うーーん。これも叙述トリックなのか。あまりに人格が違い過ぎるようで違和感。全体の構成と時系列はお見事。

リアリティ的にどうだろう？とは思うものの、それを吹っ飛ばすくらいの瑞々しさ。言いたいことは言葉にしないと伝わらないし、言葉にできるまでに時間がかかることもある。加えて人の縁というものもある。主人公は友人にも旅の出会いにも、祖母にも両親にも恵まれた。先のことはわからないけど、主人公もきっとそういう良い人に育っていくのだろうと思わせる読後感。

続編というよりは、世代を越えて主人公が同じ、というくらいの連続性。ビターな日常の謎系は大人の味わい。

３巻となり各話のワンパターン化が気になるところだが、全体のストーリーが少しづつ進行しているようで、次巻への引きになっている。長いシリーズにはならない予定なのかな。

うーーん。これも叙述トリックなのか。あまりに人格が違い過ぎるようで違和感。全体の構成と時系列はお見事。

シリーズ４作目かな。シリーズ序盤は楽しく読んだが、今作と前巻はイマイチな印象。ややダークな印象からか、すっきりしない読み味。

不穏な空気からの狂気と不条理がどこへ着地するのか、真相はいかに……と読み進めるも、そのままの狂気と不条理で終わる。カタルシスがないかなぁ。

こんな旅館に泊まってみたい。各話をきっちりまとめる最終話がいい。