この状況はネパールに限った話ではない。日本の地方都市か過疎化してゆく構造と変わらない。資本主義とはこういうことなのだ。円が弱くなって出稼ぎに行く若者が増えている状況はこれからさらに加速するのだろう。
著者は若くして成功したが留学先のニューヨークで同性の恋人が自殺した過去があり、長らく絶筆していたそうで、調律師には著者の人生が反映されているのだろう。しかし醜男で誰にも愛されなかった調律師と違い著者は数々の文学賞に輝き劇団も立ち上げたり注目されたわけで、若くして亡くなったピアニストの方に近いのかも。イケメンだし。
なんでも読みます。
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ストレス・リレー→小さな苛立ちの伝播する様子を一つ一つ描いてゆくブラックコメディ的なお話。
平野作品はそこそこ読んでるけど、短編だと社会への問題意識→説教くささが際立つ感じがするなー。説教みの薄い息吹、手先が器用が良かった。