下巻になりスピード感が増した。特に後半部分。凶行に突き進む犯人とそれを追う主人公のシーンが連続してスイッチするところのスリリングな構成は見事。最初は脇役にすぎなかったいわゆる社会的弱者の存在感が徐々に増していき，最後は主役級の活躍を見せるのも素晴らしい。

キングのミステリー第3弾。謎が謎のまま物語が進む点はシリーズ過去2作よりも断然ミステリーっぽいが、我慢しきれなくなったのかついに超常現象（超能力？）に手を出してしまったキング。やっぱりこうでなくちゃ。

読了。下巻になりストーリーのテンポがグッと上がった。特に後半、強盗殺人犯モリーと家族思いの少年ピートがあい見えて直接対決するシーンの緊張感と迫力は強烈。情け容赦ない暴力描写は読んでいて心底痛い。キングにとってのミステリー第2弾だが、ほんのちょっぴりホラーっぽい要素もあり、それがシリーズ最終章となる次作でどのように生かされるのかがとても気になる。

ある出来事が数十年の時をかけて複数の人物を吸い寄せる様は壮大なスケール。ただし物語がテンポよく進まないので読みにくさも感じる。このシリーズの主人公であるはずのホッジズが最後の最後でちょっとだけ登場するのは賛否両論かも。下巻に向けた壮大な前フリ？

下巻になりスピード感が増した。特に後半部分。凶行に突き進む犯人とそれを追う主人公のシーンが連続してスイッチするところのスリリングな構成は見事。最初は脇役にすぎなかったいわゆる社会的弱者の存在感が徐々に増していき，最後は主役級の活躍を見せるのも素晴らしい。