トリックよりキャラから先に創るのが難しい、その理由が具体的。キャラから書き始めると独り歩きして、作者の思い通りにならなくなる。キャラの内面から独創的なトリックが生まれるまで、キャラを放し飼いにするのは難しい。それはそう。解決法のひとつは叙述トリックかな。創作の最初に、キャラAとBを読者に混同させるとだけ密かに決めておく。そしてキャラの内面を文学的に描写し、最後に入れ替わりを明かして互いの立場の相対を印象づける。これでキャラとトリックが一体化する。昭和22年では叙述トリックはまだこう使われてなかった様子。

トリックよりキャラから先に創るのが難しい、その理由が具体的。キャラから書き始めると独り歩きして、作者の思い通りにならなくなる。キャラの内面から独創的なトリックが生まれるまで、キャラを放し飼いにするのは難しい。それはそう。解決法のひとつは叙述トリックかな。創作の最初に、キャラAとBを読者に混同させるとだけ密かに決めておく。そしてキャラの内面を文学的に描写し、最後に入れ替わりを明かして互いの立場の相対を印象づける。これでキャラとトリックが一体化する。昭和22年では叙述トリックはまだこう使われてなかった様子。

ホワイダニットとしては珍しくないネタだけど、語りが上手くて最後までそれに思い当たらずに楽しめた。現代の読者から見ると轢殺事故の異常な多さにドン引いて、その事故に遭った被害者の関係者による怨恨が原因かとまず思ってしまう。轢殺事故がリアルタイムに頻発していた発表当時には、これはどう読まれていたのかな。