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2024年11月の読書メーターまとめ

小倉あずき
読んだ本
16
読んだページ
4810ページ
感想・レビュー
15
ナイス
82ナイス

2024年11月に読んだ本
16

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

小倉あずき
ネタバレ物語の中の人物たちとは言え、高校生ってこんなに大人びてるんだぁ、とびっくりしてしまう。少なくとも私はこんなにシニカルな考えを持つほど成長してなかった。そもそも文化祭に対する意気込みも違うけど。若さ故の暴走とも言えるが、前作では一人の高校生の人生を狂わせるような重い出来事があったと言うのに今作の高校生たちの行き当たりばったりのお気楽さ具合は平和ボケを揶揄しているのだろうか?
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
15

小倉あずき
登場人物の整理ができないまま下巻へ突入。もしかして最後までわからないまま終わっちゃう…?
小倉あずき
井上靖の『猟銃』公演のため単身NYに乗り込んだ著者の奮戦記。 一人三役を演じるというだけでも過酷なのに舞台設備は常にトラブルを抱え、スタッフもマイペースで神経をすり減らす日々。坂本龍一の訃報や矢野顕子の観覧など、外国籍の有名人の名前もわんさか出てきて華やかな一方、舞台裏は常にてんやわんやという役者生活の騒々しさが伝わってくる。それにしても中谷さんが本当にやりたい舞台ってどんなものなんだろう。SFなのかしらん?
小倉あずき
もうすぐ「あの世」に行く予定の谷川俊太郎とブレイディみかこの往復書簡集。借りている間に谷川俊太郎はあの世へと旅立ってしまい、それまで予約の入っていなかった本書にたくさんの予約が入ったようだ。 90年ぶりのオムツに抱く思い、地べたに対する感覚。身体を失った先に意識は残るのか。誰かが彼の詩を口ずさむ時、彼の意識がそこにあるのだとしたらその空間こそ「その世」なのだろう
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小倉あずき
補聴器のセールスマンの死から始まる物語。物語が進むごとに時代が遡ってゆくが最後のお話だけ耳との関連性が低かったような…小川さんの作品に出てくる人たちはみんな小声で囁くように物語を語るのでいつ終わったのかわからないような不思議な余韻が残る。
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小倉あずき
美希たちの世界も「日常」に戻りつつある。日常に常に本がある人はそんなにステイホームが苦でなかったと思うが、古書店街を歩けなかったのは苦痛だったのかなぁ、などと想像し、古書店でお馴染みの漱石で始まり芥川で閉じる。
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小倉あずき
『枕草子』は定子に向けた鎮魂歌だった。だからこそ輝かしい時だけを切り取って描かれているという考察。今回の大河でも同様の演出だったけど脚本家の大石さんもこの本参考資料として読んだのかな。 漢文に造詣が深く、手紙を投げたりする定子の魅力はマスキュリンっぽい。定子サロンの才気活発な女房たちは今の時代でいうと女子アナっぽい感じがする。彰子サロンはおっとりした人が多かったようなので…
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小倉あずき
同じタイミングで専門家である山本淳子の『枕草子のたくらみ』を読んでしまったため「『枕草子』好きで言葉に敏感な一般人のエッセイ」という印象に留まってしまった。残念。 清少納言はエッセイよりも言葉選びのセンスやリズム感が詩人のそれであるという指摘は長年話すことを生業にしてきた著者のキャリアからくる実感なのだろう。 元気なうちはいいけれど、気力体力が低下しても美意識だけは鋭いと生きるのが辛くなってくるだろうな…とへんな心配をしてしまった。
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小倉あずき
勝田文さんの表紙絵が好きだったのだが、現行版は丹地陽子さん。 どうやらモノクロはその昔オオカミだったらしい。 人間バージョンのモノクロのちょっと頼りない所や獣医先生の包容力、愛美ちゃんの人間力など、荻原先生から地味だけどしっかりしている人間に対する見方を改めるよう促されているような気がした。
小倉あずき
