ネタバレ１９６４年元旦、長崎丸山町、老舗料亭「花丸」では、盛大に立花組新年会が阿行われていた。対立する宮地組の殴り込みで組長立花権五郎は命を落とす。一人息子喜久雄は、長崎を追われ、鑑別所から逃走中の徳次と大阪へ、大阪の人気歌舞伎役者二代目花井半二郎の部屋子となり実子俊介とともに歌舞伎の世界へ入る・・「うち喜久雄さんにするわ」芸妓人生をかける市駒」、血筋岩井半弥（俊介）との軋み、技を磨き道を究めようともがく男たち。花井半二郎の「花井白虎」襲名に合わせ喜久雄は三代目花井半二郎襲名するが、俊介は失踪してしまう。下巻へ。

ネタバレ建築機材会社に就職した陽茉莉は、偶然小学校時代の同級生憲吾と出会い恋人となったが・・ベルさっさした陽茉莉は、とある駅の改札で脳裏に待ち人憲吾との思い出がよぎる（バター多めチーズ入り～）「まああのペンションに行く人はみんなワケアリだしね」商社広報担当明美は傷心旅行で那須高原へ。そこにはちょっと変わったオーナー夫妻が営む宿があって（ペンション・ワケアッテの夜食）「インスタントラーメン激辛キムチラーメンが食べたい」フリーランスの料理研究家赤沢秀美（ザワデミ）、夫亮太郎は「正しいものが好きな人だった」他、再読。

ネタバレ人が最後に流れ着く街「西成」、あいりん、釜ヶ崎、西成と人によって呼び方は異なる。「あいいん」は行政がつけた名前なので住んでる人は意地でもその名前は使わない。「釜ヶ崎」は古くからの名前なので年配者は多く使う。生活者は約二万五千人、その多くが簡易宿泊者（ドヤ）や生活保護受給者専用の福祉アパートでに居住しているという特徴がある、住民登録していない人も多いので実際の人口は行政も把握くしていない。わずか一キロ四方の街に「行政」「政治」「宗教」「人権団体」「暴力団」などが混在、「精読併せ飲む」街である。興味深く読了。

ネタバレ近くにあるけど知らなかった、行ってみたいと思う関西地区の絶景のうち住まいする兵庫県分についてご紹介・・〇須濱神社（兵庫・姫路）：西池に浮かぶ小島に祀られている姫路市林田にある神社〇砥峰高原（兵庫・神河）映画、ドラマなどのロケ地によく使われている。芽吹きの春、緑まばゆい夏も美しいが、真骨頂は秋の薄・・〇日和海岸（兵庫・豊岡）：円山川の河口から竹野海岸東まで続くリアス海岸、断崖絶壁の眼下に広がる日本海の波しぶきが岩肌に打ち寄せる様は迫力十分。等々。

ネタバレ筑波大学卒業後大阪西成あいりん地区に入り、七十八日間のドヤ街生活、ヤクザ、指名手配犯、賭場、生活穂f後等々マイナスイメージの強い西成で渾身のルポ・・〇に雇い労働の仕事には、一日働いてその分の給料をもらう「現金型」と契約期間があって共益費をはらうと飯塲（タコ部屋）には入れて三度の食事も提供される「契約型」がある〇飯場の経営は大体ヤクザ〇阪堺線今池駅側「三先通り」は生活保護受給者たちのたまり場〇西成での世間話の八割は競馬、残りはパチンコと競艇。路上で寝ているおじさんに競馬新聞をあげればもうお友達・・面白い

ネタバレ警視庁では多発する組織的広域犯罪に対処するための追跡特殊班（モール）を新設。大久保に事務所を持つ「解決屋」トラベルシューター、元警視庁組対部刑事影野竜司は外部専従捜査員として捜査協力することに・・殺人・強姦を繰り返し動画を公開するオンラインゲームサイト「フレンジーフェロウス」、竜司が警護していた女性が殺害され画像がアップロードされる。竜司は「モール」捜査員とともにゲーム主催者・管理人「エビル」の正体を追うが、竜司にも「殺害懸賞金」懸けられて・・姿なき凶人との死闘、「もぐら」シリーズ第四弾、面白く読了した。

ネタバレ元厚労省エリート官僚真波莉子は、問題解決のエキスパート、実は栗林智樹総理大臣の隠し子だった。10年ほど前の自明党幹事長狙撃事件の責任を取って警視庁を去った元SP、運転手兼ボディガード城島真司と事実婚・・高齢化と介護離職が相次ぐ零細出版社の立て直し。セクハラ・パワハラ、町長のハラスメントで長信用失墜した那智の回復。若きプリンシバルが自殺したASUKA仏壇の体質改善。タヌキ製菓商品除草剤混入と技能実習生不法滞在・自殺問題・・「ミス・パーフェクト」の活躍は爽快、シリーズ第三弾、面白く読了した。

