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2025年10月の読書メーターまとめ

ちよざと
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2025年10月に読んだ本
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2025年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ちよざと
ネタバレ九州のとある田舎町にある山とそこに纏わる信仰や因習をテーマにした連作短編集。山の近くに住む人、実家に戻ってきた人、逃げ出した人、山の近くの霊園に墓を建てた人…彼らが山とその霧から現れる何かに巻き込まれるのが主流の展開となります。 時に山に招かれたり、時に地元の人の生贄にされたり、帰ってきた人が知っている家族でなくなっていたり…最後の短編で何となく山の仕組みは理解できたようにも思いましたが、それもまた霧を掴むような曖昧なものであるというのが味わい深いお話でした。
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2025年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ちよざと

2025年9月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:4289ページ ナイス数:94ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/287680/summary/monthly/2025/9 今月はメンタル不調も相まってあまり読めませんでした。その分ゲームしている時間も多かったかな。

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2025年10月の感想・レビュー一覧
23

ちよざと
ネタバレ今回はミネルバの兄・ジャスティンとカサンドラが結ばれるまでの話であり、同時に前回悪事を働いたロバートの更なる企みをくじく話でもありました。この世界における特殊能力と聖女の関わりを示す歴史も登場してきて、独自の世界観を広げていると感じました。ミネルバとルーファスは相変わらず仲睦まじく、彼女らの良い関係が周りにじわりと広がっていくような展開でした。今後、三男のコリンにもお相手はできるのだろうか?
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ちよざと
ネタバレ趣の異なるホラー短編の物語。炎上用のアカウント、人を呪う力を持つ女性、目の裏に潜む何か、新興宗教団体の隠された目的等々。個人的に印象深かったのが、生成AIで作られ、人に嫌われ、呪われるために作られた炎上用bot。中身は空っぽなのに、何かが詰まっていないと帳尻が合わないということで、主人公の関係者が次々呪われるように死んでいく展開ではありましたが、あの話のカタリナ自身がどこかで自我を持つこともあるのでは、とひやりとしました。生きてる人間に跳ね返るのか、無から何かが生まれるのか、どっちが果たして怖いだろうか。
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ちよざと
ネタバレ学食で働く女性・楓と彼女がご飯を作りに行っている巨漢の大学生・雪人のちょっとしたミステリーとご飯の話。謎や事件をスマートに解決する(しかし体重は多め)男性キャラがお相手というのはなかなか面白いものでした。コミカルな空気はあれど、深刻すぎる形にならないのも、彼の体格あってこそかもしれません。楓との小気味よい、それでいて美味しそうなやり取りが読んでいて楽しかったです。
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ちよざと
ネタバレビジネスホテルのとある部屋で起きる、不審な何か。最初こそそれは「変な感じ」「違和感」程度で済むものでしたが、にわかに殺人事件の色を帯び始め、更に単なる事件ではすまない、犯人を唆したホラー的な存在が見え隠れする…という展開。主犯だった山田自身の欲はあれど、やはり動かしていた「おくだりさま」の存在が一番この事件の原因と言えるものだったのでしょう。これが封じられなかった以上、またどこかで何かが起きることにはなるのだろうと予感させる、程よい嫌な空気感の終わり方でした。
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ちよざと
ネタバレ今回の主人公は道徳心こそあれど控えめで内気で虚弱体質のファニー。いとこの家に引き取られるものの、伯母にはいびられ従妹には揶揄われ…とまるでシンデレラのような不幸な彼女ですが、その真っ直ぐな道徳心が最後まで貫かれることにより、彼女に幸せが舞い込むという展開は王道ながらも心引かれるものがありました。個人的に真面目な人間は良い目を見て欲しいと思うからもありますが。今回もクセのある登場人物が多く、特に都会の遊びや若者の在り方を示すような人物が多く見えました。悪人ではないけど決して善人でもないというところで、
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ちよざと
ネタバレ八年前に婚約を断念したアンの元に、突如その相手が姿を見せ、彼女の落ち着いた生活をかき乱していく。彼は新しい恋を見つけてしまったのか、自分はどうしたらいいのか。今まで読んできたヒロインよりは年が上の女性である分、アンの行動にはいつも思慮と分別が混ざっていて、他の喜劇的な人物と比較すると落ち着いたヒロイン像が窺えます。かといって彼女が恋に想いを燃やさないわけではなく、その他のカップルと同じくらい彼女のなかにも消えない思いが根付いているのが読者にも伝わってくるため、無事に思いは結ばれるのかと
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ちよざと
