江戸時代（寛文八年(1668）らしい）江戸から尾張へ航海に出た船が難破、漂流しついたところはバタン島だった・・・史実に残る海難事故を元にした漂流記。島で下僕扱いされながらも、心を通わせていく。過酷な状況の中、帰国を強く念じやり遂げた水夫たち、ラストは心に刺さって、涙があふれた。一気読みできるほど面白かった。

弁護士・村瀬快彦に傷害致死事件を起こした従兄弟、蓮見亮介の身元引受人になって欲しいとの依頼があり一緒に暮らし始めるが・・・最初からグイグイ引き付けられ一気読み。快彦の両親・亮介の起こした事件の真相につながったラストには涙があふれてきた。希望の光がさしたとき、二人は籠からでられたのか？タイトルがとても良いですね。

シリーズ６作目は、認知症を発症した祖母が入居できる施設を探していると家族が知らなかった株券が・・・の認知症と株券のほか５編の短編。処方箋と闇バイト、こんな闇バイトもあるの！？って恐ろしかったなぁ。闇は案外身近にあることを再確認しちゃった。そして、エンディングノートに認知症になってしまった時のことは書いていないと思い、さっそく書き足しておきました。楽しくお勉強できました。

佐助が血まみれで始まるなぞときを含む５話。安定のわちゃわちゃ話。これはこれで良し！今作は若だんながいつになく元気で、このまま体力がついてくれればと思ったり。そうはならないのかな～

あーりお、おーりお、りおちゃんです！から始まるYouTube、元気で、ひょうきんで可愛らしいちいりおちゃんの6年間の足跡。想像以上に大変なのに、りおちゃんを始めパパママお兄ちゃんみんなが笑顔でいる、奇跡の家族です。ママの本文に驚愕し、りおちゃんのあとがき、綺麗で力強い字はりおちゃんそのもので、胸をうたれました。パパのあとがきも涙がこぼれました。ご家族に多くの幸が訪れることを祈りながら読了。

北白川にある女子大学生のための北白川女子寮マンションで起こる不思議と高校教師が体験する本能寺の変の真相の２話。ふたつとも、万城目さんらしい展開に面白く読了。いまだに解明できていない本能寺の変、信長は成仏できずにいるのかな？と思ってしまったよ。

シリーズ３作目、支援課OBの失踪とひき逃げを追って起こった衝突事故の真相は・・・晶の活躍でと言いたいところだけれど、こーゆー人がいると、周りのフォローは大変なものなんだろうと想像しながら面白く読了。改めて犯罪被害者に寄り添うって簡単なことじゃないと。今作以降は晶の成長した姿も見られるのではと期待したい。

江戸時代（寛文八年(1668）らしい）江戸から尾張へ航海に出た船が難破、漂流しついたところはバタン島だった・・・史実に残る海難事故を元にした漂流記。島で下僕扱いされながらも、心を通わせていく。過酷な状況の中、帰国を強く念じやり遂げた水夫たち、ラストは心に刺さって、涙があふれた。一気読みできるほど面白かった。

半年の任期で離島の診療所に派遣された雨野先生。島の現実とは・・・半年という短い派遣でしたが、たくさんのことがありました。専門外の患者が多い中で奮闘する雨野、やりたくても出来ないという苦しい場面も多々あって、離島医療の大変さを改めて感じた巻でした。志真さんとの出会いと別れはとても切なく、涙がこぼれちゃった。