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2024年3月の読書メーターまとめ

yumiha
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感想・レビュー
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1013ナイス

2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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  • さっちゃん
  • madoque

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

yumiha
タイトル「白雪姫には死んでもらう」から、そう望むのは誰か?を推察した人物の言動を中心に追いかける。最初から怪しいし、100ページほど読んだところで確信したのだけれど、結果的には外れだった💦ドイツミステリーは初めてだが、警察署長をはじめ社会的に女性が活躍している国なんだ、と思う。私のお気に入りはピアだ。「理由を探すよりも、これからどうしたらいいか考えるほうがいい」という冷静なアドバイスに深く頷く。また少女二人を殺した犯人が10年の懲役、未成年者との性交罪も10年経ったら時効とか罪が軽すぎるように思った。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

yumiha

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2024年3月の感想・レビュー一覧
19

yumiha
一頭のクジラの死が50年ほどかけて、さまざまな生物(微生物も含む)の命を支える深海のドラマ。死すら他の生き物の役に立っている。思えば、イマドキは墓地不足だからロッカーでの永遠の眠りにつく人間も少なくない。生きている間には他の生き物(植物も含む)を貪ってきてしまった私、せめて死後にはお返ししなければと思い、海への散骨または樹木葬を希望する。
ベル@bell-zou
2024/03/31 15:13

ほんとですね。還元できるものならば…と考えてしまいますね。

yumiha
2024/03/31 15:49

ベルさん、共感していただいて嬉しいです。

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yumiha
まだ眠たくないこねんこさんにアヒル枕が登場する。そして眠りに誘われて夢を見る。その夢の中できのこ枕が登場し、その枕で夢を見て…。次々と気持ちよさげな枕たち。でも私、クラゲ枕はノーサンキュー。だってクラゲに刺されて痛い目にあったから。クラゲ以外ならどれでもエエよ。
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yumiha
上巻後半から1944年に遡った空襲で破壊されたロンドンの様子が続く。その被害にあった人たちを搬送するために救急車で出動するケイが生き生きしているのだ、1947年の魂の抜けたようなケイと違って。また、ヴイヴの危険な中絶も描かれ、薄情なレジーなんか、この時点で別れるべきだったと思ふ。そう言えば作者ウォーターズの描く男たちって身勝手なヤツが多い。さらに1941年に遡り、それぞれの出会いが描かれる。ヘレンを見つけたケイの場面が感動的だった。でもその愛は実らず、うちひしがれたケイを読者は知っているだけに痛ましい。
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yumiha
登場人物がみな、つらそうなのだ。「悲しみというものはまるで崩れた家」とケイが喩えるように、戦後の1947年のロンドンの情景もあって陰鬱なものが漂う。明るい?フレイザーは、コンチー(良心的兵役拒否者)として自分を貫いたからだろうか?さて、施術するレナード氏の「痛みを感じないと信じさえすれば、感じなくなる」には、10分すら眠られなかった痛みのリウマチ経験者は、無理!そんなことできんわ!と激しく否定する。でも、ググると、そんな無茶な教えをマジに伝えたエディ夫人が居て、その信者もかなりいたようで驚く。
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yumiha
見る側と見られる側、覗く側と覗かれる側、つまり能動と受動ですね。先日読んだ『入門山頭火』(町田康)にも、「与へる人のよろこびは与へられる人のさびしさになる」という山頭火の日記の引用がありました。受動的な側の反撃を希望します。
Vakira
2024/03/25 23:39

正確にはドストエフスキーさん、「人類を愛しているが、隣人は愛せない」って言ったんです。コボさんは、それを覗きの常習犯ってことですね。と、言ったんです。(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

yumiha
2024/03/26 07:23

あ、遠くの第三者なら許せるけど、近くの身内は許せないからなのねん。コボさん修行が足りなくてごめんなさい。

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yumiha
いわゆる「入門書」は、その道のエライ先生が初心者向けに嚙み砕いてくれるもの。でも本書は、著者自身が初心者だった!のけぞった。だから、上から目線的な「教えてやる」は全くなくて、自信のない箇所は関西弁やら歴史的仮名遣いで誤魔化すと告白までしている町田節が炸裂。山頭火に対しても、エラそぶって批判したり、逆に持ち上げて過大評価したりではなく、著者の体験から共感を見つける。それでいながら、句の読み取りにしても、行乞流転を探るにしても、本質を突いているように思う(※個人の感想です)。ちゅうことで楽しく読了。
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yumiha
主人公二村直の葛藤は、『夏物語』(川上未映子)の「なぜ子どもを産むのか?親のエゴではないか?」という問いかけを思い出させた。ほとんどの人(私も含む)が素通りしてきた問いかけだろう。そんな直は、「居宅不明児童生徒」を捜して児童相談所の職員に会うが、その活動には限界がある。だから、NPO「子どもの家」が「虐待事案で、警察や児相ではフォローできない部分をカバーしています」という活動に期待を持った。小説だけではなく、そんな活動をしている組織が実際にあってほしい。そして、虐待から一人でも多くの子どもを救ってほしい。
yumiha
2024/03/23 10:37