『RDG』では高校生、本作では大学生を主人公に据えた神様モノ。 ちょっと世間ズレしている主人公というのも共通している。本人の美質ってなかなか当人にはわからないものなんだよなぁ。 可愛いパピヨンが渋い口調で人語を喋る展開がとてもユーモラスで楽しい。 大学デビューの初々しさと甘酸っぱさが詰まった一冊。
小倉あずき
ネタバレ物語の中の人物たちとは言え、高校生ってこんなに大人びてるんだぁ、とびっくりしてしまう。少なくとも私はこんなにシニカルな考えを持つほど成長してなかった。そもそも文化祭に対する意気込みも違うけど。若さ故の暴走とも言えるが、前作では一人の高校生の人生を狂わせるような重い出来事があったと言うのに今作の高校生たちの行き当たりばったりのお気楽さ具合は平和ボケを揶揄しているのだろうか?
が「ナイス!」と言っています。
小倉あずき
ネタバレ異なる時代、異なる祖国から亡命せざるを得なかった少年少女たちの物語。私が子どもの頃の戦争ものは第二次世界大戦がもっぱらだったけど、今はシリア内戦が取り上げられる時代になったのだなぁ。 一見、なんの関係も無いようで物語が進むに連れてそれぞれが数奇な運命で繋がれていることがわかる。特にヨーゼフ編のクライマックスは心が引き裂かれるように辛く、けれど希望へとつながっていることの不思議さが胸を打つ。いつだって時代の犠牲になるのは子どもたちなのだという重たい事実に向き合うのが辛い。だが目を背けてもいけない。
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小倉あずき
ネタバレ荻原規子による現代語訳。紫にゆかりのある人々を中心に据えた構成なので展開が早く、読みやすい。若紫を見初め、掠奪するくだりは結構計画的だったのね、ということと小納言に子どもがいたという事実に衝撃!そりゃ乳母だから子どもが居たっておかしくないけど…犬君は小納言の娘なの??
小倉あずき
高校生の頃、母が寝る前のひと時この本を大切に読んでいたなぁという記憶があり、この度ようやく手に取った。架空の人物である藤原秋実という男が師・西行とは何者だったのかということを関係者を訪ね歩いて聞き書きしたという体裁を取る小説。 端正という言葉が真っ先に思い浮かんだ。終わり方まできりりと引き締まっており、最後の最後までピンと張りつめた、けれど典雅な空気を纏う一冊。 作者本人による解説のようなものが「西行花伝 秋実」で「学習院大学学術成果リポジトリ」内のPDFがヒットするのでご興味のある方はどうぞ。
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小倉あずき
ブレイディ・みかこと谷川俊太郎の往復書簡『あの世とその世』で紹介されていた谷川俊太郎の絵本。自死してしまった少年の「ぼく」が青みがかった空気を纏って自分にゆかりのある場所を訪れ、自分の気持ちを訥々と語っている。特に理由が無くても死を選んでしまう人がいるということにショックを受けつつも、この本が「ぼく」のようなぼんやりとした不安を抱えた人たちに届くといいなと感じた。
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小倉あずき
ブレイディ・みかこと往復書簡『あの世とその世』に出てくる谷川俊太郎で紹介されていた絵本。自死してしまった少年の「ぼく」が青みがかった空気を纏って自分にゆかりのある場所を訪れ、自分の気持ちを訥々と語っている。特に理由が無くても死を選んでしまう人がいるということにショックを受けつつも、この本が「ぼく」のようなぼんやりとした不安を抱えた人たちに届くといいなと感じた。
小倉あずき
2024/11/03 10:35

ちなみにこの「闇は光の母」シリーズにはブレイディ・みかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に出てくるお話を抜粋した『スープとあめだま』という作品もあって、これは既に読んでいた。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/07(4135日経過)
記録初日
2013/08/06(4136日経過)
読んだ本
1187冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
336723ページ(1日平均81ページ)
感想・レビュー
937件(投稿率78.9%)
本棚
6棚
性別
自己紹介

頭が疲れるとみうらじゅん・いとうせいこうの『見仏記』などを読んで気分転換しています。

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