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2025年12月の読書メーターまとめ

マサ
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2025年12月に読んだ本
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2025年12月のお気に入られ登録
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  • Haruko

2025年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

マサ
道東の山中、猟師として暮らす男、熊爪の半生。明治の富国強兵の号令の下に近代化が進められていく中で時代の流れにあえてあらがう彼の生き方は孤独で厳しい。しかし、その剛毅、孤高には羨望を感じた。自然と一体となって暮らす彼にとっては人間より熊の行動の方が理解しやすいのだろう。人間の社会と折り合いがつけられない野性の難しさがあることは理解できる。
が「ナイス!」と言っています。

2025年12月の感想・レビュー一覧
26

マサ
なずなが可愛い。描写は生後3か月ほどの赤ちゃんそのままで特別なことはないのだが、泣き方、眠り方、ミルクの飲み方、声や表情がはっきりしてくるところなど、秀一の心配、驚き、気持ちの高揚が伝わってくる。また、なずな・秀一にさりげなく手を差し伸べる近所や職場の人々との関係は読んでいて気持ちがよかった。それぞれになずなへの思い入れがあって、それもいい。
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マサ
ベルリンの街を散歩しながら「わたし」のイメージは現実に触発されて過去、未来、幻想へと広がっていく。通りの名前を各章のタイトルにしたその物語には現在のドイツが直面している社会的な問題や大戦とその後の壁による分断も含む歴史が反映している。「あの人」を待ちながらの散歩はどこか孤独を感じさせるものだが長い付き合いを経たドイツへの思慮分別も感じた。
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マサ
絵画の贋作に関するミステリー的な内容ではなかった。本物と偽物の境界を問う8つの事例が紹介されているが、科学、工学などの研究開発の努力の結果「偽物」が社会に大きなプラスの効果を生み出したものもあり、医療分野ではすぐにいくつかの例が思い浮かぶ。高レベルな「偽物」は高い技術によって生み出されているということは確かで、生活に資することを願いたい。
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マサ
ほとんどが1990年代に発表された文章だがテーマに古さは感じない。それはこれらの文章が時代のトピックスを取り上げたものではなく、自然に対する人間の意志や思考、振る舞い方を描こうとしているからだろう。サーフィンにしても登山にしてもなぜ危険に向かって行くのか。生物的な本能(個体維持と繁殖)と逆行する行為に人間らしさが表れるということなのか。
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マサ
前作を読んでから間が空いてしまったが読み始めた途端に堀田時間に戻ることができた。複雑な人間関係もほとんど問題なし。このシリーズは一作ごとに作中の時間も進んでいき登場人物も歳をとるのが楽しみで、今回は子供たち、花陽と研人の成長にまつわるあれこれが面白かった。作中に言及のあるロンドンのテロ事件は2017年。不穏な雰囲気を思い出す。
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マサ
普通はなぜこの状況に陥ったか説明(言い訳)があるものだが、著者の場合それはくどくどと言うべきことではないようで、この事態を人間らしい喜怒哀楽をもって描くという不思議な客観性を感じる。曰く「掛取りと云うものは鬼でも蛇でもなくて、野次馬の一種である」、曰く「小生は借金の絶体境にひたりつつ、除夜の鐘を数えた」等々。金の事を通して人々のいろいろな面が表に出てくるのが面白い。
が「ナイス!」と言っています。
マサ
道東の山中、猟師として暮らす男、熊爪の半生。明治の富国強兵の号令の下に近代化が進められていく中で時代の流れにあえてあらがう彼の生き方は孤独で厳しい。しかし、その剛毅、孤高には羨望を感じた。自然と一体となって暮らす彼にとっては人間より熊の行動の方が理解しやすいのだろう。人間の社会と折り合いがつけられない野性の難しさがあることは理解できる。
が「ナイス!」と言っています。
マサ
