歴史的に見れば、これは常にそのとおりであり、紀元前五世紀にトゥキュディデスがペロポネソス戦争について書き記した時から、この点ではあまり変化していないのである。もちろん、変化したものといえば、我々の対立する種族が自在に用いることのできる武器と暴力のレベルの大きさということになる。その意味で、外交は依然として厄災に対する最初で最後の 防衛線であり、それゆえに真剣に取り組むべき価値がある。だからこそ、歴史を通じて外交を研究することが重要なのである。

「ろくでもない秋」ニタイ・ペレツ／「立ち去らなくては」シモン・アダフ／「イスラエルSFの歴史」シェルドン・テイテルバウム＆エマヌエル・ロテム

「表情は人の為ためならず」麦原 遼／「人類はシンギュラリティをいかに迎えるべきか」松崎有理／「覚悟の一句」菅 浩江／「月下組討仏師」竹田人造／「チェインギャング」十三不塔／「セルたんクライシス」野尻抱介／「作麼生そもさんの鑿のみ」飛 浩隆／「土人形と動死体 If You were a Golem, I must be a Zombie」円城 塔