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2025年1月の読書メーターまとめ

遊々亭おさる
読んだ本
8
読んだページ
2184ページ
感想・レビュー
8
ナイス
266ナイス

2025年1月に読んだ本
8

2025年1月のお気に入り登録
3

  • ゴリ人
  • 魅乃乎minoco19860125
  • ヒロ

2025年1月のお気に入られ登録
3

  • ゴリ人
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  • ヒロ

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

遊々亭おさる
世の男性が、または女性自身が無意識に抱える女性への偏見や差別感情が魂の殺人を契機として悲劇の連鎖生むミステリー小説。「うちの主人が」「うちの旦那が」日常生活の中で何の違和感も無く使われる言葉に著者は、この国に文化として根付き、女性を苦しめているものの根源を見る。「あなたの人生の主人はあなた自身だ」この国には削り取らなくてはいけないマチズモがある。著者の虐げられし者に向ける視線の優しさが説教臭くもあるが、誰かの苦しみに寄り添ってもいるのだろう。何より男性がこの物語を紡いだことに大きな意味があるのではないか。
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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

遊々亭おさる

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まるぷー
2025/02/08 00:02

危険な悪質レビュアー「轟直人」をお気に入りしてますよ。嫌がらせ、粘着、誹謗中傷、感想の押し付けや否定など不快なコメントをしてきます。やむなく読書メーターを去ったレビュアーさんもいます。悪質ぶりに運営へ通報され運営から強制退去させられましたが、次々とアカウントを変え復活しています。手当たり次第に毎日お気に入り登録しているだけで、お気に入りしてもらえないレビュアーさんをお気に入りした人数だけ解除して常に63780人、異常レビュアーです。「轟直人」に関わらずにお気に入り解除をお勧めします。ブロックも効果的です。