また、直の出会ったストリートチルドレンたちは、『路上のX』(桐野夏生)を思い出させた。大人も子どもも、この矛盾と格差の社会を生きていくためには、悪いと知りながら少しでもマシな方を選ぶしかないのだろう。

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yumiha
『デフヴォイス』シリーズのスピンオフ作品。何森が、NHKドラマの不愛想な遠藤憲一の姿で浮かんでくるのを振り払いながら読み終えた。「二階の死体」のトリックは意外だったので、おおっ!と驚く。「毎日ありがとうとごめんなさいを繰り返し」の箇所で、被介護者の心情をイマイチ思いやれなかった自分を悔いる。「灰色ではなく」で、供述弱者を初めて知った。「ロスト」は、何森自身の身を裂かれるような過去にも迫った力作だった。ラストではウルウルしながら「失ったものを取り戻すことはできない。しかし忘れないことはできる」を嚙みしめる。
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yumiha
ネレ・ノイハウス2冊め。7人のお気に入りさんが読了、ちゅうことは知らなかった私が遅れていたのねん💦ホロコーストを生き延びたはずのユダヤ人が、ナチス親衛隊員の証を体に刻んでいた⁉️しかも92歳なら、殺害しなくてもお迎えは近いのに?よほどの怨恨が絡んでいる?と思う間に次々と殺人が!読み終えて、この一連の事件の犯人を予想できた人は多分おらんやろ~と思うほど難しい事件。場面を読み直してみると、作者は匂わせていたんだけどね。実在人物ラインハルト・ゲーレンをググってみたら、ドイツの黒歴史が見えた。どこの国も同じか。
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yumiha
夫の本棚の谷川ジロー『凍土の旅人』の原作者だったのでチョイス。7編の短編のなかで衝撃だったのは「たき火」。北陸育ちだから、吹雪の中を泣きながら2キロの道を登校した記憶はある。が、ユーコン川流域の極北はそんなもんではなかった❗️零下50~60度の殺人的な寒さの描写に圧倒された。「命の掟」も、楢山節考を思い出させる厳しさだった。
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yumiha
ネタバレ「ホースというやつは、人間が手なずけるまでは非常に陰険な動物(p10)」の一文で吹き出した。私もホースに翻弄されて寒いのに濡れてしまって着替えたところだったから。チャペックに見られていたのか?いやいや園芸家あるあるだね、私は園芸家ではないけれど。このように本書は、チャペックのユーモアに満ち満ちた園芸家の喜怒哀楽を楽しむ本。雑草を「厄介者ほど生活力が強い」と評しているけど、人間だってそうかも。なんせ雑草魂って言葉があるんやさかい。また本書を盛り上げる挿絵は、強制収容所で亡くなった兄ヨゼフ・チャペックの作品。
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yumiha
夫の本棚から。約1.5回読んだが、全体的な理解はあやふや💦私にとっての関心は「表現」。私は、ありきたりの作品では物足りない。そこを超えて、どんな世界へ連れていってくれるのだろう?という作品に心惹かれる。かといって、なんぼ新しい試みと言われても何が何やらワカラン作品には退いてしまう。そのヒントとして、「事実の世界のありふれた物象の動きに、まるで別の世界の言葉の像が被覆される」(p214)とか「わい雑性とずっこけを強調することによって異化効果」(p269)あたりを再度じっくり読んでおきたい。
yumiha
2024/03/11 11:31

また、吉本隆明が反核平和運動をしていた文学者たちを批判していたのがなぜなのか?ちゅうのも私なりに理解できたように思う(←錯覚?)。今でこそスターリン主義なんて、恐ろしい独裁者が支配した社会主義だと思う。が当時の文学者たちを突き動かしていたのは、リベリストたちのソフト・スターリン主義と断ずる。その流れの反核平和運動として捉えていたからだった。

yumiha
2024/03/11 11:39

その根拠として、ポーランドの独立自主管理労働組合「連帯」を圧殺、壊滅させたソフト・スターリン主義者たちへの不信だった。飛躍するけど、そんな歴史も絡んで労働組合が潰れて、非正規労働者がほぼ半数という日本の現在があるのだろうか?