中心となるのは羽猫家の山吹で、家族をはじめとして彼が成長の過程でかかわりをもった人々との関係が描かれている。特に母親との関係はタイトルの「嘘」に絡むテーマに直結するところで、なぜ彼が手紙を書き続けたのか、母親の心の痛みの元は何なのか考えさせられた。他に何人も困難を抱えた人が登場するが、それぞれに十分検討すべき内容があるように思う。
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マサ
一見、自己啓発本のような決まり文句が並んでいるのだが、それは彼が言うところの「頭のフェイント」で、それらの解説に彼とかかわりのあった人に対する愛情と感謝が語られている。中には現代社会への鋭い批評もあり、「自尊心は与えるものではない。自分で築くものだ。」(p56)など、彼のポリシーに普遍的な価値を感じた。
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マサ
2015年までの紀行、書評、エッセイなど。最も古いのは1999年で、そこからの文体の変化も感じることができて楽しい。自身について語っているものもあり、音楽、文学に関する内容は興味深い。また、記憶の中の違和感による正義についての短い文章には著者の考え方が凝縮しているように思った。「この世に、この世ならぬもの、を現出したかったのだ」(p256)しびれる。
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マサ
叔母ゆき江との具体的なあれこれがほとんど語られないのだが、今でも「私」にとって彼女が大きな存在であることは分かる。そんな気持ちの「3か所」であり、親や弟、弟の友人との会話でも「私」の気持ちは叔母(過去)に向かってしまう。偶然出会った夏葵とのつかの間の交流は転換点となりそうな気がする。
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マサ
先日ルーブル美術館からナポレオン関係の宝飾品が盗まれたが、犯行は大掛かりな道具を使った荒っぽいやり方だったようだ。本書のブライトヴィーザーの場合はやり方がかなり地味でさほどの盛り上がりはない。ところが警察の捜査が始まってから急に話は面白くなり、盗品の行方を含む謎に人間関係が絡んで読むのがやめられなくなった。魅入られ取り付かれる様子にドキドキする。
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マサ
様々な眠りの様態が出てくるのだが、そのほとんどに身に覚えがある。それらは快いものではなく悪夢を伴うものだ。聡はこの仕事が長いようで、彼には眠りや目覚めについて深遠な哲学(人間全般に対する慈愛のような)があるようだ。優しく起こしてもらいたい(笑)。「迷い旅」はジャングルの暗くて暑くて得体のしれない無気味さに引き込まれた。
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マサ
ユンジェもゴニも自分には何かが欠けていることが分かっている。そして、そんな自分をどうしたらいいのか分からない。ただ、彼らは困惑はしても負けてはいない。むしろそれは強さに変わる可能性のように感じた。「ほとんどの人が、感じても行動せず、共感すると言いながら簡単に忘れた。」(P245)心に刺さる。
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マサ
新平も英子も90歳を超えて自宅で老々介護の日々。ただ、英子が穏やかで機嫌のいいことが家族の日々の生活を安定させているように思う。そして新平が年のわりに元気で若々しいことに驚く。3人の子供ことが気になって老いている場合ではないというのがその理由かもしれないが。新平と子供たちとのあれこれの可笑しさが物語一つの柱になっていて愛を感じる。
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マサ
この本で「カティンの森事件」について初めて知った。恐ろしい事件だった。事件の犠牲となった一人のポーランド人女性ヤニナを追う過程で、その背景となった近代から現代にかけてのポーランドの悲劇的な状況が解説されている。改めて戦争(国家間)の都合による暴力の悲しさを強く感じた。そして世界情勢の現状を見ると…。
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マサ
スペインにゆかりの画家の作品をめぐる紀行エッセイ。作品から画家の意図や心情を推測することは必然的に画家の人となりやその街、地域について考察することにつながっていた。特にスペインの場合は宗教や戦争がかかわっていて、取り上げられている作品も心がざわつくようだ。ミロの作品は抽象的なのに親しみやすさを感じた。鮮明な多くの図版がうれしい。
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マサ
