また、著者は第二次護憲運動の際に斎藤隆夫を支援して活躍した正木定(まさきさだむ)氏を1978年にインタビューしており、農村にもデモクラシーが浸透していた様子が描かれているのは興味深かった。
全体を通して面白かったが、唐突に他の学者の説を一刀両断に否定する記述が多かったり、歴史のif(原敬が暗殺されなかったら…)を割と断定的に書いたり、筆者の癖が強い本という印象だった。
最近は野党連合政権を主張するなど閉塞感の打破を模索しているが、党員の高齢化と減少やしんぶん赤旗の売上低下など、党財政は悪化の一途を辿る。民主集中制のような強力な党内統制は党員の獲得の足枷となっている。また、アメリカ帝国主義と大企業・財界を敵とみなすことや、日米安保条約の破棄などの主張は野党連合政権を困難なものにしている。 日本共産党のら先行きは決して明るくない。
社会党が分裂して出来た政党なのでしょうがないのかもしれないが、自民党よりも社会党への敵対心の方が大きいように感じた。また、女性党員の少なさは現国民民主党も同じ悩みを抱えている。同盟の組合員に女性が少ないため党員も女性が少ないと説明しているが、国民民主党も同じ事情なのだろうか。少し気になった。
小泉内閣の頃までは政治は料亭で動いていたようで、有力者への根回しはたいてい料亭で行われていた。店の名前まで逐一記録しており、意外にマメな性格だなと思った。なお、山崎拓の女性スキャンダルには一切触れてない。
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最近は野党連合政権を主張するなど閉塞感の打破を模索しているが、党員の高齢化と減少やしんぶん赤旗の売上低下など、党財政は悪化の一途を辿る。民主集中制のような強力な党内統制は党員の獲得の足枷となっている。また、アメリカ帝国主義と大企業・財界を敵とみなすことや、日米安保条約の破棄などの主張は野党連合政権を困難なものにしている。 日本共産党のら先行きは決して明るくない。