読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

jeltong
読んだ本
7
読んだページ
2584ページ
感想・レビュー
7
ナイス
149ナイス

2024年10月に読んだ本
7

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

jeltong
表題通りに上田合戦のくだりになった。真田の容赦ない攻勢ぶりはどうだ。行きはよいよい帰りは必死。短い中にギュッと詰まった寡兵による一転攻勢。足軽、雑兵たちの阿鼻叫喚図を目の当たりにさせてくれた。ここ暫くは茂兵衛隊を始めとした徳川勢の戦場での瓦解は描かれていなかった。三河衆の侮り、驕りなのか、それともこうやって生き抜いて来たのだゾといわんばかりの真田の策に嵌ったのか。猩々緋の陣羽織が逃げる側の目の前に現れた時の恐怖と絶望は如何ばかりだったろう。仏心か?茂兵衛の旋回。その行く末が気になって仕方ない。即、調達。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

jeltong
茂兵衛、骨休め編。囚われの土牢で、帰還してからの私邸でそして主人の側近として。血の気は疼くも主命だから仕方ない。黙々と侍る姿を想像するに、気働きに翻弄されてかえってこれまでに覚えたことのない疎外感に苦しめられているようだった。主席家老は半隠居になって、本多正信と家康とのヒソヒソ話をそれとなく聞き流す日々。当巻で時代を動かしたのは大地震。徳川方に恩恵あり。北条、伊達との紐帯を太くしつつ次に備える。秀吉との猿芝居を通じて大阪謁見は乗り越えた。軍制改革が断行された。現場復帰の願いが叶う。それも大出世の身分で。
が「ナイス!」と言っています。
jeltong
表題通りに上田合戦のくだりになった。真田の容赦ない攻勢ぶりはどうだ。行きはよいよい帰りは必死。短い中にギュッと詰まった寡兵による一転攻勢。足軽、雑兵たちの阿鼻叫喚図を目の当たりにさせてくれた。ここ暫くは茂兵衛隊を始めとした徳川勢の戦場での瓦解は描かれていなかった。三河衆の侮り、驕りなのか、それともこうやって生き抜いて来たのだゾといわんばかりの真田の策に嵌ったのか。猩々緋の陣羽織が逃げる側の目の前に現れた時の恐怖と絶望は如何ばかりだったろう。仏心か?茂兵衛の旋回。その行く末が気になって仕方ない。即、調達。
が「ナイス!」と言っています。
jeltong
侍勤め。もう20年か~。命永らえたものです。合戦中、小さな助太刀はあったような記憶はあるけど、大方は己が体躯と実戦で培った武辺で切り抜けてきた。あっぱれ。己が行く道だけを見て歩いてきたけど、身辺には守らなけりゃならない存在が随分と増えた。家族然り、個々の部下もそう、今や茂兵衛隊と呼ばれる軍団がその双肩に乗っている始末。心の声なのか、括弧書きの文言が多くなった。自己嫌悪なり主家への愚痴なり様々。主人よろしくこの御仁も多いに苦労を背負っている。最終盤、豊臣には敵わない。どうか恭順を、との叫びは圧巻でした。
が「ナイス!」と言っています。
jeltong
当巻の七割がたは紀伊半島の山の中。伊賀越えの活劇だった。寡兵、裸武者の徳川勢に対するは甲賀、伊賀の地侍と落ち武者狩りの武装農民。何の戦略も持たず、あわよくば首級、でなけりゃ金目の品の剥ぎ取りが目的。数に物言わせてのガムシャラぶりとゲリラ戦に難儀しつつ窮地を脱するまでの展開は平地での戦闘描写以上に読ませてくれた。残りが謀略を駆使しての甲斐侵攻。急成長した家康、世間の目を意識しながらの版図拡大だからつねに大義名分が付きまとう行動を取らざるを得ない苦悩と呪縛。茂兵衛も幾度もボヤいてた。苦労の絶えん御仁なのだな。
が「ナイス!」と言っています。
jeltong
ここが最初で一作目に続くのか。作家氏が意識した順番なのか成り行きなのか、途中を飛ばしてここに居る読み手には計りかねる。いろんな部署で活躍される医師たちの奮闘ぶりは、それが過酷であればあるほど娯楽ネタになって衆目に晒される。そこに至る道のりに興味があった。医学部という遥か高みを乗り越えるだけでも難行があるのは周知。その敷居の向こう側にも高見が控えていた。口あんぐり。お世話になっている医師の皆様にはリスペクトの念をさらに強くした。ここまでの苦行の借りを彼らはどこで元を取ろうとするのだろう?ゲスの極みの雑念。
が「ナイス!」と言っています。
jeltong
皆様が指摘される通りの戦後最大と冠される営利誘拐事件を土台とした話です。舞台は昭和38年。オリンピックを控えて東京中が胎動していたとき。かつてには営利誘拐事件は珍しい事件であって、ある映画公開がきっかけになって増え始めたとか。ここで語られた事件はその初期のものなのだろう。捜査側の徒手空拳ぶり。作中では組織の縦割りが嘆かれていた。当作家氏の「オリンピックの身代金」とリンクする箇所多し。街の変わり様とそこに暮らすモノとの時間軸のズレがずっと漂ってた。絶滅した単語や当時の人となりなんかも滋味ゆたかなものでした。
が「ナイス!」と言っています。
jeltong
続きの「小牧長久手仁義」読んでたら、「伊賀越え仁義」との繋がりが結構強めだったから、も一度戻って来ようと決めました。そんな気にさせる痛快さと引力をずっと届けてもらってます。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/06/30(4532日経過)
記録初日
2013/01/12(4336日経過)
読んだ本
586冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
231981ページ(1日平均53ページ)
感想・レビュー
525件(投稿率89.6%)
本棚
0棚
性別
年齢
62歳
血液型
B型
職業
サービス業
現住所
埼玉県
自己紹介

新刊本を追いかけようとは思っていません。
皆様のアドバイスを参考にさせてもらって作者の幅を広げたいと思い、再読して、これまではただ読んだだけの作品を当サイトに投稿させていただいて、それらに命を吹き込めたらうれしいと思っています。本との出会いの場はブックオフです。此処であったが吉日を楽しみにしています。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう