ネタバレタイトルから勝手に人情物だと思ってたら、失政と貧困、権勢のぶつかり合いなど、血が流れることもある重苦しい話だった。歴史にうとくても知ってるぐらい名高い上杉鷹山の話なので、明るさの見える結末になるだろうという点では安心できる。時代劇とひとまとめにくくりがちだけど、最近続けて読んでいた山本周五郎とは味わいがまったく違う。

ネタバレギャグなのかってくらいのめちゃくちゃな設定だけど、至極真面目に、さらにめちゃくちゃなところまで引っ張っていかれた。こんなことはあり得ない、でも国がその気になればこのぐらいのことはできるかもしれない、すべては彼女の頭の中にしかないものなのかもしれない、とぐるぐる考えている。

ネタバレ貧困から抜け出せない政治のままならなさが今に重なる。病のために幾分短くなったということだけど、無理やり終わらせたような不自然さは感じなかった。「幻にあらず」も鷹山と当綱の話で、その後知ったことを踏まえてこの本が書かれたそうなので、そちらも読んでみたい。

ネタバレSNSでよく見かけたので借りてみた。半分ずつ、２日で読んだ。メンタルが弱ってる時に読んだらものすごいダメージをくらいそうな気がする。これは、小説なんだろうか、と疑うぐらいに生々しい。淡々とした描写なのに苦しみを感じるのは、作者の経歴を知ってしまったからだろうか。

ネタバレ装丁がかっこいい。ごく普通の日常のようで裏になんらかの不穏が潜んでいる前半部分はすごくよかった。こういう話は、曖昧だった敵の正体がわかってしまうと、面白さが格段に下がってしまう。

ネタバレタイトルから勝手に人情物だと思ってたら、失政と貧困、権勢のぶつかり合いなど、血が流れることもある重苦しい話だった。歴史にうとくても知ってるぐらい名高い上杉鷹山の話なので、明るさの見える結末になるだろうという点では安心できる。時代劇とひとまとめにくくりがちだけど、最近続けて読んでいた山本周五郎とは味わいがまったく違う。

ネタバレ「高慢と偏見とゾンビ」の人だったんだ。気になってるけど、本歌を先に読むべきか迷ってて手つかず。 前半は楽しかったんだけど、だんだんと、この辺のアメリカ史がわかってると面白いんだろうなーっていうネタの羅列になってしまって残念。注や写真、絵の意味が全然わからなかった。史実のあれをこう料理したのかと理解できるだけの知識があったらよかった。

ネタバレ初期短編集。少女・少年向けの話もあり、違う筆名だったものもあり、意外な面が見れた。戦後化けた、と解説にあったが、すでに充分うまさが感じられる。「千代紙行燈」、「雪崩」が特に好きだけど、「如林寺の嫁」などの極短い話もよかった。

ネタバレテレビで温厚そうな印象を持ってたけどなかなか舌鋒鋭かった。後半難しくて理解しきれない部分もあったけど、雑誌のコラムなので概ね読みやすかった。「人体博物館」的な企画展があったけど、あれには関わってらしたのかな。「脳ミソください」がおもしろかった。

ネタバレ初読み。名前は聞いたことあったけど、ロシア語の同時通訳ということすら知らなかった。言葉のプロだけあって、舌鋒鋭く切り捨てて行く文章に勢いがあり、サクサク読めた。効率度外視の外国語学習や出版の話が面白かった。

ネタバレ黙示録の騎士が出てきたあたりからだいぶ失速してしまった。すっとぼけたごった煮スラプスティックは楽しいんだけど、違う文化圏では理解しきれないところがたくさんあるんだろう。ドラマでどう料理したかは気になる。

ネタバレ人間から洋菓子が作られるとか、風車に砂にされるとか、本当にわけのわからない設定だよな。なのに、この世界はそうなんだ、と押し通してしまう力がある。最初に読んだ頃は自分の方が年下だったけど、今になって見るとヒロインがあまりに子供で危うい。一気読みしようと思ってたけど、食傷してきたので他のを挟む。

ネタバレ年またぎで。ミクロコスモスでも人間が生きているのに扱われ方があまりにも軽い。いろいろ行動しているようで実は大したことやってないんだよな。それでも読ませる力がすごいけど。