ネタバレ職場の先輩に勧められて読了。余韻に浸るこの時間すらも愛しいと思える一冊である。知的障害者である主人公が知能を向上させる手術を受け、その後どのような人生を歩むのかを手記形式で記した小説だ。 手記形式だからこそ、主人公の思考がつぶさに記されており読んでいてとても苦しい。手術を受ける前の過自分も人間だと訴える彼の主張は、心にくるものがあった。読み終えた今、彼の幸せを心から祈っている。 また訳文が素晴らしい。拙い文章から誰もを凌駕する聡明な文章まで、ここまで書き分けることができるなんて…プロの技を見せつけられた。

ネタバレ職場の先輩に勧められて読了。余韻に浸るこの時間すらも愛しいと思える一冊である。知的障害者である主人公が知能を向上させる手術を受け、その後どのような人生を歩むのかを手記形式で記した小説だ。 手記形式だからこそ、主人公の思考がつぶさに記されており読んでいてとても苦しい。手術を受ける前の過自分も人間だと訴える彼の主張は、心にくるものがあった。読み終えた今、彼の幸せを心から祈っている。 また訳文が素晴らしい。拙い文章から誰もを凌駕する聡明な文章まで、ここまで書き分けることができるなんて…プロの技を見せつけられた。