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2025年1月の読書メーターまとめ

K
読んだ本
4
読んだページ
721ページ
感想・レビュー
1
ナイス
31ナイス

2025年1月に読んだ本
4

2025年1月のお気に入り登録
2

  • パトラッシュ
  • TSUYOSHI

2025年1月のお気に入られ登録
1

  • TSUYOSHI

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

K
客観的データと理論による再現可能/反証可能な因果推論に基づく戦争研究を紹介した書。日本のIR研究/教育で主流なイズム論とは一線を画し、特に米の学術誌で展開されるここ30年ほどの議論を紹介(著者は計量が専門なので数理の紹介は少ない)。戦争原因としてFearonの合理的戦争論をベースに議論を展開。日本のIRが欧米の主流からはずれている点は賛同。しかし科学的方法論で研究すると日本への含意とする第5章の内容に帰結するわけではないことに留意が必要。同章は著者の個人的な意見は反映されており、本書の価値を下げている。
K
2025/01/13 08:42

Fearonの合理的戦争論に基づくのあれば、軍拡による戦争コストの増大は交渉レンジを増大させる、つまり(p-c)のcを増加させるため外交解決が得られやすいという結論に至ることもできる。軍拡が国際関係を安定させるのか戦争に繋がるのかはのIR議論は継続しており計量研究も複数あり著者が知らないはずはないが、それを紹介しないのは不公平かと。他にも抑止が破綻した後の軍事力の役割を考慮していないことや、近年の経済学における科学性への批判を言及していないなどの不備もある。

K
2025/01/13 08:43

他方で、イズム論や高坂などの古典に終始するに傾向がある日本のIR教育への「刺激」としては良書。だからこそ、あえて著者は(本書のタイトルも含め)挑発的ともとれる内容を記したのかもしれない(繰り返すが第5章だけは異質であり、読む価値は低い)

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
1

K
客観的データと理論による再現可能/反証可能な因果推論に基づく戦争研究を紹介した書。日本のIR研究/教育で主流なイズム論とは一線を画し、特に米の学術誌で展開されるここ30年ほどの議論を紹介(著者は計量が専門なので数理の紹介は少ない)。戦争原因としてFearonの合理的戦争論をベースに議論を展開。日本のIRが欧米の主流からはずれている点は賛同。しかし科学的方法論で研究すると日本への含意とする第5章の内容に帰結するわけではないことに留意が必要。同章は著者の個人的な意見は反映されており、本書の価値を下げている。
K
2025/01/13 08:42

Fearonの合理的戦争論に基づくのあれば、軍拡による戦争コストの増大は交渉レンジを増大させる、つまり(p-c)のcを増加させるため外交解決が得られやすいという結論に至ることもできる。軍拡が国際関係を安定させるのか戦争に繋がるのかはのIR議論は継続しており計量研究も複数あり著者が知らないはずはないが、それを紹介しないのは不公平かと。他にも抑止が破綻した後の軍事力の役割を考慮していないことや、近年の経済学における科学性への批判を言及していないなどの不備もある。

K
2025/01/13 08:43

他方で、イズム論や高坂などの古典に終始するに傾向がある日本のIR教育への「刺激」としては良書。だからこそ、あえて著者は(本書のタイトルも含め)挑発的ともとれる内容を記したのかもしれない(繰り返すが第5章だけは異質であり、読む価値は低い)

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/20(4503日経過)
記録初日
2005/12/06(7013日経過)
読んだ本
389冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
129419ページ(1日平均18ページ)
感想・レビュー
102件(投稿率26.2%)
本棚
9棚
性別
自己紹介

関心分野:国際関係、国際政治、安全保障、戦略研究、軍事、歴史全般、戦争史、軍事史、外交、インテリジェンス、ゲーム理論、社会科学全般、政治経済

英国大学院で国際関係論修士と戦争学修士を修了。
⇒専門:同盟理論、抑止理論、第一次世界大戦
(と言えるかわかりませんが、特に関心の高い研究テーマ)

※留学終了につき、更新頻度遅くなります

レビューは洋書多めです。

基本的に小説等の創作物は読みません(漫画は読みますが登録せず)。

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