ネタバレ「ねにもつタイプ」の続刊。これはエッセイなのかショートショートなのか妄想なのか。どれも短くてキレがいい。挿し絵が中途半端な処に入って見苦しいことはあるが、それは作者のせいではない。なお、文庫版あとがきで「ねにもつタイプ」で言及されていた「べぼや橋」の痕跡が発見されて、証拠写真まで作者の元に届けられたことは特筆に値する（かなあ？）。

ネタバレガール・ミーツ・ボーイ、じゃなかった。孤高の地味陰キャのバイト姿にキュンとしちゃったギャル（実は同じクラスの高校２年生）。少しずつ距離を縮めていく二人だが、友だちの居ない陰キャは彼女の想いにどう応えるのか。ざっくりした絵柄が好み。ツイッター連載のまとめ（+アルファ）であるため一話一話が４ページしかなくて、構成に失敗しているエピソードもないではない。スクールカースト上位の子がさほどギャルっぽく見えないのもちょっと気になる。とかなんとか言って続きを読んでしまいそう。

ネタバレ世の中がどうなろうが平常運転な人たち。WEB連載の後日談エピソードもいつも通りで安定安心の満足。最後にとんでもないラストが待っていたりしそうにないのがいいんだが、さてどうなりますか。

ネタバレ映画「毒娘」の前日譚、らしい。映画を観ていないので世界観がわからなかったが、コレ１冊で完結しているのが押見修造らしい。不登校のちーちゃんの異常な行動とハサミ（裁ちばさみ？）が上っ面だけのきれい事を破壊していく。見方によっては彼女の動機に同情できるが、その結果がなんとも。

ネタバレ故郷の御神木近くから離れることができない体質の女子中学生。怪しげな専門家のアドバイスを受けてよそへの「通路」を探す冒険に出る。バニーガールの格好をすればウサギと思われてスルーされるというナゾの設定などおもしろいし絵も達者。だけどいちいち引っかかってスムーズに読めない。この作者とはものの考え方が合わないんだろうな。

ネタバレ「ねにもつタイプ」の続刊。これはエッセイなのかショートショートなのか妄想なのか。どれも短くてキレがいい。挿し絵が中途半端な処に入って見苦しいことはあるが、それは作者のせいではない。なお、文庫版あとがきで「ねにもつタイプ」で言及されていた「べぼや橋」の痕跡が発見されて、証拠写真まで作者の元に届けられたことは特筆に値する（かなあ？）。

ネタバレデイモン・ラニアンよりひと世代早く活躍したジャーナリスト、リング・ラードナーの短編13編を収録。面白おかしい表題作のあとに「チャンピオン」という笑いの欠片もない作品が並んでいてその対称性に驚く。こういうところに作者のジャーナリズムが感じられる。訳者による解説のあとに村上春樹と柴田元幸の対談があるが、こちらは蛇足気味。

ネタバレ主人公ふたりがくっついて初エッチしてしまうのに驚くほどアンチクライマックス。酒飲んで「さあやるぞ！」な雰囲気になった処に友人が乱入してきて三人とも気まずいとかワニマガジンではあり得ないだろ（笑）。そもそも告白もきちんと描かず後から「こんなだった」みたいな証言でお茶を濁すし。でもそこがいいんじゃない！（←みうらじゅん）という読後感。あとがきを読むと作者は作者でかなり悩んだ様子。なんでや、ワニマガジンでさんざんやってるのに。なんとヒロインのムネもちゃんと設定していなかったとのこと。

ネタバレ再読。３巻を読む前の復習。互いに気にしているのにあと一歩踏み込めない男女とその周辺の緩い日常。なんら事件が起きない日常マンガがどうしてこんなに面白いのか。タランティーノ映画の無駄話を聴いているような気分になる不思議な感覚。クールちゃんっぽいヒロインが案外ポンコツ気味だったり、ヤロウの方は本当にうじうじしているダメ男だったり。この作者は絵がめっぽう上手くて、特に女性を描かせたらもう鶴田謙二の時代は終わったなと感じてしまう。

ネタバレ親の借金を負わされ、家族に仕送りしなければならない市ケ谷スミレ（18）。ある日アブダクションされて何かされてしまう。結果、謎の宇宙害獣と一体化…。チェンソーマンや寄生獣、怪獣８号からのイタダキが目に余る。ドタバタコメディーにするには主人公が悲惨&まとも過ぎて笑えない。この設定ならばご都合主義がいくらでもできるしな。つまんないわけでは無いが、追いかけるほどでもないかな。