ネタバレ前半は保養地バースで過ごすキャサリンの若々しい社交的な生活と、ソープ一家との出会い、そしてティルニー青年との出会いやすれ違いが描かれる。後半はタイトルにあるとおりゴシックの風情あふれる館で過ごすキャサリンの妄想の止めどない様子がどこかおかしく描かれつつ、最後は喜劇的な形で幕引きを迎える。キャサリンは田舎娘らしく、善良で人を疑う所がなく、相手の言葉を額面通りに受ける女の子。だからこそ、序盤はイザベラの大げさな物言いや、ソープの兄の大げさな振る舞いを善意的に解釈している所が目立ち、もう少し斜に構えても
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ちよざと
ネタバレ二年前に亡くなった聖女候補の犯人を探すため、今回の候補探しの中に潜入し、依頼主のエラルドとともに犯人を見つけようとする、ファンタジーミステリー。薬屋の作者さんだけあって、ふんわりと互いを思い合う要素こそあれど、謎を解くために邁進するクロエとエラルドたちの関係は丁度良い感じでした。 国の情勢や成り立ちから、犯人の経歴に至るまで、一冊完結ながらもじっくり収まる形でまとまっていて読みやすいサスペンスものでした。
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ちよざと
ネタバレ連邦からも事実上見放された、ように見えてエイティシックスたちは共和国の時の絶望とは異なる形でこの絶望に抗っていると感じる展開に。自分たちが人間であることを連邦に示しながら、これまで通り戦いを続けていく彼らはかつての諦めに浸った偽りの希望より輝かしく見えました。 シンに接触してきたレギオンの親玉の大元はどうやレーナの父親を元にした模様。彼女にとってはつらい展開ですが、きっとこの苦難も乗り越えると信じたいです。ラストで突然帝国復活の話が出てましたが一体どういう経緯なのか気になるところ。
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ちよざと
ネタバレ帝国に婚約のために移動するミネルバは、途中の辺境伯で恋人を妹に寝取られたソフィーという女性を保護の意味も兼ねて女官に任命する。厳しい妃指導に耐えながら、無事に婚約を終えつつ、敵国の諜報活動を暴くために尽力するという展開。新たにマーカスとソフィーという縁組みも生まれ、順風満帆でありながらも少し不穏な影が滲むという展開は前回から続いていてよかったと思います。あれこれ忙しくしていますが、ミネルバが新たな世界で楽しそうに過ごしているのが何よりです。
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ちよざと
ネタバレ縁組み話が大好きで、時に軽薄にも見えたエマは後半の話で己の軽薄さを顧みたり、相手の失礼な態度に怒りを見せたりと、益々魅力的な様子を見せていきます。エルトン夫人やミス・ベイツのおしゃべりや無礼な態度にうんざりしたり、時に揶揄ったりしつつ、フランクとのささやな恋模様に心揺らしたりしている中、次々に明かされるそれぞれの婚約や恋模様の告白にエマは自分が振り回される側に立たされ、それにより己自身の気持ちを見つめ直し、成長する一つの切っ掛けを得たのではないかと感じました。ナイトリー氏がエマに向ける気持ちは
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ちよざと
ネタバレとある田舎町の中にて、その村では身分が高い女性・エマ。彼女は他人の縁結びをするのが楽しいという趣味があり、あれこれと身近な友人の女性に縁結びを設けようと想像したり、促してみたりするのだが、これが思いがけない方向に進展していったり、失敗したりで、芳しい成果を上げていない。年頃の娘らしく空想豊かなエマがあれこれ想像する恋模様と現実的な見解を見せるナイトリー氏のやり取りが錯綜する展開が面白い作品です。下巻ではどのような展開を見せるか楽しみです。
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ちよざと
ネタバレ十八世紀末のイギリスの田舎に暮らす五人姉妹の次女・リジー。近所に引っ越したお金持ちのビングリーは姉のジェインと上手くいきそうに見えたが、思いがけない形で二人は別れてしまう。一方資産家のダーシーはリジーに気があるようだが、リジーは彼の高慢な態度が大嫌いで仕方が無く、告白のときもけんもほろろに突き返したのであった。やがてダーシーによりリジーが抱いた誤解が少しずつ解けていく一方で、ダーシーも己を振り返り、態度を改めていき、幾つもの波乱を越えて二つのカップルが生まれるのは心底から良かったと思える結末でした。
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ちよざと
ネタバレ童話をテーマにしていながらも、登場人物は決して元の主人公ではなく、その周りにいる人物であったり、母親であったり、魔女であったりといった、元ネタを踏襲しながらも全く独自の展開を見せていく短編集となっていた。印象深いのは王子に幸せにされなくてもいいと自ら母の靴を履いて出て行ったシンデレラ、王女のことを愛したが故に入れ替わったのにその王女に裏切られることになったガチョウ番の女。他にも、女性として不公平な扱いを受けているという現代の価値観を下地に改変していった独特の展開は癖になる味わいがあるものでした。
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ちよざと
ネタバレ九州のとある田舎町にある山とそこに纏わる信仰や因習をテーマにした連作短編集。山の近くに住む人、実家に戻ってきた人、逃げ出した人、山の近くの霊園に墓を建てた人…彼らが山とその霧から現れる何かに巻き込まれるのが主流の展開となります。 時に山に招かれたり、時に地元の人の生贄にされたり、帰ってきた人が知っている家族でなくなっていたり…最後の短編で何となく山の仕組みは理解できたようにも思いましたが、それもまた霧を掴むような曖昧なものであるというのが味わい深いお話でした。
