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2024年3月の読書メーターまとめ

きゃり
読んだ本
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読んだページ
1547ページ
感想・レビュー
6
ナイス
1136ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • ぶぶ ひこ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きゃり
ネタバレ文字だけなのに血の匂いがする。ぬめぬめ感さえ。自然の恐ろしさ懐の深さ、人間と間歩の闇の深さ。描写の凄さにざわざわと総毛立った。これはすごい。空の道を知るように太鼓の音が山々に響き渡る。銀の山の一日が始まった。たとえ命を縮めようとも間歩でしか生きられなかった男たち。その冷たい体を抱き続けた女たち。銀堀りの命を吸ったしろがねが太陽を照り返す川面のようにうねっている。夜目が利き闇を愛したウメの半生記。まなうらに慈しんだ男たちが蘇る。みんな闇から生まれ闇へと還っていった。2022年直木賞受賞。ああ素晴らしかった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

きゃり

かかりつけの内科。健診の時「血圧低いなあ。昼間なのになあ」何度も計って、しまいには圧かけて過ぎて「せんせえ手が冷たくなってきました」「まけとくよ」上は100と書いてくれる(いいんだろうか)。おしゃべりが好きで「僕は学生時代にさ…」隣に侍っているナースがぴりぴりしてる。患者がいっぱい待ってます。コロナ前は待合室にいると奥さんが紙コップにお茶入れて持ってきてくれた。片膝ついて「よかったらどうぞ」ホストクラブかい?テレビは消音にして字幕表示だが、ツーテンポ遅いからよくわからない。でもなんか居心地いい。

