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2024年9月の読書メーターまとめ

Yuki Snowy
読んだ本
3
読んだページ
741ページ
感想・レビュー
3
ナイス
17ナイス

2024年9月に読んだ本
3

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Yuki Snowy
 表題の「陰影礼賛」が書かれたのは1933年。白壁に大きな硝子窓をしつらえた住宅が日本に建ち始めたのは1930年代からだったとのこと。日本の家屋が如何に闇と共にあり,日本人が食す味噌汁も羊羹も薄暗い光の下で最も美しく見える,そんな話がこれでもかというほど書き連ねられている。他の随筆も,猫の尻尾を切実に欲する「客ぎらい」や猫の素晴らしさを書き尽くす「ねこ」,大阪人の半袖文化について考察する「半袖ものがたり」,昭和初期のトイレ事情を詳細に綴る「厠のいろいろ」などなど,軽快な文体で面白く読んだ。
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

Yuki Snowy

今月は『ソラリス』と『セントールの悩み』。ブログにまとめた。 https://kawayura.com/2024/09/7414/ 2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:26冊 読んだページ数:3359ページ ナイス数:58ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/23077/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
3

Yuki Snowy
 表題の「陰影礼賛」が書かれたのは1933年。白壁に大きな硝子窓をしつらえた住宅が日本に建ち始めたのは1930年代からだったとのこと。日本の家屋が如何に闇と共にあり,日本人が食す味噌汁も羊羹も薄暗い光の下で最も美しく見える,そんな話がこれでもかというほど書き連ねられている。他の随筆も,猫の尻尾を切実に欲する「客ぎらい」や猫の素晴らしさを書き尽くす「ねこ」,大阪人の半袖文化について考察する「半袖ものがたり」,昭和初期のトイレ事情を詳細に綴る「厠のいろいろ」などなど,軽快な文体で面白く読んだ。
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Yuki Snowy
ネタバレ太宰風に肉付けし語り直した御伽草子。四国の阿波,剣山のふもとに住んでいた瘤取り爺さん。「性格の悲喜劇」と太宰はまとめる。誰も悪くなくても残念なことが起こる。浦島は丹後の水江に住んでいた。玉手箱の意味づけが太宰による仕上げとなる。三百歳になった浦島は不幸ではなかった,年月と忘却は人間の救いなのだと。カチカチ山の舞台は甲州の河口湖畔。兎は16歳の美しい処女。狸は37歳の風采上がらぬ大食野暮天男。結論は,現代ならフェミニストの方々に酷く攻撃され大変そうだ。舌切り雀は仙台。会話が大人向けでお伽話を現実的に見せる。
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Yuki Snowy
ネタバレ 1998年の大蔵省を舞台に,汚職事件の発覚から解決までを大蔵省若手官僚の目線で描く小説。現実に1998年(平成10年)に発覚した大蔵省接待汚職事件(ノーパンしゃぶしゃぶ接待汚職)をモチーフとし,宮沢喜一・加藤紘一など実在の政治家の名前を用い,巧妙に虚構と現実が入れ混じっているため臨場感がある。官僚や政治家,ヤクザや総会屋などの世界には全く馴染みがなかったため,彼らの常識や考え方,行動原理など興味深かった。物語のラストは私としては少々物足りなく残念だった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/06/03(5613日経過)
記録初日
2000/05/15(8919日経過)
読んだ本
1953冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
344944ページ(1日平均38ページ)
感想・レビュー
1722件(投稿率88.2%)
本棚
15棚
性別
血液型
B型
現住所
東京都
URL/ブログ
https://kawayura.com/
自己紹介

SFが好きです。読むスピードが遅いので読書量は少なめです。宜しくお願いします。

https://twitter.com/snow_owl

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