翻訳文はところどころ今風の話しことば(「ビートルズよりすごいんじゃね?」原文は'Bigger than the Beatles')が使われているが、それは感覚的な好みの問題としてさておき、英国の秘密情報部の通称MI6(エム・アイ6)が、ことごとくM16(エム16)という表記になっているのがちょっと興醒めで残念。
ドラキュラ、あるいは「指輪物語」のサルマン役でも有名なクリストファー・リーの逸話も興味深い。映画「007黄金銃を持つ男」での殺し屋も有名だが、ポール・マッカートニーの「バンド・オン・ザ・ラン」のジャケット写真にも登場している。実はビートルズのメンバーは、映画「ハード・デイズ・ナイト」の撮影中にリーに紹介されていたそう。そんな彼はフレミングとも義理の縁戚関係にあり、007の映画化第1作でドクター・ノウ役を演じるという話があったそう。本書でリーはフレミングに比して、とても好意的に書かれている。
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