「屍人荘の殺人」に登場した明智恭介の物語。5編収録。屍人荘は非日常だったが、本作は大学内が物語の中心であるため、いたって身近な事件が多い。屍人荘のスピンオフではあるもののテイストは随分異なる印象だ。期待とは少し違っていたが、明智恭介の有能か無能かよくわからないキャラクターを楽しむことができたのはよかった。

「屍人荘の殺人」に登場した明智恭介の物語。5編収録。屍人荘は非日常だったが、本作は大学内が物語の中心であるため、いたって身近な事件が多い。屍人荘のスピンオフではあるもののテイストは随分異なる印象だ。期待とは少し違っていたが、明智恭介の有能か無能かよくわからないキャラクターを楽しむことができたのはよかった。

ノンシリーズ作品集。4編収録のうち一番のお気に入りは表題作。透明人間が実在するという特殊設定の中で起きる殺人事件。透明人間が圧倒的有利かと思いきや意外とそうでもないところが面白かった。他3作もそれぞれバラエティに富んだ内容で楽しめた。著者の持ち味ではあるが、全体的にツイストを効かせ過ぎな印象もあるので、もう少しシンプルでも良かったかもしれない。

月面を舞台にした熱血レスキューもの。重力の違いはもちろん、月の砂は尖っておりそれが救助の妨げになるなど、地球との差異がうまくストーリーに取り入れられていて面白い。アニメ化を意識した構成になっているが、まだまだ始まったばかりという感じなので、ぜひ2巻3巻・・・と巻数を伸ばしていってほしい。