ネタバレ浦和医大法医学教室。法医学の権威、治験実績は海外で高く評価される光崎藤次郎教授、准教授キャシー・ペンドルトンそして栂野真琴助教・・オンライン通販「KAYABA　TOWN」代表取締役萱場啓一郎が新型コロナ感染症で死亡、啓一郎の姪寧々が埼玉県警捜査一課古手川刑事を訪れ、「未承認ワクチンを討っていた叔父がコロナ感染症で亡くなるのはおかしい、本当の死因を調べてほしい」と・・病理解剖、贋ワクチンによる砒素中毒、毒殺の可能性を指摘する光崎教授さらに人気ユーチューバー、国会議員の同様の死・・真相は意外、面白く読了した。

ネタバレ１９４５年３月１０日、B29爆撃機による大空襲。銀座「永楽呉服店」隣のビル地下防空壕で首に切傷のある若い女性の遺体。京橋書刑事課刑事高峰巡査は捜査のにるが、「あれは空襲の被害者で身元不明ということにする」富所署長の意外な言葉に愕然とする。遺体は本部に引き取られてしまい、さらに霊岸島防空壕で同様の遺体が・・高峰刑事は秘かに捜査するが終戦、警視庁捜査一課刑事となるが、さらに同様の事件が起こる。元特高刑事海老沢の妹も犠牲者になり、高峰は海老沢の協力をえて捜査に邁進するが・・犯人に意外な人物が浮上して・・面白い。

ネタバレ「アミュレットホテル」、本館は一般向けにも開放されているが、別館は会員資格を持つ犯罪者のみが利用できる。①ホテルに損害を与えない②ホテルの敷地内で障害、殺人事件を起こさない、この二つのルールを守ればどんな違法なサービスも受けられる犯罪者たちの楽園・・〇「泊まれば逮捕される」別館８１５号室で人気ユーチューバー殺害〇エレベーターホール、グランドピアノ内に謎の落とし物〇創業時からのホテルスタッフ殺し屋コンペ〇結婚式披露宴会場に仕掛けられた爆弾・・常駐の「ホテル探偵」が犯人を追及するシリーズ第二弾。面白く読了。

ネタバレ警視庁本部地下三階にオフィスを持つ異能処理班「ミカヅチ」、その職務は「怪異が起こした事件」を人知れず処理し「人が起こした事件」に偽装すること、怪異の根源を封印している扉を守ること、最高責任者は首なし幽霊折原元警視正、班長は土御門家末裔・陰陽師土門一平。盲目の霊能力者広目天、虫使い美鈴、エンバス系霊能力者安田怜そして捜査一課刑事連絡役・悪魔憑き極意京介・・死を招く怪異「呼ぶ声」、その声は京極刑事と極似していた。同じ頃行き倒れの熊坊主は、玲の過去の謎を告げて・・「扉が開く」刻が迫るシリーズ第七弾、面白く読了。

ネタバレ１９６４年元旦、長崎丸山町、老舗料亭「花丸」では、盛大に立花組新年会が阿行われていた。対立する宮地組の殴り込みで組長立花権五郎は命を落とす。一人息子喜久雄は、長崎を追われ、鑑別所から逃走中の徳次と大阪へ、大阪の人気歌舞伎役者二代目花井半二郎の部屋子となり実子俊介とともに歌舞伎の世界へ入る・・「うち喜久雄さんにするわ」芸妓人生をかける市駒」、血筋岩井半弥（俊介）との軋み、技を磨き道を究めようともがく男たち。花井半二郎の「花井白虎」襲名に合わせ喜久雄は三代目花井半二郎襲名するが、俊介は失踪してしまう。下巻へ。

ネタバレ本社商品開発部に異動してからすず音が終電を逃したのは二度目だった・・真っ黒なドレス、真っ白なベリーショートの髪、不思議な女性に誘われて辿り着いた「うしみつ屋」で合言葉を告げると・・（ひとめぐり小鍋）「今からラーメン食いに行くぞ」不眠が三週間続いている大学生田中誠に友人佐々木昇一からのメッセージ、「二人で罪悪感を共有、分け合うんだ」二人はこってり背油ラーメン店に、会社員が古墳公園医師団から転落死事故現場を通って向かうが・・（深夜に二人で背油ラーメンを）ほか、夜食に纏わる人間ドラマを描く短編集。面白く読了。