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ちよざと
ネタバレ五年ぶりの新刊、いつも通りのキノの旅のお話でした。風刺がきいているようであり、どこかに希望が感じられるようなお話が混ざり合っています。印象深かったのは、射撃も車も危険性という意味では一緒という意味の風刺の話と、物は言いようのお話。車の危険性は個人的にも知っているので、結局それは射撃練習しているのと変わらないというのは言い得て妙でした。ライフルのお話は最後の最後に腑に落ちる展開で、どこか暖かさを感じる物語でした。
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ちよざと
ネタバレ今回は聖女アナスタシアとコーネリアの謎を解く話と現代のアナスタシア過激派の話が交差する展開。コーネリアの侍女・アーシャがアナスタシアの原型ではあるものの、聖女の存在が虚構であるのは不意をうたれた展開でした。でも、都合が良すぎる旗印というのは得てしてそういうものかもという納得もあります。今回、やけにサイコパスな男爵が邪魔をしてきましたが、それは過去編のグレイル(レイ)にかけた今回だけのものか、それとも今後も出てくる予定なのか。展開が広がるなら先が楽しみです。
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ちよざと
ネタバレドイツの東方の山に伝わるリューベツァールに纏わる寓話をより集めた民話集。日本の民話のように、悪い役人たちや神様を信じない人間、欲張りな人間は酷い目に遭い、誠実な人間やリューベツァールを信じる人間はリューベツァールが姿を見せて助ける、という分かりやすいお伽噺が多かったですが、当時の情勢が垣間見える話の導入が興味深かったです。 リューベツァールは異教の存在でありながらも神様として親しまれ、愛されているのが伝わる物語たちばかりでした。
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ちよざと
ネタバレウェルメトという町で暮らすこそ泥のコンが、町の魔力を取り戻すために戻ってきた魔法使いネバリーから魔導石をかすめ取ったことから物語は始まる。魔法使いの弟子になると息巻き、魔導石を探すコンの冒険と魔力が消えていくという大きな問題が絡み合い、最終的に日暮れの君の企みを知る結末に至る。冒険物語として目まぐるしく変化していく状況と、その中でコンとネバリー、ベネットたちの間に少しずつ友情とも家族とも言える関係が芽生えていくのが個人的に面白く、楽しいところであった。
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ちよざと
ネタバレタイトルの通りホラー作家那々木シリーズの最終章。彼の叔父が関わっていた怪異を回収した人宝教というカルト教団に潜入し、怪異を調査していくうちに、人宝教が擁立しようとしていた古木の怪異に眠る叔父と対面するという経緯。まさか最後にナキメサマが再度姿を見せて、古木の怪異と激突するとは思いませんでした。相棒であった裏辺が最後に那々木の背中を押す形で亡くなったのは悲しいですが、きっとこの作家はまた歩いて行くのだろうと分かる終わり方はすっきりとしていました。
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ちよざと
ネタバレ王太子に婚約破棄されて周りから白い目を向けられてきた令嬢が、皇弟の一目惚れを受けて、結ばれる…だけでなく、王太子の堕落しきった様子の原因を探り、国の暗部に潜んでいたもくろみも暴いていく物語。王国が既に皇国の属国であることや、異世界人と傍若無人な王太子に最後に反省の色が出てきたのが他作品とは異なる、単純に見返すだけでは終わらない展開になったなと思いました。とんとん拍子に解決していくものの、事件の要素も含まれていて程よくはらはらさせてもらったお話でした。
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ちよざと
ネタバレ婚約破棄+ざまぁみろと相手にやり返す話ではありますが、婚約破棄されたのが夫の妹であること、やり返しに行くのが義姉である主人公であるのが通常のざまぁものとは少し違うところ。王国自体の腐敗を見抜いてとっとと公国として舵を切り替え、どんどん国を発展させる一方で、婚約者に対して横暴を働く男たちをばっさばっさと切り捨てていくこと数回という展開。爽快感のあるお伽噺のような物語でした。
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ちよざと
ネタバレ祠が破壊されるという状況を交えつつ、それぞれの作者が短編を描いたアンソロジー。いかにもな因習村っぽいものから、学生の頃の悪ふざけが派生して生じたもの、大昔の因縁やら先祖やら、果ては祠をテーマに異能力バトルロワイヤルが思わぬ形の結末に繋がるなど、サスペンスあり、ミステリーチックあり、どうやって祠がこわされるのかと終盤までわくわくするものありと、多種多様な祠破壊の様子を楽しめました。現代ものが多かった分、ファンタジーチックな一篇は怪奇もののホラーの感じがしました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/11/25(4767日経過)
記録初日
2012/11/24(4768日経過)
読んだ本
2772冊(1日平均0.58冊)
読んだページ
836991ページ(1日平均175ページ)
感想・レビュー
2293件(投稿率82.7%)
本棚
1棚
性別
血液型
A型
外部サイト
自己紹介

基本的にファンタジー小説をよく読んでます。
重厚な世界観と、詳細なキャラクター設定が練られているものが特に好きです。

ファンタジー大好き人間です。

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