すごくシンプルな場面設定だけど、その奥に広がっているであろう闇に引き込まれていく。緊迫した心理戦で明かされていく過去の出来事。前半で一つ目の大きな謎が解けてしまい、早くない？と思ったが、いやいや、まだその裏が…！思わぬ展開に引き込まれた。叶わぬ愛にあんなに喘いでいたのに、その障害がなくなったら冷めてしまう。何とも皮肉だけど、共通の障害があるからこそ、ふたりの想いが一つになっていくんだろうな。最後はひとりで気持ちの整理がつき、電話で気持ちを伝えることができて、後味の良い終わり方だった。

格差や社会的序列について考えさせられる。人種や宗教の多様性が薄い日本は、偏差値の序列が人々の深層にかなり影響を落としているのだろうと再認識させられる。中高生の若いうちから内面化されるだけでなく、親から子へ再生産され、強化されていくようでもある。しかし、こういう事件が起きることからしても、偏差値と人格は全く別物であることは明らかだ。にもかかわらず、偏差値の高い人は立派な人であるかのように錯覚する。逆もしかり。社会的序列を無意識のうちに人格に結びつける、これがつまり偏見なんだろう。根深いものを感じる。

すごくシンプルな場面設定だけど、その奥に広がっているであろう闇に引き込まれていく。緊迫した心理戦で明かされていく過去の出来事。前半で一つ目の大きな謎が解けてしまい、早くない？と思ったが、いやいや、まだその裏が…！思わぬ展開に引き込まれた。叶わぬ愛にあんなに喘いでいたのに、その障害がなくなったら冷めてしまう。何とも皮肉だけど、共通の障害があるからこそ、ふたりの想いが一つになっていくんだろうな。最後はひとりで気持ちの整理がつき、電話で気持ちを伝えることができて、後味の良い終わり方だった。