カーミン
2024/03/27 20:10

そぅそぅ!病院の待合室のテレビは消音で字幕表示!でも、不思議と違和感感じないのよね。

きゃり
2024/03/27 20:11

カーミンちゃん、そう❓私は画面と字幕があっていないから違和感だらけよん😂

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
6

きゃり
ネタバレ野良くんのおはなし。靴屋さんの猫にも本屋さんの猫にも名前があるのに、ぼくには、ない。なまえが欲しい。公園のベンチで雨宿りしている野良くんを見つめる女の子の表情がとても…。「ほしかったのは、なまえじゃないんだ」このページでぶわっと涙が出た。女の子を見つめる野良くんの目がなんとも言えない…。とてもとても感動した。せっかく生まれてきた命。みんな幸せになれ。どうか、どうか。
が「ナイス!」と言っています。
きゃり
ネタバレふと気づく。「違う」と。エネルギーの方向が回れ右して別の世界に突っ込んで行く。今とは違う人生があると信じて。そこは闇。自分が作った闇。人生ってままならない。どこが分水嶺だったかも忘れるくらいの窮地に立たされた時、逃げるか、闘うか、身を委ねるか。心の隙に悪運が滑り込み、偶然を天啓だと感じる。そして悪魔が囁く。「今しかないぞ」さあ、どうする。いろんなレシピを試しているシェフのような岩井圭也に料理される男と女。二転三転の果てにそれぞれの闇にふわ〜っと堕ちていった嘘つきたち。お疲れさま。それで、今は幸せかい?
が「ナイス!」と言っています。
きゃり
ネタバレ文字だけなのに血の匂いがする。ぬめぬめ感さえ。自然の恐ろしさ懐の深さ、人間と間歩の闇の深さ。描写の凄さにざわざわと総毛立った。これはすごい。空の道を知るように太鼓の音が山々に響き渡る。銀の山の一日が始まった。たとえ命を縮めようとも間歩でしか生きられなかった男たち。その冷たい体を抱き続けた女たち。銀堀りの命を吸ったしろがねが太陽を照り返す川面のようにうねっている。夜目が利き闇を愛したウメの半生記。まなうらに慈しんだ男たちが蘇る。みんな闇から生まれ闇へと還っていった。2022年直木賞受賞。ああ素晴らしかった。
が「ナイス!」と言っています。
きゃり
ネタバレ「廻れば大門の見返り柳いと長けれど」語りにリズムがあって小気味良い。講談師が音読したらさぞや…にしても読みにくい。旧い言葉遣いに慣れずどの話も朧なまま終わった。それがかえって想像力をかきたて描写の繊細さが五感に響いた。各話の終わり方がまた心にしみた。あの時代の恋、貧苦、理不尽。堪えがたい苦しみが余すところなく描かれている。それは彼女自身が大変な思いをして生きていたから。生涯の大半を不遇のうちに過ごしたが、生きた証がこんなにも人々に愛されている。樋口一葉は身の苦労を名作へと昇華させたすごい人だった。お見事。
が「ナイス!」と言っています。
きゃり
ネタバレ『ナイルパーチの女子会』のような悪意のオンパレード。スクールカースト。これが現実なのか。クラスで自分の位置を上げるための暗い努力と突き落とし。焦り、不安、一喜一憂。それが取り返しのつかないことを招いた。愛し子に死なれた父親の絶望はいかばかりか…。父はひとりで生きたくなかった。死はたまらなく魅力的に見えた。そこに直言を放ってぐいぐいくる早苗が待ったをかけた。そして父は知ってしまった。娘の死の真相を。咲、真帆、聡。役者がそろったラストに心臓がうるさかった。どうしてこんなことに…ああつらかった。
が「ナイス!」と言っています。
きゃり
ネタバレのっけから痛ましいシーンが続く。重い問題がいくつも重なっていて気が滅入る。社会の闇や人間の闇を並べたら希望など持てない。でも目の前のスイーツひと口で幸せを感じたりもする。この星の行く末を案じるのも大事だが、目の前の愛しいものを抱きしめることの方が切迫していると思う。世間に取り残されないよう焦って暴走し、それが自分を含めた周りを酸欠状態にしていることに気づかない自縛の恐ろしさ。散りばめられた名言たちもどこか他人行儀で最後までちりちりとした違和感をぬぐえなかった。なぜだろう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/15(3908日経過)
記録初日
2012/06/10(4339日経過)
読んだ本
1842冊(1日平均0.42冊)
読んだページ
679688ページ(1日平均156ページ)
感想・レビュー
1675件(投稿率90.9%)
本棚
34棚
性別
年齢
59歳
血液型
B型
職業
主婦
現住所
東京都
自己紹介

好きな作家は帚木蓬生、桜木紫乃、柚月裕子、岩井圭也、河﨑秋子、朝井まかて、白川道、浅田次郎、福井晴敏、船戸与一、大沢在昌、熊谷達也、道尾秀介、高村薫、太田愛、樋口明雄、柴田哲孝、柴田よしき、原尞、堂場瞬一、桜庭一樹、稲見一良、香納諒一、志水辰夫、垣根涼介、北方謙三、日明恩、東野圭吾、横山秀夫、山崎豊子、今野敏、松本清張、辻内智貴、乃南アサ、野沢尚、永井路子、平岩弓枝、杉本苑子、小池真理子、吉川英治、山本周五郎、葉室麟、マーク・グリーニー、スティーグ・ラーソン、ドン・ウィンズロウ、ダン・ブラウン、アン・クリーブス、カミュ、エラリー・クイン、ヘミングウェイあたりです。

甘々な恋愛ものより魂を切り裂くような本を読みたいです。本に打ちのめされたい。今のところ「ウズタマ」「国宝」「颶風の王」「荒野にて」「恋歌」「中原の虹」「蒼穹の昴」「空飛ぶタイヤ」「終戦のローレライ」「悲素」「孤狼の血」「Op.ローズダスト」「邂逅の森」「凍える牙」「地の底のヤマ」「リヴィエラを撃て」「愚者の毒」「一路」「天国への階段」「シェエラザード」「ワイルド・ソウル」「幻夏」「犯罪者」「流」「真犯人」「新宿鮫シリーズ」「ミレニアムシリーズ」「グレイマンシリーズ」が上位。(2022.10)
感想は記録用でもあるので、結構ネタバレしています。

時々、ねこ写真にセリフをつけたりしています。

こんな私ですがよろしくお願いいたします(⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝)

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