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SHIGEO HAYASHI
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原著は2012年刊。著者はフランスで売出中の新鋭。移動中に30分くらいでサクッと軽く読めた。人類学や哲学でこれまでよくテーマにされてきた「贈与」ではなく「借り」に着眼した点が面白い。モース、ニーチェ、レヴィナス、バンヴェニスト、スピノザなどを参照しつつ、「借り」にポジティヴな意味を与えている。著者は「負債」と「借り」を分け、前者が贈与交換に組み込まれるのに対し、後者を《返さなくてもいい借り》として提示。デリダへの言及はないものの、個人的にはデリダ的な現前しない「純粋な贈与」との関係において興味深く読めた。
0255文字
SHIGEO HAYASHI
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今の日本でこの本を読む意義を語る西谷氏の解説が、「本の解説」をやや逸脱はしていたけれど、熱が伝わってきた。モンテーニュによれば、ラ・ボエシが16か18で書いたとのこと。早熟な人。本文は80頁ほどなのでサクサク読めた。支配権力を成立させ維持させているのは、権力者ではなくそれに隷従する人々であるということ。付論としてヴェイユとクラストルの論文も併載されているけれど、クラストルよりラ・ボエシのほうが冴えてるように感じる。
0255文字
SHIGEO HAYASHI
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デリダ、ドゥルーズ、ド・マン、ジャン=リュック・ナンシー、ハイデガーなどの現代思想からキルケゴールを照らし出した諸論文で構成された特集。一部(あえて言いませんが)を除いて興味深く読んだ。キルケゴール入門には向かないけれど、現代思想にどんな関係と影響があるのかを知りたい人には面白く読めそう。
0255文字
SHIGEO HAYASHI
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デリダの中でもかなり難解な作品。普通の哲学書だと思って読んでも読めない。かといって小説を読むようにしても読めないし、批評やエッセイという枠にも収められない。とにかく「規格外」の本。本書を構成しているのは、プラトン論、マラルメ論、ソレルス論、そして序文の位置に置かれた「書物外」という4作品。この「書物外」というタイトルがこの本の性格を象徴している。理解しようとして挑むよりも、これまで食べたことのないものを、それが食べられるものかどうかも不明なまま、口にしてみる感覚でトライする姿勢がいいかもしれない。
SHIGEO HAYASHI

もしかしたら健康にいい食べ物かもしれないし、食うに食えない毒かもしれない。そんな不安を抱きつつ未知なる書物に向かえば、新しい何かが得られるかもしれない。本書所収「プラトンのパルマケイアー」は、まさに薬であり毒をも意味する《パルマコン》という言葉をめぐっているのだから。ただしデリダ入門として選ぶべき一冊ではないので注意。

08/20 22:41
0255文字
SHIGEO HAYASHI
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訳者の労力によりこなれた日本語になっているけれど、そこは晦渋な文体が特徴のド・マンだけにやさしい著作じゃない。この本とうまく付き合えるかどうかは、おそらく第一部第一章「記号学と修辞学」にかかっていて、これをこの本全体の解読格子にできる。最初に「記号学と修辞学」を読んでうまく理解できなくても大丈夫。第一部を読み終わった後に再読すると、おそらく理解は深まるはず。「リーディング=読むこと」をめぐる本書は、あたかもこの本の読者に対しても緻密なリーディングを求めてくるようで、非常に取り組み甲斐のある一冊。
0255文字
SHIGEO HAYASHI
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日本の雑誌初の記念すべきポール・ド・マン特集。336頁というボリュームもさることながら、全体的に非常に密度の高い特集で、人文系雑誌で思想家を特集することはあっても、これほどコンテンツの充実した特集が組まれるのは珍しいのではないかと。品切れになった途端にプレミアム価格になりそうな予感。哲学から、英米文学から、独文学から…と多種多様な切り口からド・マンの多面的な魅力が浮き彫りにされている。もし友人に「どう?」と聞かれたら、ひと言だけ「これは買いだよ!」と。
0255文字
SHIGEO HAYASHI
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本書はベケット生誕100年を記念して2006年に行われた国際シンポの論集『ボーダレス・ベケット』を基にした日本語編集版。J・M・クッツェーをはじめ、スティーヴン・コナー、ブリュノ・クレマン、アントニー・ウルマン等々、世界の第一線で活躍するベケット研究者たちがずらりと顔を並べ、そこに日本の研究者たちも加わった貴重な論集。これだけ国内外の名だたるベケット研究者が顔を揃えたものはこれまでに邦訳はなく、論集としての質は今までで最高ではないかと。テーマも切り口も多彩。さまざまなベケット像がいろんな角度から浮彫に。
SHIGEO HAYASHI

スティーヴン・コナーはバディウやナンシー、ブリュノ・クレマンはブランショやドゥルーズ、シェイン・ウェラーはデリダやアドルノといったように、全体的に哲学者への言及がよく目に付き、現代思想に関心を持つ人には興味深い一冊ではないかと。岡室美奈子「自動降霊機械としてのテレビ」はイェイツとの関係からベケットのTV作品を論じた濃密な野心作。

04/20 19:17
SHIGEO HAYASHI

註:水声社の本はたいていやや値段が高め設定なのが痛いけれど…。

04/20 19:19
0255文字
SHIGEO HAYASHI
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一番気に入った言葉・・・《私は言葉の上でぐずぐずと書く。言葉はまるでショーウィンドーにあるかのようで、意味半分であり、おおよその表現でしかない。(…)私はまるで気の違った母が死んだ息子をあやすかのように書く。》フェルナンド・ペソア
0255文字

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読書データ

プロフィール

登録日
2012/04/28(4727日経過)
記録初日
2012/04/28(4727日経過)
読んだ本
126冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
34237ページ(1日平均7ページ)
感想・レビュー
15件(投稿率11.9%)
本棚
1棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/HAYASHI_twit
自己紹介

特に読んでるのは、サミュエル・ベケット、モーリス・ブランショ、クロード・シモン、リチャード・ブローティガン、ドナルド・バーセルミ、ジル・ドゥルーズ、ジャック・デリダ、島尾敏雄、大岡昇平、藤枝静男など。

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