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yumiha
治蟲くんの奇人変人ぶりのエピソードをもっと読みたひ。
Vakira
2024/03/08 21:29

yumihaさん お読み頂きありがとうございますm(_ _)m この続き 妄想しております (⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

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yumiha
『この私、クラウディウス』にはなかったエピソードでした。学者然としたクラウディウスよりも、残虐非道のカリギュラなら納得できるんだけど…。でも、Vakiraさんの蘊蓄ですもの、クラウディウスの行いと信じませう。
Vakira
2024/03/08 19:54

yumihaさん お読み頂きありがとうございますm(_ _)m ここでのグラディウスは2世なんで200年頃の皇帝です。

yumiha
2024/03/08 20:49

すみません😣💦⤵️

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yumiha
会話のなかで表紙写真などのオヤツが紹介される。ときにはそのオヤツを食し、その感想も会話になる。主に東京の和菓子さんなど。一番驚いたのは、「仙台・賣茶翁のみち乃くせんべい」。先日読んだばかりの売茶翁の名を冠した明治12年創業の老舗。そういえば、売茶翁は若いころにみちのくの旅をしていたっけ。読メでは誰も読んでいない死語のような本だと思っていたけど、ちゃんと名前を残してくれた老舗もあるんだ、と嬉しかった。
ポプラ並木
2024/03/06 04:32

yumihaさん!「仙台・賣茶翁」ここは我が家から歩いて10分以内にあります。お上品な超高級和菓子です。美味しいですよ!

yumiha
2024/03/06 07:54

おおっ!ポプラ並木さん、なんとうらやましい所に住んでいらっしゃるのでしょう!まだリウマチを発症していなかった10年以上前に青葉城へ行ったのですが、でも、その時は賣茶翁は知らなかったので、思い出しながら残念だなあと思っていたのです。いつでも行けるポプラ並木さんがうらやましい。

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yumiha
昏睡状態が続く方は、何を感じているのか?思っているのか?知りたいです。その助けに太郎君がなるという設定は面白いですね。
Vakira
2024/03/05 12:58

yumihaさん こちらもお読みいただきありがとうございます。

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yumiha
同居人が蝶好きで柑橘類の植木鉢をベランダに置いていました。そして、ナミアゲハの卵が産み付けられ、羽化を楽しみに待っていました。それを狙ってアシナガバチなどが来ると、団扇のジョコビッチスマッシュで撃退していたことを思い出します。だから、ジガバチの卵を産み付けられたアオムシに同情しちゃいました。残酷だけれど、独裁者国家における洗脳も同様ですね。
Vakira
2024/03/05 12:57

yumihaさん お読みいただきありがとうございます。アゲハの幼虫、うちの蜜柑の木にもいました。小学校の時、観察日記を書いた思い出。その時はジガバチ気づきませんでした。思い出させて頂き、ありがとうございます。

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yumiha
タイトル「白雪姫には死んでもらう」から、そう望むのは誰か?を推察した人物の言動を中心に追いかける。最初から怪しいし、100ページほど読んだところで確信したのだけれど、結果的には外れだった💦ドイツミステリーは初めてだが、警察署長をはじめ社会的に女性が活躍している国なんだ、と思う。私のお気に入りはピアだ。「理由を探すよりも、これからどうしたらいいか考えるほうがいい」という冷静なアドバイスに深く頷く。また少女二人を殺した犯人が10年の懲役、未成年者との性交罪も10年経ったら時効とか罪が軽すぎるように思った。
が「ナイス!」と言っています。
yumiha
ん⁉幽霊が出る部屋?これは苦手なめっちゃ怖いホラー系津原泰水作品か?と身構えながら昼間読書にした。でも読み進めると、どちらかと言えば青春ものだった。夢に近づくために音楽系専門学校で学ぼうと上京した修文が不思議な存在感。若いのに冷静で悟っていて、名誉欲とか出世欲とかじぇんじぇんなくて、むしろ老成したようなタイプで、感覚的に自分の音を地味に追究する。修文の周り人物たちの方が熱い。それぞれの夢を抱いた若者たちが寄り集まってくる東京という大海原が一番の曲者なのかもしれない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/11/03(5293日経過)
記録初日
2009/06/18(5431日経過)
読んだ本
3081冊(1日平均0.57冊)
読んだページ
725035ページ(1日平均133ページ)
感想・レビュー
3069件(投稿率99.6%)
本棚
77棚
性別
現住所
大阪府
自己紹介

読む本が手元にないと禁断症状が出ます。本は、主食でありおかずでありおやつです。

ほとんど雑読。絵本、児童書、YA、ライトノベル、大衆小説、純文学、ノンフィクション、エッセイ、評論、短詩系(短歌・俳句・川柳)、マンガ、写真集、料理本…。それらを独断的に読み解しています。ただ、猫派なので、猫の本を偏愛しております。

もともとは読書記録を残すために始めた読メでした。
でも今は、読み友さんレビューを楽しんだり、次に読む本を探したり、オススメの本を紹介していただいたりと、読書が広がってきました。読み友さん、感謝です。

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