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2024年4月の読書メーターまとめ

chocoうさぎ
読んだ本
4
読んだページ
1689ページ
感想・レビュー
4
ナイス
42ナイス

2024年4月に読んだ本
4

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

chocoうさぎ
「東海道五拾三次」を描いた絵師、歌川広重は江戸生まれの火消同心だった。風景画で一躍ブレイクする前の鳴かず飛ばずの頃から「名所の広重」になってからの最晩年までを描く。「江戸っ子」って町人だけでは無く武士でも江戸生まれ、江戸育ち、伝法な口をきく江戸っ子同心、しかも火消なので荒っぽい。広重は地味な人柄かと思っていたが、この小説の広重はチャキチャキの江戸っ子で、いささかお調子者。タイトルは生きていく上での憂鬱と広重が用いたベロ藍を重ねたのだろう。元気なキャラクター、簡潔でどんどん進むストーリー、面白く読了。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
4

chocoうさぎ
「東海道五拾三次」を描いた絵師、歌川広重は江戸生まれの火消同心だった。風景画で一躍ブレイクする前の鳴かず飛ばずの頃から「名所の広重」になってからの最晩年までを描く。「江戸っ子」って町人だけでは無く武士でも江戸生まれ、江戸育ち、伝法な口をきく江戸っ子同心、しかも火消なので荒っぽい。広重は地味な人柄かと思っていたが、この小説の広重はチャキチャキの江戸っ子で、いささかお調子者。タイトルは生きていく上での憂鬱と広重が用いたベロ藍を重ねたのだろう。元気なキャラクター、簡潔でどんどん進むストーリー、面白く読了。
が「ナイス!」と言っています。
chocoうさぎ
この物語は一体どこへ行き着くのか、と思いながら読んだ。20世紀前半のウクライナの混乱の時代を背景に、恵まれた地主の息子から一転、全てを失ってその日を獣の様に生きるヴァシリの姿を通して、何が人間を人間たらしめているのか、その境は何なのかを描く。戦争や革命によって時代が目まぐるしく変わる事で秩序がなくなり、地獄の様な日常が口を開ける。安住なんて来るのか分からない時代を疾走するヴァシリと仲間たちの冒険譚でもある。人間の多面性も窺える。淡々と結構すごい行為が描かれているが読ませる。面白く読んだ。凄い。
が「ナイス!」と言っています。
chocoうさぎ
犯人が分かってからの怒涛の展開。犯人追跡に自然の猛威が立ちはだかり、後半100頁は一気読み。だから冬のピレネーだったのか、と思わせる程の自然環境の大変さ。最初は大物企業家の愛馬の殺害事件だったが、捜査する程に闇が深く過去の因縁を掘り起こす事に。主人公セルヴァズ警部は刑事物としては中々残念なキャラクターだが、推理力と捜査力はピカ一。部下の2人も個性的で有能。合同捜査で登場人物多し。レクター博士を思わせるハルトマンが今後も出るのかしら。女性の憲兵隊長ジーグラーが格好良い。面白く読了。このシリーズ、読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
chocoうさぎ
真冬のピレネー山脈にある標高2千メートルの水力発電所で、馬の首無し死体が吊り下げられているのが発見された。政財界の大物の愛馬だったことから殺人課の刑事セルヴァズが駆り出されて捜査にあたる。やがて次は人の死体が吊るされているのが発見される。犯罪者が収容されている精神科の施設、水力発電所、過去に何人もの自殺者を出した谷など寒さの中だけでなく不気味な場所がある田舎町、登場人物は悪名高い犯罪者、政財界の大物、町の有力者などが首を揃える。進展はゆっくり目ながら、次はどうなるのか気になる。事件の真相はいかに。下巻へ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/03/21(4081日経過)
記録初日
2013/03/19(4083日経過)
読んだ本
669冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
222484ページ(1日平均54ページ)
感想・レビュー
669件(投稿率100.0%)
本棚
11棚
性別
自己紹介

主に小説と実用書を読んでいます。
図書館のヘビーユーザーです。

好きな日本人作家は小川洋子さん。
日本のものも海外ものも読みます。
20代までに読んでおきたかった世界の名作と小中学生で読みそびれてしまった作品をボチボチ読んでいこうと思っています。

本日をスタートとして、過去に読んだものは登録する予定はありません。

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