敬服する。コクトーの手が入ったかつての作品より遥かに素晴らしかった。
wassermusik
2021/06/28 18:43

妻マオの真価を知る為に他人フランソワの欲望がアンヌには必要。フランソワは母セリユーズ夫人に見惚れるがそれはマオに重なる。マオが徐々に変化していく過程に読み手もドキドキ。「『彼と一緒にいて、私、何も感じないわ』…これは幸福というものの一つの秀逸な定義ではないだろうか?幸福は健康と同じだ。人は幸福に気づかない。気づくのは苦痛だけだ」クライマックスがマオとセリユーズ夫人の対決であり、晩餐会からラストに向かう息詰まる雰囲気に〈マーラーのアダージェットが流れてきて…これは私の空耳〉アンヌの言葉がこの劇に幕を下ろす。

wassermusik
2021/06/28 18:53

噎せ返るように濃く甘い薔薇に包まれたオペラを観ているようだった。20歳の若者フランソワ・ド・セリユーズ、30歳の伯爵アンヌ・ドルジェルと18才の妻マオ・ドルジェル。昔も男たちの優柔不断さが苛々したし、マオも幼いのか暢気なのか無頓着で苛々した。この後マオはどうするのか、それは読み手各自に委ねられる。自分がフランソワなら、アンヌなら、マオなら…と想像するのも楽しい。私なら悲劇にはしない。マオはもっと強くなるだろう。私がマオならきっと…(以下省略)。色々なことを考えて疲れたのかな。

が「ナイス!」と言っています。

6月のトップつぶやき!

wassermusik

5月:読んだ本の数:20冊 ★本一覧→ https://bookmeter.com/users/195688/summary/monthly ☆乱読の5月、印象に残ったのは「ラングザマー」「タマセーノ・モンテイロの失われた首」「夜の魂」。 ☆梅雨入り(5/16)が早く来て、薔薇の盛りを見逃して、緑の季節となった。暑くなったり寒くなったりの雨はまだ続くのか。「影ひたす水さへ色ぞみどりなるよものこずゑのおなじ若葉に」藤原定家「新緑にいよいよ古き伽藍かな」日野草城 ☆写真は一昨日訪れた智積院の眩しい緑。  

5月:読んだ本の数:20冊 ★本一覧→ https://bookmeter.com/users/195688/summary/monthly ☆乱読の5月、印象に残ったのは「ラングザマー」「タマセーノ・モンテイロの失われた首」「夜の魂」。 ☆梅雨入り(5/16)が早く来て、薔薇の盛りを見逃して、緑の季節となった。暑くなったり寒くなったりの雨はまだ続くのか。「影ひたす水さへ色ぞみどりなるよものこずゑのおなじ若葉に」藤原定家「新緑にいよいよ古き伽藍かな」日野草城 ☆写真は一昨日訪れた智積院の眩しい緑。  
Märklin(メルクリン)
2021/06/01 08:06

おはよう🎵今月もよろしくね~(^-^)

wassermusik
2021/06/01 19:02

メルさん、今月もよろしく、楽しく読書しましょうね~(^O^)/

が「ナイス!」と言っています。

6月の感想・レビュー一覧
6

wassermusik
高校時代に読み(江口清訳)その後も何度か読んだ(生島遼一訳)が、未読作の気がして、読了が惜しく思えたのと、読み終えた疲労感(充実感もあるのになぜか悲しい)で一杯になった。この三角関係において、マオが一番苦しいけれど、マオこそが一番大きく自分の感情を育て上げ、自分自身の力で行動し生きたことに感動した。フランソワもアンヌも恋愛関係で得たものはマオに比べて貧しいし、情ない。男たち、しっかり行動せよ!と言いたい。作者の観察力、描写力、構成力総てに敬服する。コクトーの手が入ったかつての作品より遥かに素晴らしかった。
wassermusik
2021/06/28 18:43

妻マオの真価を知る為に他人フランソワの欲望がアンヌには必要。フランソワは母セリユーズ夫人に見惚れるがそれはマオに重なる。マオが徐々に変化していく過程に読み手もドキドキ。「『彼と一緒にいて、私、何も感じないわ』…これは幸福というものの一つの秀逸な定義ではないだろうか?幸福は健康と同じだ。人は幸福に気づかない。気づくのは苦痛だけだ」クライマックスがマオとセリユーズ夫人の対決であり、晩餐会からラストに向かう息詰まる雰囲気に〈マーラーのアダージェットが流れてきて…これは私の空耳〉アンヌの言葉がこの劇に幕を下ろす。

wassermusik
2021/06/28 18:53

噎せ返るように濃く甘い薔薇に包まれたオペラを観ているようだった。20歳の若者フランソワ・ド・セリユーズ、30歳の伯爵アンヌ・ドルジェルと18才の妻マオ・ドルジェル。昔も男たちの優柔不断さが苛々したし、マオも幼いのか暢気なのか無頓着で苛々した。この後マオはどうするのか、それは読み手各自に委ねられる。自分がフランソワなら、アンヌなら、マオなら…と想像するのも楽しい。私なら悲劇にはしない。マオはもっと強くなるだろう。私がマオならきっと…(以下省略)。色々なことを考えて疲れたのかな。

が「ナイス!」と言っています。
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第一次大戦での英国人死者(88万人)は第二次大戦(45万人)より多かった。本書は第一次大戦後に書かれたフェミニストディストピアSFで、世界的混乱という観点から現代に通じる諸問題を孕む。尤も、社会制度と官僚制度、上司と部下の恋愛ロマンスを戯画化した、悲哀の塗されたコメディとして気楽に読める。女性の職場進出や英国の階級制度での軋轢、ヒトラーを登場させる優性学的強圧政策と大衆の怒りと暴力…と盛沢山の内容で、構成・粗筋に物足りない面もあったが、人間の行動様式は100年経っても変らないなーと痛感した。1918年刊。
wassermusik
2021/06/17 07:05

