「行旅死亡人」という言葉を知らなかった。引き取り人不明の死者を表す法律用語らしい。まずこの言葉が題名ということで引きずり込まれた。まさしく「真実は小説より奇なり」が当てはまったノンフィクション。二人の著者が粘り強く身元を追い求める姿に胸を打たれる。あとがきでも書かれてあったが人は誰しも死ぬ。そう自分もである。と改めて深く思う。

米国人記者の密着取材による手記で2021年度までの試合が書かれている。「彼の業績を考えると、規格外という言葉すら過小評価だと思う」という発言があるようにたとえようがないことなのだ。さらに2022年と2023年と続いていて実績を積み重ねている。同じ時を過ごしている自分は日々、テレビの試合放映やワイドショーの情報にこれからも一喜一憂できる。ドジャースに行かれたが自分は、求めるものはない。怪我をせずに試合に出てくれればそれでいい。

これもジャケ買いでコンビニで購入。クッキングパパの表紙が大きい。さすがに知ってるのは「クッキングパパ」だけだね。いいなあと思ったのは「平和の国の島崎へ」「サラリーマンZ」「だんドーン」。20代の頃、通勤でよく読んだなあ。

久しぶりにコンビニでジャケ買い。20代以来の青年雑誌。「釣りバカ日誌」「黄昏流星群」「3丁目の夕日」まだ、やってる。まだ、昭和が残ってた。

丸善本店で買って、5年間積読されて、いつ読もうかとタイミングをはかってたものでまずは、この861ページを読了した、達成感に酔いしれる。作者、阿部和重とCIAのスパイの54日間の攻防が主たるストーリーなのだが、なんでこんなに長いのかと考えたりする。やはり、４５歳6ヶ月の阿部和重の考えや行動がきめ細かに悪くいえばダラダラと描写されているからかなと、そこに3歳児の息子が絡んでくる。とにかくスローペースでいくのだが終わりに近づくにつれて急加速。最後に2040年、日本は、こうなっちゃうのかよと、妙にリアルになる。

そういえば、以前は推理小説と言ってたような気がする。最近はいわないねえ。ミステリー小説が定着してるような。探偵小説も言わないし。そういうのを含めて、丁寧に書かれていて序章から引っ張られ楽しく読み終えた。英国ミステリーの歴史も知ることができたし。自分は中学生の時、ホームズばかり読んでたから、コナン・ドイル派だな。アガサクリスティは、この間、やっと１作読んだだけなのでこれを機会に読んでいきたい。ミステリーの要素に人間観察があることになるほどと思った。

著者とほぼ同世代なので、ドンピシャと共感の域でロックライフを歩んできている。第4章で「プログレの底無し沼に溺れて」とあるが、自分は、定番のEL&P、ピンクフロイド、キングクリムゾン、イエスの一部のアルバムだけを聴いただけで、せいぜい、浅瀬の沼に足を踏み入れただけで済んだ。発行されて14年になるがポールマッカートニーの言葉「90歳になっても『イエスタデイ』を歌っているよ」通り実現しそう。自分もロックファン年長組に該当するが引き続き追い求めていきたい。BABYMETALとあいみょんも追いかけるが。

「行旅死亡人」という言葉を知らなかった。引き取り人不明の死者を表す法律用語らしい。まずこの言葉が題名ということで引きずり込まれた。まさしく「真実は小説より奇なり」が当てはまったノンフィクション。二人の著者が粘り強く身元を追い求める姿に胸を打たれる。あとがきでも書かれてあったが人は誰しも死ぬ。そう自分もである。と改めて深く思う。