犯人が分かったと思ってから、まだその先がありました。ポー部長刑事、あなたはとても優秀な刑事ですが、世の中には上の上がいるんですね。また、限りなく黒くて汚い不正が世界に蔓延しているんですね。四角四面ではなく、優しい心を持つ強い刑事で居続けてください。

やはり杉浦日向子は素晴らしい。なんだろう？知識と視点が独特で、まったく自分にはないものだから惹かれるのか？史実も怪異も唯一無二、これはこの人だけのものである。

パンデミックの恐怖。目に見えない敵。圧倒的な力の差によって、人類は死滅する。なすすべないとは、この事だ。神も仏もない。朽ち果ててゆく子どもの骨が悲しい。

おもしろかった。虚としての、作り物としての報告書という認識で読み始め、段々とその短い報告の羅列から異様な事例が立ち上る前半と、その報告書に登場する様々な人々が活躍するアベンジャーズ的な後半へ雪崩れこんでゆくところがプロローグと本編という感じで、楽しかった。右園死児という脅威の概念がいままでになかったものなので、こちらとしてもいったいこの地獄がどういう終焉を迎えるのかと固唾を飲んだが、明けない夜はないんだね。まだ種火は燻っているみたいだけど。

犯人が分かったと思ってから、まだその先がありました。ポー部長刑事、あなたはとても優秀な刑事ですが、世の中には上の上がいるんですね。また、限りなく黒くて汚い不正が世界に蔓延しているんですね。四角四面ではなく、優しい心を持つ強い刑事で居続けてください。

そうなの？そういうことなの？そんなことないよね？え、ほんとに？だって、ぼくは何も関係ないよ？呪われてるって？人の思いが？そんなことないよ、絶対。でも、ぼくもそう思う。この輪っかに首を通せばいいんだね？

きゃー！！なに、この結末！！すっごくこわーい！！