ローズ・マコーリー(1881‐1958)大戦中は戦争省勤務。オーウェル、ハックスリーや、コニー・ウィリスの現代SFとの関連が窺えて面白かった。ヒトラー的価値観を予言するような、人間を知能で階層に振り分ける制度はある程度現代でも行われている気がして恐ろしい。自分の知能に見合った相手としか恋愛・結婚できないなら、人間の可能性はどれほど狭められるか。知力育成講座に参加すればくじ券がもらえるとか、政治とメディアの癒着や反発とか、理想を追求するつもりでいつしか邪悪な政策に手を染めてしまう愚行は今も続いている。

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「資本主義は―ちょうど女が全員、抑圧され騙されたと感じているように―全員を抑圧し、全員が騙されたと感じるという意味において、平等主義の『宗教』である」皮肉の薬味が効いた痛快なエッセイ。「レイプでは常に、ほんとうに合意がなかったことを証明しなくてはならない。罪というものが、はっきりと言葉にされない道徳的な引力に引っ張られているみたいだ。その引力はいつだって、やったほうよりやられたほうに罪を引きつける」「(私たち女は)いつも誰かが私たちにしたことで責められ、誰かの欲望を掻き立てた責任を負わされる生き物なのだ」
wassermusik
2021/06/16 18:31

「男は、女は誘惑され困らされるのが好きなのだと勝手に思い込んでいる。これは純然たる同性愛的な自己投影だ」「『売春は女性に対する暴力だ』と断言するとき、結婚や私達が耐えている他の物事も女性に対する暴力だということを、社会は私達に忘れさせようとしている」「どんなバカな男でもペニスがあるだけで…女らしさについて私に説教を垂れる権利があると信じている」とは笑ってしまうマンスプレイニング!「(女という性は)黙っているべきであり、黙らされる性…女は生き残りたければ、道理をわきまえなくてはならない」どこかで聴いた台詞!

wassermusik
2021/06/16 18:34

「特権とは、そのことを考えるか考えないかの選択肢を持っていること。私は、自分が女であることを忘れることができないが、自分が白人であるということを忘れることができる。それが白人であるということだ」…2020年6月「ブラック・ライヴズ・マター」運動に寄せた文章。女であることを四六時中意識はしていないが、怖そうな男が目の前に現れた時、できるだけ愛想よくやり過ごそうと身構えたり、年上のえらそうに振る舞う男には無難に相手をしようと計算する自分がいる。2006年刊。15年経っても状況は変わらず。特に我が国においては。

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wassermusik
(4)~(6)まで。ここで描かれる神戸と大学生達は幻のように現実味を失っている。自分の記憶とは無縁そうだが、二重写しに透けてくる人間の営みと関係性は外から見ればこうかもしれず、深刻で心掻き乱す出来事に対処する個人には触れられず、あっさりした絵柄の中に収められている。居心地悪い。現実感覚はこうでないから。だが街のイメージが与える感触はこうだったのかもしれない。阪神間に生れ7歳まで暮らし、大学卒業後1年働き、去った街への愛は今も存在する。山と海と坂と落ち着きなく流動する人々が交じり合った街の感触を与える作品。
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wassermusik
ユダヤ人作家カネッティ(1905‐14)自伝三部作一巻目。第Ⅰ部(1905‐11)はブルガリア、ルスチュクに生れ6才まで。第Ⅱ部(1911‐13)は伯父が暮すマンチェスターで6~8才。父を亡くす。第Ⅲ部((1913‐16)は父と母の思い出の地ヴィーンで8~11才。第Ⅳ部(1916‐19)チューリヒにて11~14才。母の病で転地。第Ⅴ部(1919‐21)母はサナトリウム、弟達はローザンヌ、カネッティは一人チューリヒに下宿14~16才。思春期まで16年間に5箇所以上も住む国・街を変える人生の凄まじさに驚いた!
wassermusik
2021/06/12 06:40

kahoさん、是非お読みになって下さい。眩暈は10年以上前に読んだので忘れてます。作者の暗い狂気じみたエネルギーだけ覚えています。その源の一端が分かるかもしれません。スーザン・ソンタグの評論『土星の徴の下に』でもカネッティが取り上げられているので機会があれば参考にしてみて。

kaho
2021/06/12 13:18

wasserさん ありがとうございます(^0^)/♪

が「ナイス!」と言っています。
wassermusik
自伝的フィクション2作には4人のクッツェーが登場する。「ヴェトナム計画」は上司クッツェーに命じられた仕事に混迷し抑圧される主人公の行き着く先が怖い。「ヤコブス・クッツェーの物語」南アの初期探検者が見た植民地支配の暴力は人間であることの野蛮さに満ちているが、それは現代の視点だからこそ言えることだ。野生動物を狩り立てるようにヒト(先住民)を虐殺しても当然と見なす心性は現代も脈々と受け継がれている。フィクションを巧みに織り交ぜ、母国の行為(作家の祖先が辿った道)を直視し弾劾する強い意志に敬服した。1974年作。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/09(3429日経過)
記録初日
2003/01/01(6784日経過)
読んだ本
3500冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
1141354ページ(1日平均168ページ)
感想・レビュー
1642件(投稿率46.9%)
本棚
43棚
自己紹介


※2012年3月9日開始※
 それ以前の読書は過去の記録から。

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