はた目から見たらまだしっかりしてるようなのに、娘がいることはわかっているのに娘の顔があやふやになっていく、そして最後は妻の顔だけでなく妻のことも忘れてしまったのだろうか。自分も周りもみんな辛い。日記にどんどんひらがなが増えていったり、会議に出る前や取引先に行く前から不安になっていたり、主人公の気持ちになって読んでいったので本当に辛かった。実枝子さんの愛が優しい。

全さんが特大ホームランを打って逆転サヨナラ！ってならないところが逆にいい。 全さん以外の登場人物は容易に想像つくのがおもしろい。本当に仁藤全っていう選手がいたような気がしてきた。 読み進めていくうちに彼の魅力にのめりこんでた。この話は阪神だから成り立ってるような気がする。カープでもイケるかも！？

終活をするときに気を付けることのアドバイスは、「ここぞとばかり意気揚々とアドバイスしてくる大人の言うことは聞かないこと」「成功する方法を教わってその通りにしないこと」とのことｗ「もし小学生のうちからTwitterが使えてたらどんな子供に育ったろう。容易に想像がつく」には大きくうなづいた。よかった私の子供時代にTwitterがなくて。。「普通」の定義が狭い人間は「世界」の定義が狭い。「世界」を広く認識していれば「普通」「特殊」の定義も無限に広がりほとんど溶け合う。

真夜中のアボカド、辛いよ。村瀬君、最後にぎゅっと抱きしめてあげたらいいのに。どうしょうもないような、どうにもならないようなことからちゃんと前を向いて歩いていく姿、応援したい。「星の随に」の少年も良かった。優しい大人になってほしい。

はた目から見たらまだしっかりしてるようなのに、娘がいることはわかっているのに娘の顔があやふやになっていく、そして最後は妻の顔だけでなく妻のことも忘れてしまったのだろうか。自分も周りもみんな辛い。日記にどんどんひらがなが増えていったり、会議に出る前や取引先に行く前から不安になっていたり、主人公の気持ちになって読んでいったので本当に辛かった。実枝子さんの愛が優しい。

絵本は作家さんより絵の雰囲気で選ぶことが多いので知らない作家さんばかり。今までさらっと読んでたけど、絵本深いなー。ご自分の作品にどれだけ愛を注いでるか伝わる。少しだけ紹介されてる絵本の１ページに、あたたかい気持ちになったり、にっこりしたり、きゅんとなったり。荒井良二さんの「えほんのこども」がかわいい！

河﨑秋子さんの安心して読める方。専門的なことをわかりやすく軽いタッチで物語にしてくれている。 何より繁子さんが豪快なのにきめ細やかで、服のセンスはぶっ飛んでるのに冷静沈着、頑固じじいの等さんもおとなしくさせてしまう素敵なキャラ。そして食べっぷりが気持ちいい！農業や酪農の話でも、やっぱり人間関係なのですよね。FBIに精通してたり、国政にもからんでる？？これは絶対続編ありますね、楽しみです。

「炊きあがったごはんの白さには心が洗われます。」とか、「前菜は誰かの顔を思い浮かべてととのえます」とか、心が豊かになるような言葉だわー。ちゃんとごはんと向き合おう。と思わせてくれる本でした。たぶん無理だと思うけど。

おにぎりのお店「ぼんご」さんの本。こんなに全部見せていただいて、感激！誰かに握ってもらったおにぎりはまた格別なんだよねー。なんだかんだいっても、やっぱり一番は梅干し、それと味噌系だな。

どうなるのかはらはらしながら読んだ。協力してくれた証言者と頼もしい弁護士、いい人に巡り合えてよかった。 昔いじめをしていた人たち、この小説をどんな気持ちで読むんのだろう。「あれはただのじゃれあい」って思うのだろうか。 小説で読むと父親の無神経なところがよく見えるが、当事者になると私も父親と同じ考えを持ってしまっているだろうな。 父親は父親なりにちゃんと子供と向き合ってると思うよ。母親のような存在も必要かもしれないけど、私は父親に共感できた。 なにより親が子供の絶対的な味方になってあげることが一番。

メンバー集めや出発の準備、出発してからもメンバーの不仲や書類の不手際、エベレスト登頂では荷物を盗まれたりと、登頂だけではない苦労がこれでもかと詰まっている。 てっぺんとは山頂ではなく戻ってくる場所のこと。遠征中に届く正之さんの手紙で胸が熱くなった。現地で手紙を読んだ淳子さんはどれほどうれしかっただろう。田部井さんの成功は、正之さんのサポートがあったからこそではないかと思えるくらい素敵な方でした。個人的には麗香さんもかっこいいな。