ネタバレ元組対部員でたった一人で数々の麻薬組織を壊滅させた「もぐら」影野竜司は殺人罪で下関刑務所に服役していたが、超法規的特赦で出所した・・一方、首都圏での残忍猟奇事件多発を受け組織的広域犯罪に対処するため警視庁は、組織犯罪対策部に新組織「犯罪追跡特務班（通称モール）」を新設、「解決屋」竜司に捜査協力を命じる・・過激な手口の窃盗団と故買ルートを持つ麗しい美貌の七里会暗殺集団「三美神」との死闘は、激しくも切ない。「三美神」の安住の地は「死」だったのか・・シリーズ第三弾、面白く読了した。

ネタバレ夏休みの四人組のマイブームは月島のスポーツセンター２５ｍプール「水中歩行のプリンセス」マーサ。ある日、テツローは完全無欠に美しいマーサに渋谷に誘われて・・（ウォーク・イン・ザ・プール）「よう少年」憂鬱や退屈や不安をダンプカーで運べるほど抱えているテツローは、隅田川堤防でホームレスの老人に声かけられ・・（秋の日のベンチ）女の子は永遠の謎だ、今どき珍しい和風の年上の美人は絶対の謎。四人組が一人の女の子に徹底的に振りまわされたこの秋から冬（黒髪の魔女）他、ダイ、ジュン、ナオト、テツローの四人組の青春は悩ましい。

ネタバレこの春三年生の卒業を見送ると、あと一年で定年退職を迎える蓮見頼子は、映画を見た後、「保護猫カフェ」に入ったが・・「こてまで見えていなかった扉を開けてみてはどうですか」と告げられ・・（この扉のむこう）亡くなった夫に隠し子がいた・・復讐のため依子は復氏届を出そうとすが・・（リセット）見知らぬ人に路上で「ブルーレビュー」ライブチケットを譲られた燈子は、ドラムに魅了されて音楽教室に入るが・・（セッション）ほか、おひとりさまがテーマの短編集。面白く再読した。

ネタバレ「挫折した筋肉バカ」イラストレーター五頭想一と高校時代からの友人でノンフィクション作家の穴川雅。ミヤビが受賞した新人賞の選考委員作家の紹介、知らない人（木村伊兵衛）の依頼調査を想一は手伝うことになった。四十年前、昭和６０年に港区六本木「ローズビル」屋上で見つかった身元不明死体、「外傷なし、事件性なし」の「行路死病人」は、何者なのか、なぜビルの屋上にいたのか、死因は・・。過去と現在、調査を行う中で浮かび上がる不思議な人物。さらには国家安全保障局が暗躍して・・リペアラー、SF。評価が分かれる作品か、面白い。

ネタバレ「眠らない街」「東洋一の歓楽街」と呼ばれた歌舞伎町は、時代の波の呑まれ何の変哲もないただの歓楽街に成り下がったと言われるが・・著者は歌舞伎町の魅力を探すため根城を歌舞伎町に移し取材を行う・・〇風俗嬢たちの悲願は担当ホストと同棲すること。」、抜弁天交差点にあるマンションとすぐ隣のマンションは、多くの事件・事故が起き、あまりにも人が死ぬ「呪われた二軒」〇中国人マフィアたちが「聖域」とあがめていた「想い出の抜け道」、「ある場所」への扉は決して開けてはならない（続く）

ネタバレ（大華火の夜に）晴海ふ頭大華火の夜。去年見つけたとっておきの特等席の冷凍倉庫の踊り場に僕たちは向かった。そこには余命いくばくもない、病院を抜け出した老人がいて・・（空白の自転車）ダイの家でお父さんが事故で無くなる。取調べを受けたダイと弟良平。児相から戻って来たダイは不良グループと付き合い始める・・（僕たちがセックスについとて話すこと）クラス一の美少女の告白に「ごめんなさい」と、同じクラスの一哉は「性的志向（ホモ）」を打ち明ける、他ナオト、ダイ、ジュン、テツロー。１４歳の青春は真直ぐで清々しい。面白く再読。

ネタバレIT会社「デジタルマウンテン」を設立、成功を収めた奥山雅人。清楚で美しい妻比沙子と愛人、かつての同僚広告代理店「広電社」藤森麻衣佳とは愛欲と洒落た生活を送る満ち足りた日々。ある日、真人の会社に入社してきた少女のごとき女性千映は、「20歳年下、会社の部下、処女。危険この上もない三条件を重ね持った女」、真人はやがて千映に溺れ行く・・六本木「イート・ア・ピーチ」に集う共同出資者・大学時代の友人たちそして「雅人さんあの子はだめよ、きっとあなたと私と比沙子さんによくないことが起きる」と麻衣佳。濃密な恋愛小説。