普遍的で静かめでよい話。「『三体』の」という売り文句が適切な気はしない。 電子書籍で読んだけど、こういうのは紙の本で読むべきかなと思うけど、iPadで書かれたということなら電子書籍もアリなのかなと思うなどする。絵本ではないとはいっても絵がかなり重要なのだろうから原書と同じ絵のほうがいいんじゃないかなどと思ったりもするけど、そうでもないかなあ。

評判をよく聞いていて読みたいと思っていた。テンポよく読みやすくてたいへん楽しい。 『火星の人』の人だということくらいしか知らず、どういう話か何も知らずに読み始めたけど、それもよかった。 船体図は上巻では載せないでおいて欲しかった気もするけど、分かりやすくはある。 典型的なネタがちょっと過度に感じるくらいに盛り沢山で、それもまあ楽しい。下巻にも期待。

勧める文章を読んで、読むことにした。なんとなく、普段はあまり読まなさそうな雰囲気がある。 普遍的なテーマでもあるので、響くというか少ししんどい。伏線回収はしっかりされて、ちょっと都合がよいような感じもあるけどそれはそれ。たのしく読んだ。文庫版での追加分は、すこし蛇足感がないでもなかったけど、そのテーマで書かれなくてはならない感じもわかる。 後悔ないようにしたい、と思ってもなかなかそういかないだろうなあ。