ネタバレ★★★★☆　群ようこさんの「ご近所モノ」の集大成のような作品でした。新聞小説だったようなので、毎日ちょっとずつ読んだほうが「ヤキモキ感」は味わえたのかもしれませんが、まとめて読むとテンポ良く楽しめました。物語の最後でタイトルの「また明日」の味わい深さにほっこりしました。

ネタバレ★★★☆☆　「地検のS」シリーズや単発モノでも読み応えのある作品の多い伊兼源太郎さんの新作は「警視庁観察ファイル」シリーズ！本作は主役に抜擢された毛利の生い立ちと、時事ネタでもあるトー横キッズとが対比されながら、息をつく間もないサスペンスでした。キャラクターの善悪がハッキリし過ぎの感もありますが、その辺がTVドラマ向きなのでしょうか？

ネタバレ★★★★☆　中江有里さんは同世代でアイドル・女優の頃からのファンです…という贔屓目（？）を抜きにしても作家として質の高い作品を生み出していると思います。里美と汐里の親子が作品中のほとんどは悩み苦しみながらも、小さな光を探してもがき続ける姿が、帯の通り「透明な筆致」で見事に描かれていました。