ネタバレ「『大怪獣バラン』60年目の真実」なる記事が気になって手にとった。バラン飛び人形のカラースチールが珍しい。この人形はこのあと「怪獣総進撃」にも出演。特撮のＤＮＡ展にはこれを参考に当時の製法で作り直したものが出展されたとか、興味のない人にはホントどうでもいい話だけど。で、肝心の記事の方「『大怪獣バラン』の謎に迫る！」はなんとも歯切れの悪さが目立つ残念な内容。

ネタバレ異世界転生ものの次は魔法少女なのか？　美少女殺し屋ってのと。作画がちょい不安（名刺トランプタワーのひとコマめとか）。コンテはそれほど悪くないのだから惜しい。先輩魔法少女（何歳だよ）のノリがヤンキーでストーリーも全体的に体育会系に感じる。怪異をメモリーカード（？）に封印するのはジオブリーダーズのイタダキに見えるのも残念だなあ。続きを読むかどうかは保留。

ネタバレ５年近く経って出たみたいだけど、気がつかなかった。作者は健康第一でお願いしますホント。土方と豊久の間に乱入する菅野直。乗機は流星。これが紫電改だと一人乗りでワンニャン軍団は同乗できないからな。それにしてもあれだけの数は乗れないと思うが。菅野と豊久のどつき漫才を前に黒王軍からの離脱を決意する土方。同様に、撤退中のノブも義経に包囲される。敗北は決定的だが、与一の説得で義経は黒王軍からの離脱を決断。義経を気に入ったハンニバル・バルカが義経と行を共にする。

ネタバレ最新刊を読むために再読。寝返りによってピンチに陥る信長軍。ノブに撤退を促して殿を志願する豊久は逆に敵陣に突っ込んでいく。満身創痍、刀も折れた豊久の前に立ち塞がるのは土方歳三。そこに現れる菅野直は物語に何をもたらすのか。そうそう、こういう無茶な話だったよな。

ネタバレ眼福！　としかいいようない。B5サイズで１ページに１枚、メイドやバニーガールや眼鏡が！♪　落書きなのにテーマを決めて描いている辺り、本当にこの人は絵を描くのが好きなんだな。それがビシビシ伝わってくる心地よさ。一点一点に付く短いコメントも奥深い。にしても、「タイトスカートにベタを塗ってバックシームを描いていれば風邪を引かないで済む（体温が高くなるので）。」（P243）とか「10年越しで言っている気もしますが、全ての企業の冬制服が黒タイトスカート＋黒タイツになるステキな未来はいつになったら来ますか。

ネタバレ実家に帰ったら蟻ケ崎が居たり生徒会長選挙に巻きこまれたり学園アイドルの秘密を探ったり地獄と天国に行ったりメタバース世界に行ったり鉄拳８の猛特訓したりと猫田くんは忙しい。最後に宇宙にまで行くが、この先はこんなものでは済まないだろう。今回は推しの豚バラシャンデリアさんが出る幕なかったのが残念。

ネタバレ単行本が出るのはまだまだ先なのでバラ売り６話をつまみ食い。メイルの実家にエメラ姫（第二王女）が遊びに行くので護衛を仰せつかる騎士隊。キガ家の家庭の事情が色々と暴露されていく。「オサナ王子は財政的にかなり有利な物件ですよ」とメイルに吹き込まれたエメラ姫、王子をみる目つきに変化が（笑）。う〜ん、このところ（それなりに）平和なエピソードが続くな。嵐の前の静けさなのか？

ネタバレ'73年から'90年にかけてあちこちの雑誌で発表された不条理ナンセンスギャグマンガ19編を収録。読んだことがある作品がいくつかあるが、全体の４割強が再録だと作者があとがきで告白している。不真面目な作品ばかりだが軽くて笑えるものが多く、この作者のシリアスな作品とのコントラストが鮮やか。とはいえ、発想の元々はシリアス作品になり得るものだったのではないかと思わせるものがあり、どうやら突発的にギャグマンガを描きたくなることがあるようだ。

ネタバレラニアンの作品集「Guys and Dolls」から６作を採り、さらに６作を加えた日本オリジナル短編集。この本で本朝でもデイモン・ラニアンの名前が知られるようになった。本国でラニアンが活躍したのは1930年代からだから、なんと半世紀以上も紹介が遅れたことになる。そしてそんな古ぼけた作品集が今でもたいへん面白く読めるのは大したものだ。訳者が気分で選んで訳したものを収録しているだけあっていずれも傑作。物騒な三人組がヨーロッパの小国に行って王様を暗殺しようとする「紳士の皆さん、陛下に乾杯」は