ネタバレ九州だけに展開するコンビニチェーン「テンダネス」。その門司港こがね村店には、老若男女を無意識に惚れさせるフェロモン店長:志波三彦がいる。 コンビニの上は老人向けマンション。コンビニで出会う人々の話。一度辞めたレスリングを再開する大学生、夢を忘れられず漫画を描き続ける塾講師、父親の介護で学校に来られない高校生とそれを支えに1人立つ友人、家庭を顧みず働いた後できた仮の孫、恋に敗れた高校生。人間関係がゆるく重なって、読後はとても良かった。志波をモデルにした漫画が読みたい笑 2024-48

ネタバレキャピタル自動車社員の藤沢美希。工場の生産ラインで働いていたが、突如戦務:谷原の秘書へ異動させられる。不慣れな業務に苦労する中、主力車種「バレット」の事故が多発し、谷原が美希に調査を依頼する。 近い業界にいるので、ラインの様子が目に浮かぶ。途中物語の進みが回りくどかったが、面白く読めた。 2024-66

ネタバレそこそこ売れている50歳の引きこもり作家:加賀野正吉。かつて行きずりの関係で美月と関係を持ち智が産まれるが、養育費10万円を毎月払うだけで関わりはなかった。ある日智が正吉を突然訪ねてくる。 引きこもりにも程がある正吉。周囲と関わらず想像の中だけで物語を作るが、世界とのギャップに気付く。 正吉の考え方が少し自分に似ていて怖くなった。 2024-65

ネタバレ見当たり捜査員だった甘粕仁子。犯人追跡中に大怪我を負い、復帰後警察学校の教官になる。助教官:塩見と共に1330期を受け持つが、学生や塩見との距離が縮まらない。24時間警官でいることを義務付ける元消防士:柴田、白い粉疑惑の喜界島出身:喜島、脱走する加山。そんな中、学校前で左脚が発見される。 見当たり捜査員の命と言える能力を失くした仁子。結局病気は治らなかったのか…。それにしても塩見…まさか結衣に手を出した挙句振ってしまうとは。これはシリーズ化するかな？ 2024-64

ネタバレ1983年の東京が舞台。苦学生の波田が高給の街頭調査のバイトを見つける。そこはテレビにも出演する北川の研究所。羽振りよく予想外の大金を手にし、優秀と認められた波田は契約社員として働き始める。社会正義のためと詐欺を働く山養商事を監視していたある日、警察に踏み込まれ事情聴取を受ける。そこで自分が踏み台にされたことを知り、北川の跡を追う。 1番大事なのは情報。純朴な大学生の生き方が変わっていった。 2024-63

ネタバレ田沼スポーツ営業部新人:勝山大地。先輩社員:佐藤・商品開発部:清村と、アウトドアメニューを開発する包丁部を結成する。売上回復のため起死回生の新商品を開発しろと清村に業務命令が下り、アウトドア料理イベントを開催することに。社内政治の裏で手を引く常務の邪魔に負けず、イベント成功に向け奮闘する。 厨房男子の続編だったそう。包丁部のネーミングセンスが謎だったので、前編も読もう。 2024-61

ネタバレシリーズ？2作目、今回の依頼主はアクセサリーデザイナー。故郷北海道を離れてから戻れずにいる。動画サイトで丘から転げ落とされる人物が、かつての恋人か確かめてほしいという依頼。 夢を実現させるまでは北海道に帰らないと決意したおかえりは、依頼を受けるか悩むも結局受けることに。 本編とは別に、北海道の旅エッセイと書き起こし漫画も収録。乳製品の旅が1番面白かった。 2024-62

ネタバレ共働きで小学生の娘を育てながら、人気女性誌の副編集長を務める七瀬和美、37歳。男社会で肩肘張って奮闘するが、突然ですが理不尽な降格を命じられ、閑職に追いやられる。学校では娘をめぐるトラブルも発生。苦境に立つ和美が「働いてるママが好き」という娘の言葉に触発されて挑んだのはワーキングマザー向けの新雑誌作成だった。 碧野さんのデビュー作だそう。実際に起こったら嫌な要素が盛り沢山。なんとなく先が読めたが和美の奮闘は応援したくなった。 2024-60

ネタバレ売れないアラサータレント"おかえり"こと丘えりか。失言により唯一のレギュラーだった旅番組が打ち切りになる。ある日病気の娘を持つ母親から、娘の代わりに旅をして報告してほしいと依頼を受け、旅屋として仕事をし始める。 秋田県と愛媛:内子・高知:檮原への旅。特に四国は昨年行ったので、空気感がよくわかる。旅好きには羨ましい設定だった。 2024-59

