読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

hatohebi
読んだ本
4
読んだページ
1124ページ
感想・レビュー
3
ナイス
59ナイス

2024年4月に読んだ本
4

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

hatohebi
1988年発行の15版。自転車で遠くに行った書店で中学生の時に買った。表記は「クトゥルー」でなく「クトゥルフ」。マニアックなセレクトで有名なコロタン文庫『世界の妖怪全百科』に紹介されていて知った。「呼び声」「音楽」は読んでいたが、「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」は途中で投げ出していたのを思い出し読了。長編だがプロットがしっかりしており、怪異と共にミステリ的要素も楽しめる。血縁の恐怖、魔女裁判の記憶の残るニューイングランドの迷信深い雰囲気。文通相手がプラハとトランシルヴァニアというのも優れたチョイス。
hatohebi
2024/04/28 13:15

たまたま読了したばかりの『崑央の女王』「あとがき」で、作者の朝松健は中二の時「奇怪な事件」を読んだのがラヴクラフトとの出会いだったと語っている。そして「これは著者が初めてお送りする、書き下ろしクトゥールー・ホラーである。これはわたしの原点回帰だ」(『崑央の女王』p.329)とする。確かに執拗に復活を狙う死者というモチーフは共通する。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
3

hatohebi
ネタバレ「あとがき 放送禁止について」によれば、本作は2003年放送開始した同名テレビドラマの小説化である。全9作の内「呪われた大家族」「ストーカー地獄編」「しじんの村」の3編が選ばれている。ドラマは未見だが、恐らく映像作品を改めて活字化するにあたり、表現媒体の違いを考慮して選んだと思われる。オカルトに見えて実はミステリという仕掛けは、結末の「書き出しメモ」をヒントに本文の描写や些細な言葉遣いを読み直すことで見えてくる。考察サイトで難ありとされる言葉遊び的な部分も、活字という特質を最大限活かそうとした結果だろう。
が「ナイス!」と言っています。
hatohebi
ネタバレ中国東北部(旧満州)で発掘された美女のミイラのDNAを解明するべく、巨大企業に招かれた分子生物学者の主人公。ホラーで放置された死体は必ず覚醒して周囲を襲うのが定番だが、本作では設定を一捻りして、後半は閉ざされた高層ビル内でのアクションが繰り広げられる。「ホラー映画に出てくる、ただキャーキャー喚いて、逃げるだけのヒロインにはなりたくない。戦ってやる」(p.239)。似たシチュエーションの映画版「バイオハザード」(2002)に先立つこと9年。
が「ナイス!」と言っています。
hatohebi
1988年発行の15版。自転車で遠くに行った書店で中学生の時に買った。表記は「クトゥルー」でなく「クトゥルフ」。マニアックなセレクトで有名なコロタン文庫『世界の妖怪全百科』に紹介されていて知った。「呼び声」「音楽」は読んでいたが、「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」は途中で投げ出していたのを思い出し読了。長編だがプロットがしっかりしており、怪異と共にミステリ的要素も楽しめる。血縁の恐怖、魔女裁判の記憶の残るニューイングランドの迷信深い雰囲気。文通相手がプラハとトランシルヴァニアというのも優れたチョイス。
hatohebi
2024/04/28 13:15

たまたま読了したばかりの『崑央の女王』「あとがき」で、作者の朝松健は中二の時「奇怪な事件」を読んだのがラヴクラフトとの出会いだったと語っている。そして「これは著者が初めてお送りする、書き下ろしクトゥールー・ホラーである。これはわたしの原点回帰だ」(『崑央の女王』p.329)とする。確かに執拗に復活を狙う死者というモチーフは共通する。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/08/19(4275日経過)
記録初日
2012/08/10(4284日経過)
読んだ本
510冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
151947ページ(1日平均35ページ)
感想・レビュー
364件(投稿率71.4%)
本棚
0棚
性別

参加コミュニティ1

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう