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電子書籍を購入。産婦人科医シリーズ。毎度、推理好きが高じて、事件に首をつっこむ甲賀センセ。今回は、それを防ぐために、息子が嫁を監視役としてつけての京都の仏閣を訪ねる旅に出かけさせるものの、やはり事件に巻き込まれるw相変わらず、病院以外での内診シーンあり、息子学会出張中の緊急手術シーンあり、ラストは、拳銃を持つ悪役に対して、手術道具を投げつけて応戦。SMプレイ、麻薬、ギャンブル…現代の派手な悪事のイメージがあるけど、実は古代から宗教も絡めて、それらの手段から得られる幸福感を人々は知っていたんやと。へ〜ぇ。

産婦人科医のメス斎藤栄

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ナイス ★12

コメント(0)2025/04/20

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短編6本収録。表題作は、経営難から逃れるために夫婦で心中を図るが、妻だけが生き残ってしまい…てな話なんやけど、「心中」を「しんちゅう」と読みかえてみると、全編通してのタイトルにめっちゃマッチしているかも。それぞれ、人の生死、男女の機微、損得等々が絡むアクシデントに直面した際、心の中、腹の中、頭の中でどんな感情がうずまき、どんな計算がなされるのか。そして、結果的に口から発せられる言葉は正解なのか！？特に、女性キャラたちの情愛の頑なさが表現されている作品が多いような気がした。

秘められた心中 (文春文庫 184-11)夏樹静子

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あらすじ・内容

ナイス ★13

コメント(0)2025/04/17

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電子書籍を購入。深夜、愛人との情事の後、車で彼女を送り届ける際に轢き逃げ事件を起こしてしまった男。事故を隠すことはもちろんのこと、不倫のことも隠さなければ…。優秀な日本の警察がじわじわと真相に近づいていく一方、被害者の娘と交際している新聞記者も探偵役として事件を深掘り。実は、この男も妻帯者だったりして！？その後、関係者たちが複数名、命を落とすことになるのだが、その影でキーとなるのが、それぞれの女性パートナーの動き。本妻、愛人、恋人…彼女たちの心変わりがストーリーを一層ミステリアスに仕立ててくれる。

轢き逃げ佐野洋

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ナイス ★14

コメント(0)2025/04/13

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すっごいボリューム。前半は、リアルにあった社会党の委員長が右翼少年に刺殺された事件がエッセンス的に取り入れられていて。ある大学助教授の家庭。右に傾いていく息子を含め、歪な家族関係。息子は結局、政治家暗殺を実行せずに密室で自殺！？後半は、前半から残された様々な謎を引き継ぎつつ、15年後の関係者たちの歩み。当時、暗殺計画を追っていた公安警察官は、事故によって失明。休職中の身ながら、娘をアシスタントとして、右翼少年の「他殺」の真相に迫る！時効ギリギリで決着がつくような安っぽいストーリーでないのが良い。

ダイヤモンドと暗殺 (1978年) (集英社文庫)斎藤栄

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あらすじ・内容

ナイス ★13

コメント(0)2025/04/07

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電子書籍を購入。また大谷センセ、自分の趣味にかこつけて、バイクネタ描いたはるわーなんて思っていたら、実はシリーズもの！？「タンデム」という喫茶店に集うバイク仲間たちが協力して推理したり、人助けをしたりっていうやつ。ある資産家の相続問題、美術品盗難未遂事件、殺人事件…。この家庭の主人の「外の子」が母親の死亡により、本宅に引き取られる。この彼がバイク好きで、紆余曲折ののち、タンデムに集うメンバーたちと打ち解け、心身ともに支えられることに。それぞれの事件に残る謎。中には、後出しジャンケン的なものもアリ（苦笑）

殺意の誘い大谷羊太郎

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ナイス ★13

コメント(0)2025/03/31

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「大谷センセの芸能系やな」と思って読み進めると、どっぷりそちらの業界に寄せているわけではなく、好ましいバランス。17年前にレコーディングスタジオから歌手が消え去った事件、同日、比較的近くのマンションで起こった資産家未亡人殺人事件。両件に関係した小説家と退職刑事が抱えていたモヤモヤが、ある放火事件現場から発見された白骨死体をきっかけに、真相解明への歯車を動かすことに…。みんな、ちょっとずつ自業自得的ほころびがあって、次の事件に繋がったり、自滅したりと興味深い。ラストのどんでん返しも、結局その延長やもんね。

スタジオの怪事件 (徳間文庫 132-4)大谷羊太郎

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あらすじ・内容

ナイス ★15

コメント(0)2025/03/28

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電子書籍を購入。某企業グループのトップの妻となった元カノからの「あなたのことが忘れられない」なんて言葉にぐらぐらする主人公。夫を殺して、海外で2人で暮らそう…彼女だけでなく、新たな幸せを求めて築いた家庭さえも奪い去った憎き男を殺害する計画にとうとう乗ってしまう。森村センセがこのまま純愛路線の逃走劇で済ますわけがなく、裏の計画、別筋からの乱入等、いろんな人間たちの権力欲、金銭欲、性愛欲が当初の筋書きを乱していき、仕組んだ側も仕組まれた側も追い詰められることに…。ラストで主人公に残される虚無感に何とも言えず。

指名手配森村誠一

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ナイス ★12

コメント(0)2025/03/26

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毎日顔を合わせている夫は、ホンマに自分の夫なのか？時々、夫が誰かと入れ替わっているような気がする…との悩みを元カレと義弟に相談した妻。そういう推理小説が昔あったとか、実は双子！？説とかを挟みつつの、愛息子の身代金目的誘拐事件へ発展。新幹線内での見事な取引。息子は無事に戻ってきたが、のちに、夫と夫に似た人物が両方とも死亡し…。各キャラたちの条件、設定を計算しつくして組み込んだストーリーに脱帽。義弟クンの秘められた恋心の行方も楽しめる。