いかなる不正義も永久に続くものではない、問われているのは私たちがそれにどう関わるか…というあとがきの言葉が重く心に残る。絶望し、なんとか希望を見出しても潰されて、また絶望を塗り重ねて。読んだ私は、この気持ちを忘れないようにしたい。

読むのも理解するのも難しいのは、文化的隔たりのせいか、わたしの読解力のせいか…と思っていたけど、書いた本人が「読み通すのも大変だろう」と書いていたので、わたしだけの問題ではなかったのだと思った。じわじわ効いてくるのかもしれない。

新刊を読みたかったので、先にこちらを読んでみた。50歳、独身女性が抱える漠然とした不安。一念発起して留学を決めて、コロナで行けなくなって、さらに募る不安。逐一チェックしているわけではないけど、カナダに行ってからの光浦さんは楽しそうだなーと思うので、新刊が楽しみ。

わたしとは全然違う旅のスタイル。面白そうだけど真似はできないし、旅は人それぞれだから真似しなくていいか。

いかなる不正義も永久に続くものではない、問われているのは私たちがそれにどう関わるか…というあとがきの言葉が重く心に残る。絶望し、なんとか希望を見出しても潰されて、また絶望を塗り重ねて。読んだ私は、この気持ちを忘れないようにしたい。