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2025年1月の感想・レビュー一覧
8

遊々亭おさる
「定年って生前葬だな」大ヒット老年小説の主人公の心情は、高度経済成長期のモーレツサラリーマンの時代から連綿と続く会社が自己認識の源となる男たちの嘆きだった。老年期の生き方を指南する『老い本』の数々を紹介する本書。末期癌を宣告された妻は、夫を心配させないために道化を演じ、妻に先立たれた夫は後追い自殺をする。老いや死に対して徹底的に抗った石原慎太郎、現実を淡々と受け止めて粛々と死に支度をする佐野洋子。男女の性差による違いも曖昧になる令和にはどんな老い本が売れるのか。助平大国日本では文豪が性のタブーに切り込む。
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遊々亭おさる
犯罪被害者遺族の気持ちを逆撫でする人権派弁護士が次々と生きたまま業火で焼き付くす残忍な事件が発生する。犯人は連続殺人鬼カエル男こと有働さゆり。医療刑務所を脱獄後、ようとして行方が掴めぬ彼女を追う埼玉県警。やがて物語は意外な犯行動機に辿り着き…。成る程、これは悲しき怪物・フランケンシュタインの物語だったか。刑法第三十九条を巡るやりきれなさが横たわるこのシリーズ。実際の精神障碍者の再犯率はいかほどのものだろう。さゆりが行った贖罪の○○に、この人解離性障害ではなく、ただの人格破綻者じゃないかと思わないでもない。
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遊々亭おさる
中国を起源とする冥婚を現代風にアレンジしてアイドルを推す女性の心の変遷を描く『魂婚心中』。ファンと推しの違いも分からぬおじさん読者である自分には消化不良。ゲームもスポーツとして認知されている昨今、ゲーム実況の動画も人気のようで『ゲーマーのGlitch』おじさん読者は若者の感性に付いていけぬ。乗り切れないまま読み進めると特殊設定の超短編『二十五万分の一』で微かな感動が。そして立場を越えた友情とエゴの物語『九月某日の誓い』は面白く読了。この一編でこの短編集を読んだ時間が無駄では無かったと考えるせせこましい私。
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遊々亭おさる
GHQの支配下にある日本。国鉄では大規模な人員整理を断行中であり、国鉄総裁の下山定則は10万人の首を切るために奔走していた。そんな最中、通勤途中で謎の行動を取った末に失踪してしまう。次に彼は線路上で轢死体という形で姿を現す。これは自殺なのか、それとも他殺なのか。新たに発見された資料や証言を元に、他殺の根拠と黒幕の正体に迫る一冊。成る程、本書で自殺とする根拠を突き崩したようにも思えるが、自殺をする人の中には突発的に死を選ぶ人もいるわけで、帯に短し襷に長し。ただ、調べつくされた事件に新たな資料が見つかる驚き。
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遊々亭おさる
世の男性が、または女性自身が無意識に抱える女性への偏見や差別感情が魂の殺人を契機として悲劇の連鎖生むミステリー小説。「うちの主人が」「うちの旦那が」日常生活の中で何の違和感も無く使われる言葉に著者は、この国に文化として根付き、女性を苦しめているものの根源を見る。「あなたの人生の主人はあなた自身だ」この国には削り取らなくてはいけないマチズモがある。著者の虐げられし者に向ける視線の優しさが説教臭くもあるが、誰かの苦しみに寄り添ってもいるのだろう。何より男性がこの物語を紡いだことに大きな意味があるのではないか。
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遊々亭おさる
確固とした身分社会である江戸時代。学が無く、身分が低い者でも大金を掴ませてくれる場が海。四代将軍家綱の治世で板子一枚下は地獄の漂流を経て、遠い異国の島に漂着した船乗りたちがいた。一難去ってまた一難。島に辿り着いても試練が船乗りたちを襲う。史実を元に描かれる海洋冒険小説。人種や言語を越えた絆の美しさや、諦めない心が生む奇跡は、中高生の課題図書となってもいいような優等生的感動が。難しい漢字が多いけれど。島の過酷なしきたりや、船乗りたちを待ち受けていた未来には甘くない現実のほろ苦さが。木造船の仕組みも学べます。
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遊々亭おさる
憎悪を産み育てる格差社会、多数派による少数派に対する迫害、経済戦争に自然破壊、世界中で起きている問題がより先鋭化して表出しているように見えるアフリカ。この世の矛盾と怒りと哀しみを凝縮したような現実を日本は他山の石とするか、それとも同じ道を辿っていくのか。大手新聞社のアフリカ特派員を長く勤めた著者によるルポルタージュのようなエッセイのような母なる大地の今を知るためのスケッチブックのような一冊。暗い話が多いなかで賛辞に隠された欧米人や日本人の差別意識を見抜きながらも銭に変えて笑い飛ばすアフリカのしたたかさも。
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遊々亭おさる
誰が呼んだか令和の世はホワイト社会。正義と悪の二元論で世の中は回り、汚いものや悪いものは排除されるクリーンな社会。本書で訃報を知った書評家の茶木則雄さんといえば匿名座談会。批判、悪口、誹謗中傷が芸になっていた稀有な企画。最近の『このミス』が物足りなく感じるのはこの毒気。とはいえ、平成を跨いで令和まで生き残った『このミス』。長く続ける秘訣は時代に合わせて変化し続けることか。本格系の若手作家がずらりと顔を揃えたランキング。新しき才能の台頭は喜ばしいことなれど、昭和おじさんとしては一抹の寂しさも感じる年の始め。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/06/24(4621日経過)
記録初日
2012/05/24(4652日経過)
読んだ本
1764冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
587394ページ(1日平均126ページ)
感想・レビュー
1758件(投稿率99.7%)
本棚
13棚
性別
年齢
55歳
血液型
O型
職業
専門職
現住所
静岡県
自己紹介

推理小説の愛読者を気取るも本格ミステリは苦手だったりする半端者。主に図書館にお世話になるも、部屋の床が抜けるぐらいの本に囲まれて暮らしたいと夢見るロマンティックな一面も。ネット空間においても人見知りだったりしますが、よろしくお願いします。

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