一つのミスで人生が終わったりする今の世の中で、最後の結末が優しい。人に対する「寛容」の大切さを教えてくれる。子どもたちは、この本をきっとハラハラして読むのだろう。

一つのミスで人生が終わったりする今の世の中で、最後の結末が優しい。人に対する「寛容」の大切さを教えてくれる。子どもたちは、この本をきっとハラハラして読むのだろう。

実は、詩集より好きだ、と言ってしまってもよいだろうか。彼女が何を考えているかがわかった。詩集では知り得なかった部分がある。私自身も裸の心や愚かさや幼稚さも剥き出しにされるような恥辱感も味わいながら読んだ。自分には再読の価値あり。深いところまで考えているし、表現の仕方も面白かった。今後、彼女の詩集を読む時の心構えが変わる気がする。コンプレックスにも親近感あり、好きだな、この本。

行と行の間には秘密の味が仕込まれていて余白は言葉よりも優勢で素敵な香水ガムの味がする。この人は本物か偽物かなんて疑い深い目で見ていた数年前の傲慢な自分が恥ずかしくなる。言葉はただただ心地よくていい。詩人がただただうらやましい