都の暗闇にこの世のものならぬ鬼や妖怪が潜んでいたころ、人知の及ばぬことに対して怖れ敬う心があったころ、物語はこの話のように現実と空想の間を軽々と行き来したのだろう。説明しすぎないことで物語に薄闇の雰囲気を保ち、先を期待する読み方になったのだと思う。「あはれ」を感じる物語。
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マサ
奴隷というとローマか欧米・アフリカの事かと思っていたが、日本の戦国時代多くの日本人が奴隷となり外国で生きていたことに驚いた。南蛮貿易で海外との交流が進み東南アジア方面に進出したその陰で歴史の表には現れないいたましい生があったことを知った。古い公的な記録をひもとくことでイメージを確かなものにしていく作業は貴重だと思った。
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マサ
クスノキの番人を引き継ぐことになった玲斗に対して「祈念」の実態がどのようなものかの説明がないことにすでに異様な不自然さがあり、その謎?を追うミステリーかファンタジーか(まさかホラーにはなるまい)という展開にはまった。家族、親族の縦と横のつながりに絡むそれぞれの秘めた思いがクスノキを通して交差するところに希望が見えてくるのがよかった。特に大場壮貴の事例は予想外で、やられた。
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マサ
酒食を話題にしたエッセイ。ただ、どこそこのあれがうまい、なんていう話はほとんど無い。食べ物そのものの事より日々の暮らしや思い出の中の一場面との関係が語られているのだった。それもユーモアあふれる切れ味のいい啖呵あり、しみじみとした感慨ありで。「初恋の人」の木村屋の娘さんの話、「思い出せば」のシイちゃんの話が特に好き。
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マサ
日記というよりむしろ自伝連作短編集の様な。少女時代からの過去を振り返って語られている生き生きとしたリアルな「私」に感情移入してしまう。身の回りのあれこれに浮き立ったり悲しんだり不安になったり後悔したりする彼女の心情は今の時代でも十分理解できる。光源氏に憧れる少女時代の反省(P60)も若かりし頃を懐かしむ気持ちがどこかにあるような…。
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マサ
爆撃によって家を焼き出される状況にありながらこの記録を書き続けたことに驚く。戦況が悪化していく中で食糧事情などの日常生活が困窮していく様子や空襲による被害の拡大が克明に記録されてるのだが、その中でも著者独特の真顔のユーモアが所々で顔を出すのが面白い。「焼け出されたけれど雨露を凌ぐいおりができたので、これからの明け暮れが楽しみである。」(P194)タフだ。
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マサ
庭の畑や近くの山林でとれたものを使って作った料理を自身が味わい客にも供する。季節のものをどう工夫して料理するか、その工夫と手間と心くばりが著者の最も伝えたかったことだろう。幼少の頃より禅寺で学び鍛えられた思想が文章のあちこちから感じられる。自然と共にあることのありがたさ。読んでいるうちに精進が贅沢で楽しいことのように思えてきた。
が「ナイス!」と言っています。
マサ
旅が多かった著者がそれぞれの旅で出逢い心を動かされた人や物について語ったエッセイ。仕事がらみの旅は複数の同行者があったり旅先が多くの人でにぎわうところだったりもしただろうが、この文章から感じられるのは静かに心の深い所へ沈んでいくような内省だ。東日本大震災に触れている文章もあり、どの一編からも著者の真摯なまなざしを感じる。
が「ナイス!」と言っています。
マサ
登場人物の個性豊かで生き生きとした姿が楽しくてどんどん読み進む。特にヴェロニカの唯我独尊、頑固一徹な行動力に引き込まれる。物語の全ては彼女に引き回されて生じていると言ってもよいほどで、彼女が一生懸命になるほど周りの人々が巻き込まれていく様子は可笑しくて感動的だった。ペンギンの赤ちゃんピップの可愛らしい姿が目に浮かぶようだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/08/10(4898日経過)
記録初日
2012/08/09(4899日経過)
読んだ本
2068冊(1日平均0.42冊)
読んだページ
664543ページ(1日平均135ページ)
感想・レビュー
2068件(投稿率100.0%)
本棚
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