ネタバレ再読なのだけどすっかり内容を忘れていて、へえって読んでいたのだけど、疑似家族の取り調べでどうも本物じゃないような気がしてならなかった。そのオチはうっすら記憶していたみたい。動機がなるほどなぁとなる。石津刑事の「中本さん。お見事でした」はしびれた。家族にも相性があるってことと、最後の取り調べで手のなかの真実が飛び立っていくシーンが美しかった。そういえば模倣犯でも手のなかの空間に何をみている描写が多かったな。清水義範の解説がまた面白い。