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千田 嘉博,平山 優(1)山内昌之,細谷雄一(1)谷川 俊太郎,川村 和夫,W・I・エリオット(1)伊藤 孝(1)吉見 義明(1)20%千田 嘉博,平山 優20%山内昌之,細谷雄一20%谷川 俊太郎,川村 …20%伊藤 孝20%吉見 義明著者グラフ上位10名
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kumataro33
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2024年11月に92歳で亡くなられた谷川俊太郎さんの、1952年に刊行された第一詩集。「解説」によれば高校卒業後、2冊のノートに書き溜めていた詩を哲学者の父に見せたところ、父の友人だった三好達治に評価され、詩人の道を歩むことになったそうだ。軽妙な言葉と独特のリズム感のある詩のなかに、生と死や孤独を表現する谷川さんのスタイルがこの時点ですでに確立されているのは驚きしかない。「二十億光年の孤独」、「ネロ」のほかには、「生長」、「春」が個人的に心に残った。
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kumataro33
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日本列島と資源(水、塩、森林・石炭・石油、鉄など)の成り立ちを、歴史や文学にわたる著者の幅広い知識を交えながら、平易な言葉で解説されている。プレートの沈み込み運動による活発な火山活動、大陸との位置関係、偏西風と海流の影響、海洋プレートにより運ばれた付加体。これらの要因が重なりあって豊かな風土がもたらされ、列島に暮らす我々の歴史・文化・生活が彩られている。日本列島は毎年のように自然災害にさらされる厳しい場所だが、当たり前の風景が深遠で絶妙なプロセスを経た「すごい」ものであることにもまた、想像をめぐらせたい。
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kumataro33
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城郭考古学者千田嘉博氏と歴史家平山優氏の対談集。徳川家康を中心に据えつつ、戦国時代の中心をなす織田信長や武田信玄、豊臣秀吉らが関わった合戦と各陣営の城郭について、文献史学、考古学の最新の知見から、武将の戦略的意図を読み解いている。関ケ原の戦いや大坂の陣は面白く読んだが、序盤の桶狭間合戦と大高城、長篠合戦と武田・徳川の攻防については、東海地方の細かな地名が頻出するため位置関係など理解が難しい点があった。現地に実際に行ってみて再読すると、もう少し理解が進むかもしれない。
0255文字
kumataro33
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天皇主権のもとでのデモクラシーがファシズムに転化し、そして敗戦を目前にして崩壊に向かう過程を克明に分析した一冊。著者は日中戦争の長期化によるインフレや物資欠乏への不満とその解決期待の声に乗って進められた新経済体制の成立に「天皇制ファシズム」体制の確立をみる。戦争体験記や日記、当局の世論動向を探った資料から、農村、都市、占領地の入植者、本土からは差別的な取扱いを受けていた沖縄、台湾、朝鮮等の人々をも含めて、善意の民衆が逃れようもなく、戦地や銃後において戦争協力体制に組み込まれていくさまが描き出されている。
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kumataro33
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4年ぶりに再読。2015年~2018年まで自民党本部で開かれた勉強会の内容を新書化したもので、編者2人は保守派の論客。徳川家康をまつり上げる山内昌之の序章はわけがわからないし、2章の日清戦争、3章の日露戦争の章は消化不良。個人的に読みごたえがあったのは7章以降で、韓国における日本への経済的依存が低下し、「火中の栗」である植民地支配にかかわる歴史認識問題の解決への動きが鈍い、という11章(木村幹)の指摘は合点がいった。14人の講義内容は全体としてはバランスがとられていると感じた。
0255文字
kumataro33
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第一線の日本近現代史研究者が2007年末~2008年初に神奈川県の栄光学園中高の生徒たちに行った講義を書籍化したもの。「戦争とは相手国の憲法を書き換えるもの」というルソーの真理やアーネスト・メイの「政策形成者は、通常、歴史を誤用する」等の命題を補助線に、日本や列強各国の政治指導者や外交官、軍人の思考回路、そして国民世論を辿りながら、日清戦争から太平洋戦争という破局に至るまで「戦争」を能動的に選択した日本人の姿を析出している。平易な文章だが内容は十分に専門的で読みごたえがある。
kumataro33

最終5章で、太平洋戦争が受け身の「被害者」意識で日本人に語られてしまう理由として①1944年から終戦までの1年半の間の戦死者が戦死者全体の9割を占め、死に場所すら伝えられず遺族に十分な弔いの機会が与えられなかったこと、②敗戦時の人口の8.7%が関東軍に見捨てられた満州からの引揚者であること、③食糧供給の軽視により前線兵士や一般国民が飢えに苦しんだことにより日本人の記憶が上書きされてしまったと著者は指摘している。その後の戦後史と絡めた戦争観の変遷については吉田裕『日本人の戦争観』(岩波文庫)が詳しい。

08/14 22:02
0255文字
kumataro33
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筆者の朝日新聞での連載を再構成&一部加筆した新書。安土城や勝龍寺城など複数個所で登場する城郭もあるが、信長、秀吉、光秀、家康らが築城した近世城郭を城郭考古学の成果と文献史学の裏付けを踏まえて解釈し、諸大名の人物像や関係性、家臣団や領民との関係性を読み解いていくプロセスを、筆者の軽妙な筆致もあって面白く読み進めることができる。終章では自治体の史跡整備やバリアフリー化の在り方についても手厳しい主張がされている。城は人物像や社会関係を考える上で貴重なフィールドだが、その整備は現代社会の写し鏡でもある。
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kumataro33
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図書館本。日本の建築の歴史的な位置づけを概観できる本がないかと探していたところ、本書に行き当たる。①権力の誕生からその象徴としての建築様式の確立、②権力の交替による建築の破壊・否定と新たな建築様式の創造、③江戸安定期から明治の文明開化による民衆への建築文化の解放、という3つのプロセスを解く。著者の専門である奈良時代までで半分の分量を割いており、やや偏りがあるものの、文章は平易で読みやすかった。各地の建築を見学する際の、一つの視点を獲得できそうな一冊。
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読んだ本
258

読んでる本
1

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44

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読書データ

プロフィール

登録日
2012/07/08(4649日経過)
記録初日
2008/07/14(6104日経過)
読んだ本
258冊(1日平均0.04冊)
読んだページ
75349ページ(1日平均12ページ)
感想・レビュー
55件(投稿率21.3%)
本棚
5棚
性別
職業
事務系
現住所
岡山県
外部サイト
自己紹介

駅弁国立大文系院卒。専攻は社会学。今はただの給与生活者。地域政策/ナショナリズム/資本主義/公共性 に興味あり。趣味は城郭めぐりと乗り鉄、写真撮影。

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