ゆるく繋がった5つの短編が収められた作品集。補聴器の販売員さんがすべての話に登場する(最後の話の少年は挿絵から子どもの頃の彼だと思われる)。どれも奇妙でちょっと気持ち悪くて、でも美しくて不思議で心に残るお話。小川さんの綴るお話のト－ンがとても好き。骨壷のカルテットというタイトルも好き。そして装丁が素晴らしくて、凝った箔押しのカバーに本体のちょっとグロテスクなイラストが内容にぴったり。

アジア9都市9名の作家によるアンソロジー。絶縁が共通テーマ。当たり前だけどそれぞれみんな違っていてすごい。香港のデモ、バンコクのデモ、台湾とセントルシアの関係等、ちゃんと知らないことが多すぎて途中で調べつつ読む。本当にぼんやり生きてきてしまったな。詩みたいだったり、ほんの数分の間に起きた回想録みたいだったり、少年たちの群像劇だったり、夫婦のせめぎあいだったり、みんなヒリヒリしててたまらなかった。絶縁は苦しいけれど絶望ではない。

若菜すごかった。柏木は思いを遂げてもその事で悩みが深まりすぎて結局命を落とすことになってしまい、それは気の毒な気がするけれど、正妻を落葉の宮と例えるのはいくら何でもあんまりだ

楽しかった。ただ外観だけの家がほとんどなのが残念。この外観で中は一体どんな風に？ってやっぱり知りたい。

玉鬘十帖とても読み応えあって面白かった。光源氏のいやらしさもここに極まれりって感じ。真木柱の巻すごかった。あとがきの｢物語にこそ、真実の人のありようが描かれている｣は忘れがたい。

ゆるく繋がった5つの短編が収められた作品集。補聴器の販売員さんがすべての話に登場する(最後の話の少年は挿絵から子どもの頃の彼だと思われる)。どれも奇妙でちょっと気持ち悪くて、でも美しくて不思議で心に残るお話。小川さんの綴るお話のト－ンがとても好き。骨壷のカルテットというタイトルも好き。そして装丁が素晴らしくて、凝った箔押しのカバーに本体のちょっとグロテスクなイラストが内容にぴったり。

美しい景色や華やかな衣装の豪華さにうっとり。そして物語の展開がますますダイナミックにドラマチックになってきてる感じ。

息子の本棚から。ゲゲゲの鬼太郎は幼い頃にアニメをテレビで見たり、最新作を映画館で観たりはしてたけれど、読むのははじめて。面白かった。