ネタバレ8つの短編集。 ①プラトニックな彼氏の性癖を知った「七回目のデート」②電話で妄想を膨らませる単身赴任夫婦「ひとつになるまでの時間」③叔母と甥の近親「遠花火」④バイト仲間と初体験「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」⑤童貞と不倫「チェリー」⑥専門フェチ店を利用する「黒髪クラブ」⑦誕生日前に クラブを利用する「初めて彼を買った日」⑧コロナ禍の出来事「あの静かで特別な夏」巻末の対談が面白かった。リョウに会ってみたい。 2024-58

ネタバレおひとりさまにチャレンジする話。 カラオケ、回転寿司、後楽園、映画、焼肉、バッティングセンター、居酒屋、牛丼屋のランチ、イベント、旅行。 初めてのおひとりさまがほとんど。今は1人でなんでもできるが、はじめて行ったときどうだったかな？と思い返した。特になにもなかった…。居酒屋を予約して1人で行ったと話ししたら、周りに驚かれた。いつ予定を変更しても問題ないひとり時間が好き。今後も続けたい。 2024-57

ネタバレ宝塚で愛される小さな洋菓子店「スイート・ホーム」を中心とした短編集。 お客さんに恋をした雑貨屋で働く長女:陽皆。料理教室で講師を務める未来。夫を亡くし洋菓子店に居候するいっこ。ご近所さんの話。どれも温かい家庭。美味しいご飯を一緒に食べられる人はきっといい関係になる、とあらためて感じさせてくれる。先週久しぶりに洋菓子店に行ったことを思い出した。 2024-56

ネタバレ前庭を共有している4軒の家。覆面作家と元地主の仁木家、活動的な妻が皆をまとめる能生家、有名企業で共働きの高井戸家。その中に後から引っ越してきた氷見家。 これは経費で落ちません！で知った作家なので、こんな作品も書くのかと少し驚き。 引越すまで当たり外れがわからないご近所さん。こんなに観察されるとは…。子供たちがみな冷静に親たちを観察している。読むのは良いが近くにはいて欲しくない皆様です。 2024-55

ネタバレシリーズ3作目。男子マラソンの若きエース:日向誠がスランプに陥る。東京五輪でメダルを獲らせたい陸連は、山城悟を専属コーチにしようと目論む。引退し、地元広島の大崎上島のレモン農家である実家に戻り、関係者とも関わりを持たない山城だが、浦や吉池の説得でコーチを引き受ける。 なんだかんだで山城は丸くなったな。自分で考えること、メンタルの強さを作ること、弱点を克服する方法を見つける。山城の考え方が少しわかった気がする。もうこれで最後なのだろうか？ 2024-54

ネタバレシリーズ2作目、最終巻。 ①大手町でエリートサラリーマンを狙う有名大卒後就活に失敗した男「不倶戴天」②新人賞落選続きの男が出版社を爆破「伏竜鳳雛」③結婚相談所のパーティー荒らしが硫酸攻撃に遭う「優勝劣敗」④甥を惨殺した3人を父親として毒殺する認知症患者「奸佞邪智」⑤殺人教唆を教唆した神父「自業自得」 毒島が刑事を辞めるきっかけとなった話。犬養は毒島の下についていたとは。全関係者を敵にまわしそうな見事な毒舌は、またどこかでお目にかかりたい。 2024-53

ネタバレシリーズ7作目、最終巻？ 幼稚園で幼児らを惨殺した直後自らに覚醒剤を注射した仙街不比等。担当検事の天生は刑法39条で無罪判決となるのを恐れ、殺意の立証を試みるがその最中意識を失う。目を覚ますと仙街の銃殺死体が。指紋や硝煙反応により殺害容疑で逮捕される天生を救うべく、岬洋介が帰国する。 埼玉県警チーム、御子柴、ヒポクラテスチーム、洋介の父:恭平、犬養…中山ワールド登場人物総出演の本書。巻末のおまけも楽しい。父子対決となったが、父は意外とこれで良かったのだろうか？ 2024-52

ネタバレシリーズ2作目、完結編。 老舗鞄屋の次期社長、ジェラート屋の出店プロジェクトチーム、苦境に陥った小穂の実家:フォーンの次期社長を探す。 これで終わりみたいだが、まだまだ続きが読んでみたい。大槻からフォーンを守る小穂の父がかっこいい。 2024-49

ネタバレ九州だけに展開するコンビニチェーン「テンダネス」。その門司港こがね村店には、老若男女を無意識に惚れさせるフェロモン店長:志波三彦がいる。 コンビニの上は老人向けマンション。コンビニで出会う人々の話。一度辞めたレスリングを再開する大学生、夢を忘れられず漫画を描き続ける塾講師、父親の介護で学校に来られない高校生とそれを支えに1人立つ友人、家庭を顧みず働いた後できた仮の孫、恋に敗れた高校生。人間関係がゆるく重なって、読後はとても良かった。志波をモデルにした漫画が読みたい笑 2024-48